スポGOMI甲子園とは、全国の若者(高校生相当)が定められたエリアでごみ拾いをし、その質と量をポイントで競い合う「ごみ拾い日本一!」を決める大会。今年の夏で3回目を迎えるこの大会で、北海道大会(地区予選)を2連覇している北海道厚別高等学校ボランティア部「なまらクリーン」チームの3人に今年の意気込みを聞いてみたところ…。
厚別高校のボランティア部は普段どんな活動をしていますか?
竹内くん 週1回の活動で、ごみ拾いや地域の児童館を訪問して子どもたちと遊んだりしています。たまに土日で地域のお祭りの手伝いをしていますが、今は新型コロナウイルスの影響により、地域の活動と児童会館の訪問はできていません。
スポGOMI甲子園に参加しようと思ったきっかけはなんですか?
竹内くん 学校にスポGOMI甲子園の募集の張り紙がされていて、僕たち3人はボランティア部でごみ拾いをしていたので、参加してみようと思いました。
北海道地区大会で2年連続優勝して、全国大会も2回出場していますが、地区大会と全国大会の違いはありますか?
竹内くん 土地勘がないから、定められたエリアから制限時間内に戻るまでの距離感が分からず、遠くまで行けなかったこと。また、どこに何があって川はどこで渡れるのかが分かっていませんでした。事前の対策やできる範囲での研究が大事になると思います。
オリジナルアイテムについて教えてください。
竹内くん 僕たちのオリジナルアイテムは、ゴミを拾う時にいちいち袋を分別しながら入れていると時間と手間がかかってしまうので、ベストを着てそのベスト自体に分別ポケットをつけて拾ってすぐに入れられるようなものを作りました。名付けて「分別できるもん」です。全国大会では、カゴなどサイズの大きなオリジナルアイテムを持ってきているチームがいて、僕たちは飛行機だったのでキャリーケースに入る大きさのオリジナルアイテムしか持って行けなかったので、創意工夫が必要だと思います。
今年のスポGOMI甲子園北海道大会でも優勝を目指しますか?
竹内くん 今年もこの3人のチームで参加します。ただ今年で高校最後の年なので、優勝を目指すというよりは、ごみ拾いすること自体の意義として頑張り、後を継ぐ後輩にその姿を見せたいと思います。
スポGOMI甲子園に参加して考え方が変わったことはありますか?
竹内くん ごみやSDGsのことについて自分で調べていて、ごみのせいで海の生き物の住みかがなくなったり、2050年には魚よりもごみの量の方が多くなる予想がされています。結局は未来のどこかでやめようとなるなら、今からやめられることはやめた方が良いし未来の人たちのためになると思いました。もし、ポイ捨てをする人がいたら注意してそういう人たちのせいで魚の居場所がなくなることをみなさんに知ってもらいたいです。
阿部くん この大会やボランティア部の活動以外にも日常的にごみを拾うようになりました。
八木くん スポGOMI甲子園に参加して、道路の脇の草の下や普段歩いている時には見えないようなところまで、ごみが落ちていそうな場所を意識して生活するようになりました。
ボランティア部やスポGOMI甲子園の活動が将来の進路選択に影響しましたか?
竹内くん 今の地球って電気自動車が普及するようになって発電方法も化石燃料から再生可能エネルギーの発電に変わっています。一方で、航空機はいまだに電動化していません。排気ガスを大量に発生させながら何便も飛んでいます。僕は理系で理科が得意ということもあって、大学に進んで飛行機の設計に携われるような仕事に就きたいと考えています。飛行機の電動化は難しいと言われていますが、いつかは航空機の電動化開発に携われるようになれたらいいなと思います。
八木くん 僕は医療系の大学に進学して将来も医療関係の仕事に就きたいと思っています。ごみと直接関わることではありませんが、ごみが増えることで環境の汚染や海の汚染に繋がっていて、そこから人体への影響も大きいと思うのでいろいろ調べるようになりました。
阿部くん 具体的な職業はまだ見えていませんが、将来は人の助けになるような仕事に就きたいと思っています。
今年スポGOMI甲子園に参加する人たちに向けてアドバイスやメッセージをお願いします。
竹内くん この大会は、若者から発信して「地球を綺麗にしよう!」という目的で行われている大会だと思うので、優勝して東京に行きたいという思いよりは、地球を日本を北海道を綺麗にしようという考えで、みんなで綺麗にしようという想いを伝えたいです。
八木くん 僕が全国大会で思ったことは、ごみが溜まっているところを目指して行くことはもちろん良いと思います。それよりも、日頃から目に入ったものは必ず拾うことを意識して動いていくことが、優勝に繋がっていくと思います。
阿部くん 視野に入ったらごみを拾うこと、そして地方大会を優勝して全国大会で東京に行くぞという意気込みがあれば良いと思います。
最後にひと言!
竹内くん 君のハートも拾っちゃうぞ!!!!
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