今年もMCを務める年越しスペシャルイベント『大晦日大祭典2025』を12月31日に開催予定のダブルヒガシの大東翔生さんと東良介さん。ytv漫才新人賞やABCお笑いグランプリをはじめ、数々の賞レースで結果を残し、今や関西のお笑いを牽引する注目のおふたりが、3年ぶり2度目のご登場!
試行錯誤を続けてきた
年末恒例の『大晦日大祭典』の会場がマンゲキからより規模も大きい、WWホールでの開催となりますが、気持ちの面で何か変わる部分はありますか?
東 MCをさせてもらうのが去年から2回目で、去年は何もわからずただただやってた感じはありましたけど、今回は後輩にもスポットが当たるようにしていきたいとかはちょっとあります。でも変わらず楽しい舞台になったらいいなという一心です。
告知文に「4MCで魅せる最終章」とあるのが気になります。
大東 やっぱ何年もできるわけじゃないし、どんどん後輩にバトンを渡していかないとダメなんで。これが最後かもという気持ちで一生懸命やれたらなと思っています。
一緒にMCをされるカベポスターさん、天才ピアニストさん、フースーヤさんの中で一番仲が良い方はどなたですか?
大東 フースーヤかなぁ。
東 そうやな、フースーヤ。仕事も同じのが多くて飯もよう行くんで。
大東 谷口と3日連続で晩飯食うたりとかね。めっちゃ可愛がってる後輩のひとり。
東 僕は(田中)ショータイムと。
何食べるんですか?
大東 よう食うんは、しゃぶしゃぶ。芸人ってあんましゃぶしゃぶ食わないんですよ。焼肉のほうが多くて。でも僕も谷口もめっちゃしゃぶしゃぶ好きで。
東 僕はもう普通に居酒屋。でも今年フースーヤもytv漫才新人賞で優勝したんで、お祝いにビルのめっちゃ上の階のビュッフェみたいなとこに連れて行ったりとか。通天閣を目の前で見れるバーベキューとか、僕はいつも変なお祝いをしてます。
大東 どこやねんそれ(笑)
それを探すのは?
東 僕です。好きなんですよ、そういうの。
前回の取材から約3年の間に、ytv漫才新人賞優勝、ABCお笑いグランプリ優勝、昨年は上方漫才協会大賞も大賞を受賞されました。この結果をおふたりはどのように感じておられますか?
東 まさか優勝できる人生やとは思ってなかったんで、びっくりしてるし、とにかく嬉しかったっすね。自分の人生じゃないような感覚でした。
大東 そういうのとは無縁で、泥水すすってるタイプなんやろうなって思ってたんで嬉しかったです。今でも月一ぐらいで、寝る前に「あれ取ったか~」ってびっくりしてるんです。
東 すげーな。まだ全然味するガムな(笑)
大東 (出場資格が)芸歴10年で出られんようになる賞ばかりなのでギリギリ間に合いました。
受賞して一番変わったなと思われることは何ですか?
東 ギャラです!(全員笑)
大東 高校生なんやからやめとけ~!
東 自分たちは何も変わってないんですけど、僕らを見る目とか評価とか周りが変わったような感じ。
大東 やっぱり一個箔がつくと周りの目が変わりますよね。後輩も先輩もそうやし。それに自信がつきますね。自分らの漫才も良くなるし、優勝の背景があるからのびのびとできていろんなことに挑戦できるし。
ダブルヒガシさんの漫才は同級生のおふたりのわちゃわちゃした世界に私たちも入ったような気がしてとても楽しいです。おふたりは優勝の勝因ってなんだと思いますか?
東 うわーっ、難しいな。
大東 でもいろいろ試行錯誤しましたね。ほんまにずっと結果が出てなかったんで。いろいろ形を変えたりとか、ボケツッコミを替えてみたりとか、両方ボケやってみたりとか。たまたま当たったやつをちょっと伸ばしたら良かった。ネバーギブアップ精神!
東 確かに。勝因は諦めないことですね。
ダブルボケのスタイルはいつからなんですか?
大東 2023年にytvを取る1年前ぐらい?
東 そこがスタイルの分岐点になったかな。
ネタのこだわりはありますか?
