【ハイスクールマンザイ】オズワルド「ハイマンではあり得ない経験が絶対にできる」

「ハイスクールマンザイ」が気になっている高校生に、オズワルドのお二人からアツいメッセージをいただきました! 緊張を緩和する方法も伝授してもらいました。

おふたりの高校時代を
教えてください!

伊藤 俺はお調子者で、体育祭の実行委員長でした。みんなから集めた体育祭の会費みたいなお金で友だちとふたりでメシ食って全部使って、めちゃくちゃ怒られたことがあります。超バイトして返しましたけど。もらえると思っていたからね (笑)。勉強の方は話にならなかったですね。

畠中 僕は田舎出身だったので、幼稚園から中学までずっと十数人のクラスでやってきて、高校で初めてちょっと街の高校へ行ったんです。だから最初の2年くらいは友だちの作り方がわからなくて、ずっとひとりで過ごしていました。

伊藤 去年のM-1でやっていたネタは、あながち嘘じゃないんです。

おふたりがお笑いを始めた
きっかけは?

畠中 お笑い自体は、中学生の時に放送されていた「爆笑オンエアバトル」を毎週録画していたくらい好きだったんですが、その後高校は何となく選んで行って、就職もやりたいことが一切なかったので、なんとなく入って。2社くらい辞めたりしている中で、本気でやりたいことって何だろうと思った時に、お笑いは好きだったし、成功しなくても、もうどうなってもいいやと思ったんです。

では、迷いはなかったんですか?

畠中 迷いはなかったですね。「ちびまる子ちゃん」が好きで、さくらももこ先生が漫画家になるまでの話を書いた「ひとりずもう」というエッセイを読んだ時に、やりたいと思って本気でやれば意外といけるもんなんだなと思って、とりあえずやってみようと思った感じでしたね。

伊藤さんも迷いはなかったですか?

伊藤 迷いはありましたよ。だって現実的じゃないじゃないですか、芸人になるって。ただ、大学に行って教員を目指していくうちに、4年生になる前くらいに、自分が教員になることも現実的じゃないなと思って。それならもっと一番好きな道に進もうと思いました。母ちゃんたちも1ミリも反対はなかったですね。

畠中さんも周りからの反対はなかったですか?

畠中 僕は誰にも言わずに東京に出てきたんです。両親にも高校時代の友だちにも言わずに。幼稚園からの友だち一人にだけ言って来ました。だから怒られることもなかったですね。

伊藤 でもすぐバレただろ?

畠中 すぐバレた (笑)。NSCのハガキみたいなのが家に届いちゃって。

伊藤 詰め甘すぎるだろ!

オズワルド結成当初の
練習方法を伝授!

畠中 最初の頃は伊藤の家でネタを作ってたね。

伊藤 喫茶店に行く金もなかったからね。

畠中 中目黒のオシャレなところで、何畳だった?

伊藤 家賃6万で、車のハイエースくらいの広さの部屋だったね。

畠中 ロフトベッドの下に椅子があって、もうほんと、そのスペースしかないの (笑)

伊藤 畠中がうちに来てくれる代わりに晩飯を俺が作って。そこでネタ合わせして、ライブ前にはカラオケに行って合わせていました。

カラオケですか?

伊藤 カラオケだと大声出せるからね。全力でネタ合わせしてると、ケンカしてると思われて通報されたりするから。ひとりで公園で録音した畠中の声に合わせて練習していたら、「大きな声で “なんでだよ” とか “ふざけんじゃないよ” とか言ってる人がいる」って通報されちゃったこともあって。東京って大阪ほどお笑いの文化がないからね。

ネタを作る時のこだわりってありますか?

畠中 やっぱり、誰もやっていないことをやりたいなとは思っています。漫才師と言ってもたくさんいるじゃないですか。どうしてもネタ被りとか出てくるんですよね。その中でこれはまだ誰もやっていなさそうな設定だなという部分を見つけていきたいなと思っています。

ネタはどんな時に思いつきますか?

畠中 僕らはふたりで集まってからじっくり考えていくので、目が覚めた瞬間にネタが降りてきた、みたいなことはないんです。生きてきた経験の中からしか生まれないので、それを思い出してどうひねるかを考えて…という感じですね。

伊藤 ツッコミとしては、前よりネタのために死ねるようになってきた感じはありますね。前は俺がウケたいというのが前面に出ていたんだけど、今はボケをわかりやすく伝えるために、自分のことは一旦捨てるというバランスが少し取れるようになってきました。

何かきっかけはあったんですか?

伊藤 そっちの方がどう考えてもウケるんですよ。

畠中 でも2020年のM-1で松本人志さんと巨人師匠に言われた言葉が意識が変わるきっかけになったかなと思います。その時に“流れがしっかりしている違和感のない会話の流れを見せてくれ”ということを言われているのかなと思ったんです。それまではウケるために無理矢理デカい声を出したり、流れと関係ないツッコミ・ボケをやっていたので。

緊張を緩和する方法を
教えてください!

伊藤 緊張を解く方法として、何の感情かわからなくしちゃうというのがあります。俺はM-1だけ唯一めちゃくちゃ緊張するんだけど、それ以外なら、「ウケるに決まってるだろう!」と思って、緊張しているのか、状況にキレてるのかわからないみたいな状態にしています。そうすると、少なくともドキドキはしなくなります。

それ、どのタイミングからしておくんですか?

伊藤 もう、家を出た時からです。きっと高校生にとってはそれくらい懸けている思いがあるだろうし、緊張もするだろうしね。

畠中 僕は全パターンを用意しておくといいかなと思います。ウケると思って行きすぎて、ウケなくて動揺しちゃったりもするし、ウケないだろうと思って行くと自信のないままになるので、自分たちの漫才をしている時にめっちゃウケているイメージとスベっているイメージ、どちらも準備しておくと、予想外のことが起きて焦ることがなくなるかなと思います。

畠中さんはいつもそうされているんですか?

畠中 M-1の時などは全パターンをイメージしています。新ネタをする時はいつもそうですね。

ハイスクールマンザイ出場の高校生へ
メッセージをお願いします!

畠中 少しでもお笑いをしたいという気持ちがあって、出ている人を羨ましく思うくらいなら、挑戦してみた方がいいんじゃないかなと思います。

伊藤 これでお笑いを辞めて大学に行ったり就職するという人もいるだろうし、プロを目指しているという子だったら、あくまでも通過点だと思うし、人によってモチベーションは違うと思うけど、あり得ない経験が絶対にできると思います。見取り図の盛山さんがおっしゃっていましたけど、一般の人が800人満席のNGKのステージに出て行ったら、緊張で死ぬらしいですよ! 相当なストレス食らっているらしいです!

畠中 死にはしないでしょう! (笑)

伊藤 NGKに立つってすごいことですよ!

読者プレゼント

オズワルド

畠中悠(はたなかゆう)
’87年12月7日生まれ 北海道出身 
東京NSC17期生

伊藤俊介 (いとうしゅんすけ)
’89年8月8日 千葉県出身 
東京NSC17期生

2014年11月コンビ結成

「ハイスクールマンザイ2022」

 出場高校生大募集!
 リモート漫才を撮影して送るだけ!
 募集受付は
 8月分:8月31日(水)まで

 詳しい内容は公式ホームページをチェック!