【ハイスクールマンザイ】TEAM BANANA「誰しもワンチャンあるかもしれない」

出場しようかどうしようか、悩んでいる高校生必読! 「ハイスクールマンザイ」が気になっている高校生へ、ハイスクールマンザイに出場されたTEAM BANANAから熱いメッセージをいただきました! 高校時代の貴重なエピソードも!


ハイスクールマンザイに出場された高校時代のことを教えてください!


おふたりもハイスクールマンザイ(当時はM-1甲子園)に出られたことがあるということですが、出場のきっかけや経緯などを教えていただけますか?

藤本 もう15年ほど前ですから、皆さんが生まれた頃ですよね。

山田 怖い〜! 私たち群馬県の高校の同級生なんですが、ふたりとも芸人をやりたいという夢はあったんだけど、当時は周りにお笑い好きの人もいないし、SNSもないからお笑い好きの友だちを作ることもできなかったんです。そんな時に藤本が「M-1甲子園というのがあるから一緒に出てくれない?」って誘ってくれたんです。

藤本 友だちの間で「隣のクラスにすごいお笑い好きがいるぞ、中学生の時に吉本のオーディションを受けたことがあるらしい」って噂になってて。

山田 中学の同級生と一緒にオーディションに出ていて、コンビは組んだ状態だったんですけど、その子はダンス部に入っていて夏休みも練習が忙しくて。「それだったら私と一緒にM-1甲子園に出ない?」みたいな感じで藤本が誘ってくれて。それまでは友だちではあったけど、クラスも別でお笑いの話をするくらいの感じだったんです。

誘われた時どう思われましたか?

山田 せっかく高校生のためのM-1甲子園があるのに出られないもどかしさがあったのですごく嬉しかったんですが、「地元の群馬の予選にだけは絶対に出たくない」って言って。イオンモールって同級生が全員集まっちゃうから、そこで見つかるのだけは嫌で(笑)。別の場所で良ければ一緒に出ようと返事しました。

藤本 私はどちらかというと目立ちたがりなので、地元で出たかったんですけど。

山田 高2の時は千葉と埼玉の2ヶ所の予選に出たんですが、なんでこんなに勝てないの!? というくらい全然勝てなくて、高3の時にもう一度一緒に出ることにしました。

おふたりはどんな高校生だったんですか?

藤本 私は中学くらいまで学級委員とかもやりたいって言うくらい目立ちたがり屋だったんですけど、めちゃくちゃ田舎の育ちだったので、一歩外に出て高校に行ったら自分が出せなくなっちゃって。特に高1は暗黒時代で、M-1甲子園に出るのは、それを払拭したいという気持ちもありました。

山田 私は小学生まで明るくて誰とでも仲良かったんです。今ではネタで人の嫌なところとか悪口とか言いがちなんですが、小学生の頃は悪口なんて言ったことないくらいずっとニコニコしていて。でも小5くらいの時にみんなにいい顔をしている自分に嫌気がさして、そこからめちゃくちゃおとなしくなったんです。仲の良い子だけに面白いことを言う感じで。勝手に自分でおとなしくなったのに、勝手に一軍を見返してやろうって気持ちになってました(笑)

藤本 でも、前髪がアシンメトリーで…。信じられないくらい0対7くらいのアシンメトリー(笑)。おとなしいのに喋って仲良くなった時は、こんな面白いんだと思いました。

周りからおとなしい子と思われていたら、出場した時のクラスの反応は気になりますよね。

山田 だから群馬の予選に出たくなかったんです!(笑)。地区優勝できればいいなくらいの気持ちだったから、群馬は最初から飛ばして、埼玉に行ったんですがダメ、東京行ってダメ、茨城行ってダメ、残りが群馬と千葉しか残っていなくて。ここまで負けたら悔しい、絶対に優勝したいって気持ちが湧いてきて、地元で出るのもアリなんじゃないかと藤本から説得を受けて、勇気を出して群馬の予選に出たんです。もう見つかってもしょうがないと思って。

おぉぉ!

山田 でも当日会場で受け付けをした後、藤本が急に「出たくない」って言い始めたんです。

え、どうされたんですか!?

山田 会場に元カレがいるのを見つけたらしくて(笑)。トイレにこもって出て来なくなったので、「お前が出るって言ったんだろ!」って引きずり出して出場しました。

藤本 その時私はボケだったんですけど、声もマジで小さくて、すごいかわい子ぶってやっちゃいました。まだ復縁あると思ってたから!(笑)。で、優勝できなくて。

山田 未練あったからね。その後千葉の地区予選に出て優勝して、決勝が決まったんです。だから結果、群馬は出なくても良かったですね(笑)


決勝に向けてどんな練習をされましたか?


