『恋のしずく』出資会社でもあるフェローズ野儀社長の熱血な高校時代

株式会社フェローズ

北海道版・関東版・東海版・関西版・九州版
ゆうか(高3)・みう(高3)・はな(高3)

全国11拠点でクリエイターのためのマネジメントサービスを展開し、
映画『追憶』を制作したディグ&フェローズをグループに持つ、株式会社フェローズの野儀健太郎社長がご登場!


どんな会社か教えてください!

クリエイター専門の登録制マネジメント会社です。登録しているディレクターやADといったクリエイターさんたちを、テレビ局やプロダクションに派遣や社員紹介をしたり、会社が請けた仕事をフリーのクリエイターさんに発注したりしています。それらの人材派遣・人材紹介・業務委託を総合して“マネジメント”と呼んでいます。

今年「SSFF」(※)学生部門をサポートされた経緯は?

※2018年6月に東京で開催された「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」(SSFF)では、フェローズがサポートし、「学生部門」が新設された。

昨年、あるイベントでショートフィルムに出会い、これを学生限定にしたらおもしろいことになるのではないかと思ったのがきっかけです。短い時間のショートフィルムなら、学生さんでもそこまでお金をかけずにチャレンジできるかなと思って。最近は映像業界に入ってくる学生さんが減ってきている印象があるんですが、僕は映像が人に与えるインパクトを信じているので、若い方をもっと映像業界に呼び込んで、活性化させたい。そういう気持ちから今回SSFFのサポートを決めました。

社長は、どんな高校生でしたか?

高校時代はテニス部のキャプテンや生徒会長を務めていました。大学では300人ほどいるサークルの主将をしていて、どちらかと言うとリーダーシップを取って「みんなで頑張ろうよ」と引っ張る、熱血タイプでしたね(笑)。高校生の頃から自己主張をして旗を振ってきた経験が今の仕事に繋がっているのかもしれません。

起業された経緯を教えてください!

大学卒業後は、人に影響を与えられるメディアの世界に憧れてリクルートに入社しました。その後先輩に誘われて人材ビジネスのベンチャー企業に転職し、10年間幹部を務めた後、自分でもっとやりたい方向性が見つかったのでフェローズを立ち上げました。

一時は役者に憧れていたこともあるんです。叔母さんがメイクアップの仕事をしている関係で、小学生の頃、人気ドラマの撮影現場によく遊びに行っていて。現場では「本番行くよー、急いで! よーいスタート!」といった声が響いて、“大人が生き生き働いている制作現場っていいな、映像制作やものづくりって素敵だな”と思ったことが原体験としてあるんだと思うんです。

そんな中、ある時「役者になりたい」と言ったら、その叔母さんに止められました。「健ちゃんは良い子過ぎるから役者は無理。もっと自己主張が強くないと」と(笑)。結果的に僕にはビジネスマンとして人のために努力することが一番性に合っているし、ものづくりの現場をサポートすることの方が得意かもしれないと今は思っています。

転職のタイミングはどうやって決めたのですか?

日頃からよく考えて一生懸命努力をしていると、そういうタイミングって感じるんだと思います。大きな決断をするときには周りから反対されることもあります。僕自身、リクルートを辞める時も起業する時も、父親からかなり反対されましたが、反対する人が僕の人生に責任を持ってくれるわけではありません。例え親であっても。たしかに会社を辞めなければ良かったと思うくらい辛いこともありましたが、貫き通すためには、自分で決断することが大切だと思います。

どのくらい努力すればその境地に達しますか?

自分がいる環境でまずひと山超えることが大切です。僕は2年半務めたリクルートでは、かなり成績の良い営業マンでした。最初に自分が選んだ職場の中で評価されるまでやってみると、その仕事をさらに突き詰めるのか方向転換するべきかが判断できるようになります。その実力がつくまでは、継続してみる。このプロセスを繰り返すことで、自分の判断に責任が持てるようになり、どの環境でも通用する人間になれると思います。

    野儀社長にお聞きした
    社長が心がけている3つのこと

  1. 一生懸命頑張ること

    まずは自分が一生懸命頑張ること。今はワークライフバランスが言われているけど、僕は20代の頃から寝る間も惜しんで、仕事に打ち込んできました。やっぱり突き詰めてやっていないと、何か大きな成果を得ることはできないと思うし、一生懸命やっていない人の言葉には説得力がないですよね。

  2. 自分の思いを熱く伝えること

    次に、自分の思いを言葉にして人に熱く伝えること。会社は作るのも大変ですが、継続するのはもっと大変です。会社を存続させ、発展させるためには、その思いを一瞬の口から出まかせではなく、自分の本当の言葉として社員に語り続ける必要があると思っています。

  3. 感謝すること

    社員に対する感謝、オーダーをくれたお客さんや登録してくれているクリエイターさんへの感謝。自分が伝え続けた思いを受け取ってくれてありがとうという気持ちをきちんと伝えるように心がけています。人に感謝を伝えることは謙虚になることにも繋がりますね。

仕事に欠かせないアイテムは?

NOLTY®の能率手帳

「僕はずっとアナログ派で、リクルートの新入社員の頃からこの能率手帳を使っています。家に過去の手帳が25冊ほどありますが、ずっとこの手帳を黒く、予定を一杯にするかを目標にしてきたので、起業した当時の手帳を見返すと泣けますね(笑)。あぁ、こんなに頑張っていたんだなぁって。この手帳はA4サイズでスペースが大きいので、15分単位で予定を考えることができるんです。15分単位で考えると1時間に1個しか予定を入れない人と比べて、思考の仕方も変わってきます」

フェローズ出資作品・映画『恋のしずく』
川栄李奈 映画初主演作
恋のしずく
  • 監督:瀬戸直貴
  • 出演:川栄李奈、小野塚勇人、宮地真緒、中村優一、蕨野友也、他
  • 配給:ブロードメディア・スタジオ

©2018「恋のしずく」製作委員会

10.20(土)全国公開

OFFICIAL WEBSITE

野儀健太郎Kentaro Nogi
‘68年東京都出身。’91年、明治大学政治経済学部卒業後、株式会社リクルートへ入社。その後、人材派遣のベンチャー企業を経て、’03年4月に株式会社フェローズを設立。現在は全国11ヶ所を拠点にクリエイターのマネジメント事業を展開している。