JKご愛用プリ機会社フリュー社長は、プリ機文化の救世主!?

フリュー

北海道版・関東版・東海版・関西版・中国版・九州版
ゆき(高3)・もえ(高2)

フリュー株式会社 三嶋 隆 社長

プリ機シェア率No.1、
高校生が“盛り”で日々お世話になっている
フリューの三嶋社長に直撃!

若い社員さんたちと距離が近い、
とてもプリティな社長さんでした!


どんな会社か教えてください!

「ガールズトレンド」と
「世界観」ビジネスの二本柱

事業は大きく分けてふたつあり、
ひとつは「ガールズトレンドビジネス」。
こちらはプリントシール機をメインに、携帯で画像を取得できるようにする「ピクトリンク」の運営や「LuMia(ルミア)」というナチュラルなカラーコンタクトレンズの販売をしています。

もうひとつは「世界観ビジネス」。
キャラクターの版権を取得し、ぬいぐるみなどの商品を作って販売しています。例えばサンリオさんのマイメロディやハローキティ、AbemaTV「GENERATIONS高校TV」のジェネ犬といったゲームセンターにあるクレーンゲームの中の景品などです。

他にもゲームや、「ゆるキャン△」というアニメの製作にも関わっています。

社長はどんな高校生でしたか?

高校時代は完全に理数系の
ガリ勉タイプ(笑)

今言うのは恥ずかしいんですが、超ガリ勉タイプでした(笑)

自然豊かな熊本県の田舎の高校だったのですが、物理と数学だけは授業中誰よりイキイキしていて、成績もずっと上位でした。文系科目は大っ嫌いだったんですけど。

ただ、小さい学校を借り上げて教えている発心館という塾に高校1年から通っていて。先生がひとりでやっておられて、空いている教室に先生が趣味で買ったPC-8000というパソコンを置いていたんです。パソコンなんてとても希少だった時代です。それを「授業がない時間は、好きに来て遊んでいいよ」と言ってくれたので、本を見ながら自分でプログラミングを打ち込んだりしていました。

楽しいことや好きなことってのめり込むんですよね。そこで理系って楽しそうだなと思い、工業大学に進みました。だから僕が進路を決められたのは、その先生との出会いのお蔭です。皆さんも思いがけない人に自分の進路について言ってもらった言葉が、お腹にストン! と落ちることがあると思います。そんな時は、その言葉を大事に覚えておいてください。

超理系の社長が
JKのプリ機にかかわることになった経緯は?

事業を潰す役目のはずが
プリ機の救世主に…!

工業大学を卒業して、オムロンという電子機器メーカーにシステムエンジニアとして入りました。

フリューの始まりはオムロンから続いているですが、オムロンというのは面白い会社で、研究所の中で「未来予測」をしていたんです。その未来に合わせたビジネスをすれば、きっと成長できると考えていました。当時、世の中は物への欲求から精神的な欲求へ変わっていくだろうと予測し、心に訴えるビジネス、つまりエンタテインメントを扱おうということになりました。

ちょうど’95年にプリクラ(プリント倶楽部/株式会社セガゲームス)が大ヒットした頃です。私たちにも防犯カメラなどに搭載していた顔認識技術があったので、それを利用してプリ機を開発しました。同じ技術がかたやエンタテインメントになり、かたやセキュリティになるのは面白いですよね。

ただ、この事業は最初は赤字続きで上手くいかずに苦労しました。そしてようやくヒット機が出て業績が上向いてきた、そんな折にオムロンはメインの事業に集中するためにプリ機から手を引こうとしたんです。そこに送り込まれたのが私でした。救世主として? いえ、潰す側の人間として(笑)

でもいざ自分の目で見てみると、ビジネスモデルとしてとても素晴らしいものでした。しかも、社員たちがとても楽しそうに仕事していたんです。すっかり心を奪われた私は、ミイラ取りがミイラになり…当時のリーダーだった田坂が社長になる形で、’07年にフリューとして独立しました。

以降「人々のこころを豊かで幸せにする良質なエンタテインメントを創出する!」を企業理念に事業を続け、今に至ります。

超理系のエンジニアから
JK必需品の社長へ。
考えは180度変わった?

