結成からわずか2年超でメジャー進出を果たしたThe Songbardsが高校生に贈るメッセージ

11月20日にキャリア初&メジャー初となるフルアルバム「CHOOSE LIFE」をリリースした神戸初の4人組バンドThe Songbards。結成からわずか2年超でメジャー進出という、バンドにとって岐路となるタイミングで制作された本作について上野皓平さん(Vo/Gt)と松原有志さん(Gt/Vo)にchスタッフがお話をお聞きしました!

純粋に自分たちの思いを伝えたい

初のフルアルバムの発売おめでとうございます!今までの作品制作と比べて大変だったことはありますか?

上野 制作期間が今までにない長さでした。これまでの作品は3〜5曲入りだったので、3、4日あればレコーディングが終わっていたのですが、今回は11曲+ボーナストラックの計12曲。曲数も多く、3人のレコーディングエンジニアさんにご協力いただいたことなどもあって、3ヶ月かかりました。

メンバー全員の顔が堂々と映った写真が印象的なジャケットですね。

松原 僕たちは暮らしや人生、生活にリンクしている曲を歌っているからこそ、顔も見せずに歌ったら説得力に欠けますよね。だから、名刺代わりとして「こういう人たちが歌っているんだよ」ということを素直に表現したジャケットにしました。レコード時代のアーティストのジャケットはメンバーの顔がバーンと載ったものが多いですが、今の時代、このようなジャケットはなかなか見ないので、その中で僕たちのアルバムが目立ってくれたらいいなとも思っています。ちなみに、ジャケットの背景の布はドラム (岩田)栄秀の自宅のカーテンです。いい布がないか探していたら自分で染めて用意してくれたんですよ。

1曲目「ストリートアレイ」の歌詞に出てくる「海のそばの汚い町」のモチーフとなった場所はありますか?

松原 僕たちはビートルズが大好きで、昨年の夏にメンバーでイギリスの港町リバプールへ行ってきました。元々この曲は、ポール・マッカートニーが「夢の中で亡くなったジョン・レノンに会えるんだ」と言っていたエピソードを元にしています。たまたま出会ったメンバーが何かに憧れて進んでいく。彼らと僕たちの共通点です。そして、リバプールも僕たちが活動の拠点としている神戸も同じ港町なので、そのイメージです。

「マジック」のMVはフィルム感がオシャレで大好きです!

松原 今後いろんな人に見てもらいたいと思っています。千葉県の九十九里浜で米軍が住んでいた家を借りて撮影しました。
上野 自分たちで演奏して曲を届けている以上、顔をしっかり映すようにしました。世の中にはいろんなMVがありますが、ファーストフルアルバムということもあり、よりたくさんの人に自分たちの自己紹介ができるようにしたかったんです。
松原:この曲、最初はサビが無かったんです。僕はそれで完成だと思っていたのですが、メンバーとチームからサビをつけようというアドバイスをもらって。必死に考えてサビをつけた結果、サビがついて良かったと思います。

今作の中で「Othello」だけ歌詞に英語が登場しますね。

松原 純粋に自分たちの思いを伝えたいので、インディーズの頃から歌詞は日本語にしようと決めていたんです。
上野:ただこの曲はロックの激しい側面やサウンドの比重を考えて口ずさみやすいように英語を使いました。

「青の旅」は青春がテーマの曲ですが、お2人にとっての青春とは?

上野 上手く生きたいけれどちゃんと出来ないもどかしさを感じているときが年齢を問わずに青春だと思います。
松原 やりたいことに正面から突き進むことです。何事も割り切った瞬間そこで青春は終わってしまうので。

無駄か無駄じゃないかで判断するよりも、気楽に好きだからやるくらいがいい

上野さんは出家を考えたことがあるとお聞きしたのですが。

上野 大学のころ、バイトして新しいものを買ってまた働いてという繰り返しの先に何があるのか考えていたら落ち込んでしまって。そんなとき、本屋で出会った仏教の本に、腑に落ちることがたくさん書いてあって仏教が好きになったんです。その延長で出家したいと思うようになりました。

それを聞いた松原さんはどう思われましたか?

松原 大学がキリスト教系で宗教を学問として捉えていたので、「ああそうきたか」とどこか冷静な自分がいました。
上野 ただ、悟ったというには程遠く、きっと何かに救いを求めていたのだと思います。

The Songbardsのライブの楽しみ方を教えてください。

松原 僕たちはツインボーカルでツインギター、そして全員でコーラスを入れているので、音源を聴いてくれた人は誰がどのパートを担当しているのか、答え合わせをしてみてください。
上野 芸術作品は基本的に初めて観たときの印象が強いと思います。でも音楽は知っていることでより楽しむことができるので、CDを聴き込んできてくれると嬉しいです。

最後に高校生に向けてメッセージをお願いします。

上野 高校生は文理選択や進路決定など選択に迫られる時期ですが、選択していくことで自分らしさが形成されていくと考えてみると視野が広がるのではと思います。
松原 無駄か無駄じゃないかで判断するよりも、気楽に好きだからやるくらいがいいですよ。今は無駄に思えても、いつか役立つことがあるかもしれないですから。

読者プレゼント

The Songbards

2017年3月より地元・神戸を中心に活動開始。上野皓平(Vo/Gt)、松原有志(Gt/Vo)、柴田淳史(Ba/Cho)、岩田栄秀(Dr/Cho)の4人組でUKロックに影響を受けたツインギター&ボーカルと、息の合ったコーラスワークが魅力。結成後間も無く夏フェスオーディションを総なめにしたほか、リバプールなどイギリスでのライブを12本経験するなど、精力的に活動している。

DISC INFO

1st Full Album「CHOOSE LIFE」
・初回限定版(CD +DVD)¥3,300+税
・通常版(CD)¥2,700+税

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LIVE INFO
2020年3月20日(金・祝)名古屋APOLLO BASE

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