【よしもとTALK】タイムキーパー|定例単独ライブを守り続けるタイムキーパーが手放したものとは?

結成2年目の「M-1グランプリ2020」で準決勝に進出し注目を集めて、早5年。
2ヶ月毎の単独ライブで実力を付けながら意欲的に賞レースにも挑み続けるタイムキーパーのひできさんとまついあきらさんに、2月28日開催の単独ライブ、そして大いに影響を受ける先輩芸人・フースーヤさんとのエピソードなどたっぷりお聞きしました!

2ヶ月に一度の単独ライブが
終わった日だけは解放感がある

2月28日に開催の単独ライブ「ありがたい!無限のキーラキラ星とパーラパラチャーハン」の意気込みをお聞かせください。

ひでき 単独ライブは2ヶ月に一回という短いスパンで開催してますが、毎回新ネタを試しているんで、いいネタを披露できるようなライブにしたいなと思います。

まつい 新年一発目の単独ライブということで、ここから勢いをつけたいので気合を入れて臨みたいと思います。

楽しいタイトルの由来を教えてほしいです。

ひでき 3年前の初回からタイトルにタイムキーパーを入れるという縛り(あいうえお作文)をギリギリ続けてまして。ファンの方や周りの芸人からもアイデアをもらっていて、今回は同期のcacaoのたっぺいが「これどう?」と言ってくれたんで、「それええやん」って感じで決めました。

内容はもう決められていますか?

まつい 前回は「劇団まついあきら」というひできの副音声付きの劇をしたんですが、今回はたぶん4、5本漫才して、1本コント、V(VTR)が1本あるかなっていう構成かもしれないですね。

開催ペースが早いので大変だと思うのですが、毎回どのような思いで挑まれていますか?

まつい 準備が本当にしんどいから、ライブが終わったその日の夜がすごい解放感で。「よう頑張った、俺…」って唯一胸を張ってお酒を飲める日なので、そのビールを目がけて頑張ってます。

ひでき 自分はものすごいだらけてる人間なので、2ヶ月に一回の単独ライブは“ぐっと気を引き締めてちゃんとやらなあかん”“今回もちゃんとできたな”という意識ができる日ですね。

2ヶ月に一回の単独ライブを続けることで得られたことはありますか?

まつい 記憶力かな。単独ライブのネタって、僕めっちゃセリフが多いんですが、かなりの量を一気に覚えられるようになりましたね。なんでこれが学生の頃の社会科とかでできへんかったんやって(笑)

ひでき 何もなかった結成3年目の最初からやり続けてるんで、もはや日常になっていて。特に何かが大きく変わったとかはないかもしれないです。

おふたりとも学生時代に学校行事でネタを披露して手応えを感じた経験があるそうですが、当時のご自身に、今プロとして舞台に立つ自分から何か伝えるとしたら、どんなメッセージを贈りますか?

まつい 「ようやった」って言ってあげたいですね。高校3年生の最後に友だち4人でちょっとお芝居チックに音楽かけてコントをしたんですが、その本番中、シーンと曲が良すぎて泣いてね。“感動して変な笑いが生まれる”みたいな、あの感情がめっちゃ好きやって。きっとコント漫才でドラマチックな展開してる時に自分でセリフ言ってて楽しいっていう感覚は、たぶんあそこから始まったんです。

どんな曲だったか覚えてますか?

まつい 覚えてます! 手嶌葵さんの『明日への手紙』やったと思います。

ひでき 僕はちょっと逆なんですけど、「勘違いすんなよ、お前なんもしてないぞ」って言いたいですね。「テレビで観てる芸人さんの真似してネタがウケたからって、そんな甘い世界ちゃうぞ、お前だいぶオモんないぞ」って言ってあげたいです。

「ショータイムさんは僕の教科書」
「人間から芸人にしてもらった」

学生時代、まついさんはフースーヤさんに憧れて芸人になったと前回の取材でお話いただきました。そのフースーヤさんやカベポスターさんと一緒にユニットライブ「conchichi」をされていますが、フースーヤさんから一番得られたことは何ですか?