論理だけでは
うまくいかないことを知った

そうですね。とてもロジカルに物事を考えていた自分から、やはり論理だけでは物事はうまく進まず、人の心もとても大事で、その両方があってこそ良いものができるということがわかるようになりました。

正直言うと、今もなぜキレイな写真でみんながこんなに喜んでくれるのか、私にはわからないんです。ただ、お客さんや事業に携わっているメンバーが楽しそうにしていることが、私にとっての喜びになっています。

新しい機種は
どうやって開発しているの?

女子高生に試してもらい
グループインタビューを毎週実施

週1回以上のペースで、実際に女子高生の方々に会社に来てもらって、新しい案を試してもらいながらグループインタビューをしています。企画者は全員プリが大好きな女性たちですが、これだけ頻繁に意見を聞いていると、企画者のマインドが完全に女子高生になっていて(笑)、その目線で商品開発をすることで、皆さんに喜んでいただける商品ができているんじゃないかと思います。

「AROUND20」や「SUU.」、「#アオハル」など機種ごとに世界観を作って、複数機種で盛りや楽しみを提供できるように心がけています。

    三嶋社長が心掛けている3つのこと

  1. 全身全霊で仕事をする!

    成果を上げるには、やっぱり社員全員が楽しく仕事をしていないといけないんです。仕事の時は自分を偽って仮面をかぶる、ということをするのではなく。文化祭でも楽しく準備していると良いものができるでしょ? それと同じです。

  2. セルフマネジメントする!

    もちろん私から大枠の指示は出しますが、あとは社員それぞれに考えてもらいます。能動的に動くと楽しいんですね。ただ、同時に責任が伴いますから、自分が自分を律して働くようにしてください、と伝えています。

  3. 存在意義を明確に持つ!

    何のために、誰のために仕事をするのか、仕事の目的は何か、自分の存在意義は何かを社員一人ひとりがきちんと理解していれば、とても良い仕事をすることができます。だから、これはいつも全員で共有しています。

社長おすすめの機種を教えてください!

最新機種「Melulu」※10月より順次設置

フリュー

やっぱり最新機種かな。背景って、みんな白を選ぶことが多いようで、この機種の企画者によると、あえて色で盛る新しいトレンドを提供しようとしているそうです。うるうるな瞳になるようキャッチライトの入れ方にこだわって、上向きまつ毛で自然に大きな目に仕上がるようになっています。

仕事に欠かせないアイテムは?

携帯

フリュー

三嶋社長

やっぱり携帯は欠かせません。ちなみに私のケースは、フリュー「ガールズトレンド研究所」がダイソー様とコラボして作ったコレ! かわいいでしょ? 社員も結構使ってます(笑)。実はこのコラボのプロデューサーは「Melulu」などプリ機の企画を全体統括している人と同じなんです。

他にも、フリューが作った「moru(モル)」というカメラアプリも愛用しています。これはプリの“盛る”技術が詰め込まれていて、ナチュラルに撮れますよ。時々社内共有のスラックに自撮りして送ったりします(笑)。このふたつはテッパンですね。

(※「自撮り慣れしている社長って珍しいですよね(笑)」と広報担当さん)

三嶋 隆Takashi Mishima
‘65年、熊本県出身。’88年、芝浦工業大学工学部卒業後、システムエンジニアとして立石電機株式会社(現オムロン株式会社)に入社。オムロンエンタテインメント株式会社 経営戦略部部長を経て、’07年、フリュー株式会社設立時に取締役となる。管理本部やガールズトレンド事業本部の本部長を経て、’18年、代表取締役社長に就任。