山田 決勝出場組が決まったらスタッフさんが地元まで紹介VTRを撮りに来てくれたんです。初めてテレビが密着してくれるのが嬉しかったんですが、当時から出場者のレベルはめちゃくちゃ高くて、スタッフさんから「正直レベルは一番低い。このままだとやばいよ」と言われて、そこから残り20日間くらい、地獄のような練習をしました。

藤本 すごかったですよ、本当に。夏休みに12時間くらい練習して…めちゃくちゃ厳しいんですよ。私はコント番組寄りのバラエティ番組をよく見ていたんですけど、山田はガチガチの漫才番組を見てたから、「0.01秒早い」みたいなレベルで…。

山田 外でめちゃくちゃ練習したね。プロになってからを考えても、あの時が一番厳しかったかもしれないです。ネタの制限時間があったので、携帯でタイマーをセットして。藤本の携帯から「♪マイアヒー~(『恋のマイアヒ』)」の音が鳴るのがめちゃくちゃ嫌でしたね。

2年目の優勝は、悔しい気持ちも決勝へのモチベーションにつながったんですね。

山田 なんばグランド花月でネタをできる機会なんてないから、とにかく恥をかきたくなくて。素人ながらに“デカいカメラは私たちのこと撮ってないぞ”ってわかるんですよね。その注目されていない感じが悔しいという思いはありました。それに番組がバスを出してくれて、地元から友だちとか親戚を応援団として会場まで連れてきてくれるんですよ。長い時間かけて来てくれた友だちや親戚が地獄みたいな顔でもう一回バスで帰る可能性があると思うとプレッシャーだったしね。

藤本 9時間くらいかけてね。

山田 でも舞台に上がったらテンション上がったね。マイクがステージの下から出てくるなんて、どういう仕組み!? って(笑)。予選はずっとイオンモールでやってきたので、また違う緊張感もあって。

藤本 あの日が人生で一番緊張したかもしれないですね。記憶があまりないです。

山田 しっかり「ウケてる」って実感できた初めての日な気がするんです。イオンモールってお客さんがたくさんいるので、ウケているのかウケていないのかがよくわからなかったりするんですけど、決勝は正直めちゃくちゃウケたなって思って、気持ち良かったですね。

それが優勝だったんですか?

山田 優勝でした。開演前に話しかけてくれる子とそうじゃない子がいて、令和喜多みな実の野村君やテゴネハンバーグが同期でこの決勝に出ていたんですが、全然話しかけてくれなくて。大阪の漫才師さんってオシャレな感じがして、“怖っ”って思っていたら、舞台から降りた時に「めちゃくちゃ面白かったな」って話しかけてくれて、“やっぱ大阪の人ってウケないと認めてくれないんだ”って。でもそれで受け入れてもらえた感じがして嬉しかったですね。


これからエントリーする高校生へメッセージをお願いします!


藤本 リモート漫才って新しいジャンルの漫才ですよね。逆に言ったらめちゃくちゃ緊張する子とかは、人前でやらなくてもいいから参加しやすいんじゃない? 普通に漫才やって優勝するはずだった人とリモート漫才で優勝する人とまた違うかもしれないから、誰しもワンチャンあるかもしれないと思うと、諦めないでいけるよね!

山田 自分が噛むとか飛ばすってこと以外にも電波も重要になってくるから、「頼む! 電波!」って思うかもしれない(笑)

藤本 リモート会議でも変な顔で止まったりってあるじゃない。それはそれでいいのかもよ。

山田 そういうのも活かせたらめっちゃカッコいいよね! お笑いをする時にはやっぱり“見返してやる!”という気持ちが大事かなと思うので、イケてない子にこそ頑張って欲しいですね。イケてる子にメッセージはないので(笑)

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TEAM BANANA

藤本友美(ふじもとともみ)
’88年6月28日生まれ 群馬県桐生市出身
NSC東京校13期生

山田愛実(やまだまなみ)
’88年8月15日生まれ 群馬県桐生市出身
NSC東京校13期生

2005年コンビ結成

「ハイスクールマンザイ2021」

 出場高校生大募集!
 リモート漫才を撮影して送るだけ!
 募集受付は8月31日(火)まで。

 詳しい内容は公式ホームページをチェック!