マルシィ|エモさ・ライブ・青春・初恋・勉強・夢…今話題のマルシィを紐解く10のWORDS

マルシィ

TikTokなどSNSの口コミから人気が広がり、今人気急上昇中のバンド、マルシィ。ストリーミング総再生回数、TikTok総再生回数、それぞれ約2億再生。3月に初の応援歌『大丈夫』を配信、4月19日に新曲『ただそれだけのことがさ』を配信したばかり。一体マルシィって何者!? というわけで、3人のパーソナリティに迫りました!

マルシィを解剖する10のWORDS !!

マルシィから連想する10個のキーワードについて、メンバーの考えや思いをお聞きします。

“エモさ”

shuji 右京が書く歌詞だったり声だったり、切なさとか、意外とマルシィってロックなので、演奏面もエモさのポイントだと思います。

吉田 曲を聴いた時に昔のことを思い出したり、誰かのことを思い浮かべて感情が動くところがエモさなのかなと思っていて、エモさを直接意識して曲を作っているわけではないんですが、感情的になりたいところや誰かを思い出して欲しいという思いで書いていたりする歌詞が、エモさに通じているのかなと思います。

“メッセージ”

吉田 曲によって違ったりはするんですが、根底として誰かを大切に想うのはとても尊い感情だなと思っていて、人と人ってずっと一緒にいられるわけではないし未来はわからないから、過去を思い出してもらったり、今の恋人や大切な人を大切にしてもらえたらいいなと思っています。

“一番カッコいいと思う瞬間”

shuji ステージに上がる時は、いつも「自分が一番カッコいい」と言い聞かせて上がっているので、やっぱりライブのステージの上が一番カッコいい瞬間なのかもしれないです。

吉田 難しいなぁ…僕は大変なことを先延ばしにするクセがあって、それをちゃんとやれている時は、いい自分だなと思ったりします。

フジイ 僕もライブの時が一番カッコいいんじゃないかなと思います。ボーカルと違って直接言葉を発する代わりにいい弾きっぷりで表現したりしているので、それが皆さんの目にカッコよく映っていたらいいなと思います(笑)

SCHOOL OF LOCK!春の文化祭 キズナ祭2023 supported by Yamaha

“マルシィブーム”

全員 そんなの起こってるの!?(笑)

shuji だとしたら嬉しいんですが、僕らとしてはまだまだだと思っているので、頑張らないといけないと思っています。

吉田 僕も全然まだ足りていないと思っているので、高校生全員が知ってくれているような状態を目指します! もっと高校生に届けたいです!

フジイ 曲を聴いたことがある人は徐々に増えているのかなとは思うんですが、そこからもっと引き込んでいきたいですね!

“ライブ”

shuji 僕らはコロナ禍でずっとライブができなかったので、最近、本当に一つひとつのライブを大切にしています。僕らのライブを観て感極まっているお客さんの様子とか見るとすごく嬉しくて、お客さんとひとつになるのがライブだなと思っています。

吉田 結成した当初はお客さんが一人とか二人だったんです。だから今のようにたくさんの方が足を運んでくれるということがすごく嬉しくて、僕らにとっては何度もあるライブの中のひとつでも、お客さんにとっては一度限りのことかもしれないので、1回1回がすごく大切なものだなといつも思っています。

フジイ 曲を一番良い状態で直接届けられるのがライブかなと思います。音源で聴くのと直接聴くのではサウンドも雰囲気もまったく違って、その場の熱量がガツンと伝わるのはやっぱりライブだと思うし、お客さんと1対1で向き合える大切な場所です。

SCHOOL OF LOCK!春の文化祭 キズナ祭2023 supported by Yamaha

6月から始まるワンマンツアーについても教えていただけますか?

吉田 ツアーは今コンセプトなど内容を詰めていっている最中なのですが、去年初めて回ったツアーの時とは僕たちの雰囲気も変わってきているし、楽曲の届け方も違ってくるかなとは思います。あれからちょうど1年になるので、進化した姿を見せつつ、改めてマルシィというのが何なのか、伝えられるライブにできたらなと思っています。

初めての声出しライブのツアーになりますよね。高校生って、声出しライブもほとんど経験がないので、声の出し方もわからなくて。

吉田 そうですよね。でも、僕たちも同じなんです(笑)。3月に出演した「キズナ祭」が初めての声出しライブだったんですが、僕らすごく心配性なので、どうしようか迷ったんです。でもせっかく声が出せるんだし、みんなの声を聞きたいという思いもあったので、声を出してもらってみました。どこで声を出すかなどは、これからお客さんと一緒に作っていけたらなと思っています。

一緒に歌う曲の前は一緒に練習をしてもらえたりすると声が出しやすいです!

吉田 では次のライブからは練習を取り入れてみます!

初めてお客さんの声を聞かれた時はどう思われましたか?