東 早口っ! 聞き取れへん。俺やから聞き取れるけど。
大東 でも、まあ楽しくやる。さっき質問の中で「楽しそうにわちゃわちゃしてる感じ」って言ってくれてましたけど、僕ら高校の同級生やから、そういうところは自然と出てるんちゃうかな。
「国宝級」の面白さやと思った
今年結成12年を迎えられて、おふたりの関係性に変化はありましたか?
大東 普段はしゃべらへんし、ふたりで飯とかも行けへんし。仲はいいけど友だちじゃなくなって、ベタベタする感じじゃなくなりましたね。でもほんまに毎日一緒おるんで。
東 いっつも一緒に仕事。関係性で変わったって言ったらこの何年か?
プライベートが別々になってきたと思われた分岐点は覚えていらっしゃいますか?
大東 俺は覚えてるんやけど、若手の時にチケットを手売りするんですよ。それをずっとふたりでやっててんけど、5年目くらいの頃、東がおらんくなったんです。
東 俺覚えてないんですよ。
大東 寂しかってん、その時は。でもまあ、そうなっていくんやと思って。みんなそうなっていくっていうじゃないですか、芸人って。ああ巣立っていったのかって。
東 確かに気付いたら別々でやってましたね。
改めて、お互いへの気持ちをお聞きしたいです。
東 僕はもう感謝してますね。やっぱネタ書いてくれてますから。こんな人生にしてくれてありがとう。
大東 基本的に僕がネタを作っていますが、こいつは言うたら嫌な顔ひとつせずにやってくれるんです。僕が「これどう?」とか聞いたら答えてくれて、良ければ僕の意見を取り入れる。面倒くさい衝突がないので、コンビとしてやりやすいんですよね。マジで助かります。
東 やり取りとかしなくても、心の奥底でつながってます。
大東 コンビってほんまそういうもんやと思いますね。
これまで芸人さんを辞めようとは思ったことはありましたか?
東 本気で辞めようとかはまったく思ったことないかな。売れなくてめちゃくちゃヤバい時期とかはなくて、なんとかなるかみたいな感じで来たんで。
大東 早い段階から時間はかかるやろなと思ってたんですよね。同期の8.6秒バズーカが早い時期にバーンっていったんです。でも俺らはこれじゃないな、地に足つけてやるんやろうなと思ったんで、別に辞めるとかは考えなかったですね。
芸人さんという仕事は合っていると思われますか?
大東 芸人しかなかったと思いますね。
ここまで芸人という仕事を続けて来られたのはなぜですか?
東 僕は高校卒業後に就いていた将来安泰な仕事を辞めて来たけど、こいつオモロいし、もしかしたら売れるかもなって感じで。芸人は楽しいです。
大東 僕がずっと東を誘っていたけど断られて…。でも自分、めっちゃ自信があったんですよ。ネタはもちろんやけど、人のオモロさとして全然ライバルに負けてないなっていうのがあったから。こいつらが売れてんやから俺も売れるやろみたいなんはずっと思ってました。他のことにはめっちゃネガティブなんですけど、そこだけは昔からめっちゃ自信がありますね。
その自信はどこから来るんですか?
大東 昔からそれ以外に何も取り柄ないなって思ってたんですよ。だからそこだけは曲げたら終わってまうなっていうのもありました。これにすがりついてるという感じですかね。
高校時代、東さんから見た大東さんはやはり面白かったですか?
東 むちゃくちゃオモロいやつがおるってマジで有名でした。初めて会った時、これはすごいやつが現れた、国宝級やわって。
大東 もうええて(笑)。そう言ってくれるんはもちろん嬉しいんですけど、僕としては仕事辞めさせてるっていうのがあったんで、ふたり分の人生背負ってんねんぞって思いながら働いてましたね。
この勢いに乗って東京に行きたいという思いはありますか?
東 チャンスがあれば、そりゃあ行きたいですよ。
大東 いつかはね。東京、全国のスターになりたいなと思います。
大東翔生(おおひがししょうい)
1993年1月16日生まれ
大阪府大阪市出身 NSC大阪36期生
東良介(ひがしりょうすけ)
1992年8月25日生まれ
大阪府大阪市出身 NSC大阪36期生
2014年4月1日結成
<大晦日大祭典2025〜ダブルヒガシゲートからこんにちは!確かにお前の盆踊~りは、ヨヤクナッシングトゥーマッチ!大屋根ぇ~リングでワャクワャクカウントダウン!!〜>
12/31(水) 大阪・COOL JAPAN PARK WWホール
オンライン配信チケットのみ販売中