まつい いざ憧れていた人に会ってみたら、思った人と違ったみたいなパターンあるじゃないですか。でも、フースーヤさんはもう全部その通りっていうか、近くで見たら7倍くらい面白かったんで、もうネタだけじゃなくて芸人のすべてを学んでいて、今でもキュンキュンさせてくれる僕の推しっていう感じですね。ごはん行ってる時に、ふと“今、俺(田中)ショータイムさんとごはん行ってんねんなぁ”って思うんですよ。

ショータイムさんから刺激を受けて変わったことはありますか?

まつい 昔よりは前に出られるようになったし、みんなで集まってる時は楽しくいようとか、なんか全部変わりました。ショータイムさんは僕の教科書なんすよ。

ひできさんはいかがですか?

ひでき どちらかというと、フースーヤの谷口さんが僕、ショータイムさんがあきらを可愛がってくださっていて。僕は谷口さんのおかげで、舞台でボケれるようになったというか、人間じゃなくしてもらいました。それで人間として必要なものをなくしてしまったという感覚はあるんですけど、やっぱ芸人として売れるためには人間じゃなくて芸人じゃないとダメなんで。

なくしてしまった“人間として必要なもの”とは…?

ひでき 常識です。大阪難波の高島屋にでっかい広場があるじゃないですか。谷口さんとその広場を歩いてたら、谷口さんが「この広場を家やと思ってくれへん?」って言われたんです。それで僕は「わかりました」って靴脱いで裸足で歩きました。人間はこんなことしたらダメなんですよ。でも何の否定もせずにすぐやるのが芸人なんです。さすがに谷口さんがすぐに止めてくれましたけど。昔はそれができなかったんです。一歩踏み出す早さを谷口さんや「conchichi」で教えていただきましたね。その塊みたいな「地獄楽」っていうライブを谷口さん、釈迦虎の岡本、カノッサのウエハース光川とやってるんで、よかったら観に来てください。

はい! カベポスターさんもダブルヒガシさんもこの春上京されるということで、これからマンゲキ(よしもと漫才劇場)を担っていく気持ちはいかがですか?

ひでき 仲良い先輩がみんな東京に行くっていう寂しさもある中で、まずは自分たちにできることを全力でやって、もうそろそろ引っ張る者として力をつけなあかんなと思ってます。

まつい ダブルヒガシさんは会場がどんだけ重い日でも絶対ウケていたんで、そんな頼もしい漫才師に僕たちもなりたいですね。

今ライバルとして意識している芸人さんはいらっしゃいますか?

まつい 他人ではなく、まずは自分たちに勝つことですが、賞レースでは誰かと戦わないといけない。でも僕らがナルトやったらサスケ的な存在がまだ現れてないんですよ。なので、“ライムギのれんぺい以外全員”で!(一同笑)

ひでき なんで!? でもほんま全員っすね。自分らの同期やったり、一個先輩・後輩、自分たちと近い世代の面白いやつら全員。仲間であるけども戦わなあかんので、結構酷な話なんですけどね。

まつい 確かに同期には負けたくないよね。

最後に、近いうちに叶えたい目標は何ですか?

ひでき 大阪の賞レースで優勝する、M-1で優勝すること。いろんな人を見て来て、やっぱり仕事が多い人は賞レースで結果出してる人なんですよね。

まつい まったく一緒です。それと、テレビ番組『せやねん!』のロケとかのレギュラーが決まると嬉しいですね!

タイムキーパーさんの
「思い出の青春ソングは?」

ひでき ケツメイシの『仲間』です。ちょうど中3の年に出た曲で、友だちに対して「お前のあきらめた姿がキライなだけ」って、ずっと怒ってる曲なんですよ。それがめっちゃ熱いというか、“友だちやな”っていう感じが卒業と重なって感動した記憶があります。

まつい毎日終わりの会で僕に芸をさせてくれていた中2の時の担任の先生が、学年末に1年分のみんなの写真を動画にしてくれて。その時の音楽が『仲間』やったんです。先生がお笑いへ行く僕の背中を押してくれたので、僕も『仲間』は思い入れがありますが、やっぱり手嶌葵の『明日への手紙』でいきましょう!

タイムキーパー

ひでき
1995年7月3日生まれ
大阪府枚方市出身 
NSC大阪校41期生

まついあきら
1997年8月27日生まれ
大阪府枚方市出身 
NSC大阪校41期生

<単独ライブ「ありがたい!無限のキーラキラ星とパーラパラチャーハン>
2/28(土) 大阪・よしもと漫才劇場