吉田 ヤバいなというか。3年間くらいずっと声が聞けていない状態で、他のアーティストの方の過去のライブ映像などを見て羨ましいなと思っていたので、めちゃくちゃ嬉しかったです。自分たちが作った曲を一緒に歌ってもらえるというのは、すごく感動的でした。

SCHOOL OF LOCK!春の文化祭 キズナ祭2023 supported by Yamaha

“青春”

shuji ずっと青春な感じはしますよね。楽しい時は楽しいですし。でも学生の頃が一番青春していたなという感じはしますね。恋愛もそうですし、友だちと放課後遊びに行ったり。

吉田 バンドをできている今も青春だとは思うんですが、中学や高校の頃ってすごく青春だなと思っていて。当時は勉強がきついなとか思ったりしていたけど、3年間という限られた時間の貴重さみたいなのはあるなって。僕は中学の頃毎朝友だちと一緒に登校していたんです。今でも連絡は取っているんですが、なかなか会えなくなってしまって。限られた時間の中で、そこで出会えた人たちと思い出を作っていけるというのは学生ならではなのかなと思います。恋愛も勉強も悔いがないように楽しんで欲しいなと思います。…って先生みたいなこと言っちゃってますけど(笑)

フジイ 僕はツアーを回っていると、まさに青春だなと感じています。バンドのみんなで遠くまで行ってライブをして、悔しい気持ちになる時もあれば気持ちよかったなという時もあって、スタッフさんも含めてひとつの目標に向かって頑張って、終わったらワーッと飲んで。そういうのがなんか青春なのかなって思ってます。

“初恋”

shuji 僕の初恋は幼稚園の頃。ミライちゃんって子に恋してバレンタインをもらった記憶があります。その初恋を入れなければ、中学1年の時に初めて彼女ができました。恋愛ごっこみたいな感じでしたけど。

フジイ 初恋って言ったら僕も幼稚園の時かな…。でも小4が一番モテたんです。クラスの子から「好き」って言われて、宿泊学習みたいな時に肝試しがあって一緒に回ったりして。ただ、もう一人他の女の子からも告白されたので、僕はその子にも「好き」って言ったかもで…(笑)。それで二人がバチバチなって。初めて女の子を泣かせました(笑)。小4はバレンタインも結構もらいましたね。

吉田 僕も初恋はたぶん幼稚園の時。実った記憶はないんですけど。ちゃんと両思いになったのは小5くらい。一緒にプリクラとか撮ったりバレンタインももらって、嬉しかったのを覚えています。お返しもしましたよ。たしかお母さんの手作りみたいなお菓子だったかな。気持ちをちゃんと伝える難しさを感じたり、苦い経験とかはもう少し大人になって、中学くらいからかなと思います。

やっぱり恋多きバンドですね、マルシィさん。恋愛相談したいです…(笑)

フジイ 俺は小4だけです!(笑)

吉田 僕もそんなことないです! でも気になる人とやり取りしている時間ってめっちゃ楽しいですよね。男の子からすると積極的に連絡してくれたら気になるし、もし今迷っているんだったらアタックして行くのもアリだし、一歩引いて気にならせるっていうのも戦略かもしれないですね。僕はずっと待ちの姿勢でしたけど。

“勉強”

shuji 勉強はまったくしていなかったですね。高校1年生から音楽を始めたので、勉強せずに音楽一本でした!

吉田 前に学生時代の写真を見せてもらったんですが、勉強してなさそうな外見でした(笑)。我が道を行く、みたいな。僕は数学が苦手だったんですが、仲良い友だちが理系に行くっていうので、ちょっとカッコいいなとも思って理系に行っちゃったんです。1、2年生の時はほぼ部活ばかりだったので、3年生から受験をめちゃくちゃ頑張って国語と暗記系の3教科で私立を受験しました。

フジイ 僕は高2の夏ぐらいから目覚めて勉強し始めました。地元の大分から出てもっと人との出会いがある場所に行けば楽しい人生になるんじゃないかなと思って、大学受験頑張りました!

“夢”

shuji 夢は大きく持っていいと思っているので、今は日本武道館だったり東京ドームなど、大きなステージに立ちたいという夢があります。

吉田 音楽に関しては、高校を卒業したくらいの頃に、これから叶えていきたいことのリストをノートに10個くらい書いて、仲の良い友だちに見せていたんです。「無理やろ」とか言われてましたが、期限内には達成できないものもあったけど、ほとんどが叶えてこれたんです。だから明確に言葉にしていくと、近付くことはできるのかなと思います。今僕たちは数年以内に日本武道館に立ちたいという目標があります。ぜひ見ていてください。

フジイ 僕はどんどん夢が増えていってる感じですね。最初はベースが好きだったので、ベースが弾ける人生であればいいとだけ思っていたんですが、右京と出会ってバンドを組んで、やりがいのあるステージが増えてきたので、その規模を大きくしていきたいという夢ができてきました。

“新曲『ただそれだけのことがさ』”

吉田 歌詞の冒頭が「君の夢を見て目が覚める」というところから始まって、ふたりのやりとりを思い出したり、物語を綴っているんですが、“思い出” が曲のキーワードになっています。高校生はみんな今思い出を作っていっている最中だと思うし、過去の恋愛にまだ未練がある人にも寄り添える曲になっているかなと思います。



▶次は特集テーマ「マルシィの高校時代の時間の使い方」