【よしもとTALK 】ヒューマン中村「高校時代は人間関係に結構悩みながら生きていた」

来年1月21日 (日) に芸歴20周年を記念した単独ライブ「大事(おおごと)」を自身初となるなんばグランド花月で開催することを発表したヒューマン中村さん。
この記念すべき単独公演について、そして気になるR-1グランプリについてなど高校生スタッフが話をお聞きしました!

背伸びして一軍に入ろうと
もがいていた高校時代

高校生の頃はどんなキャラでしたか?

中村 高校卒業後、同級生に「俺って学生時代どんな感じやった?」って聞いたら、「普通やった」って言われてなんかショックでした(笑)。頑張って一軍に入ろうともがいていた高校生でしたね。

お友だち関係はいかがでしたか?

中村 サッカー部に入ってたんですけど、サッカー部の友だちは高校でも割と目立つグループの子で、そこに入ったり入らんかったりみたいな感じでした。高校時代って、大人になり切れていないというか、人格が形成されていこうとしている最中で、感情がコントロールできない時代だと思うんです。ある時、ちょっとした食い違いでそのグループから外されて3ヶ月ぐらい誰とも喋らんくて、このまま卒業するのはやばいと思ってその友だちに謝って仲直りした記憶があります。だから、高校時代は人間関係に結構悩みながら生きてました。やっぱりモテたかったんで、イケてる高校生になるためにイケてるグループに入らなきゃいけないと思って人を笑わしたりしていて。それが高じてお笑い芸人になった部分がありますね。高校時代は、自分よりランクが1個上のグループに入ろうとしてましたが、今思うとそんなことせんで良かったなと思います。等身大というか、自分に合った友だちと付き合ってる方が良かったんやろなと思いますね。

高校時代に一番幸せを感じていたのはどんな時でしたか?

中村 友だちの家に泊まって、恋バナや今抱えている自分が思うことを全てさらけ出して、これからのこととか、人生のこととか夢を語るじゃないけど、夜中にみんなで素で語り合って朝になってみたいな。それが一番幸せやったかもしれないですね。

お笑いに興味を持たれたのはいつ頃ですか?

中村 中学2年の時に「ボキャブラ天国」っていう主に東京の若手芸人がいっぱい出て、ショートコントを見せるみたいな番組があったんですけど、その番組がすごい好きで。そこに出てた爆笑問題さんがめちゃめちゃ好きになって、そこから爆笑問題さんが出てるテレビを追いかけたりとか、「爆笑問題の日本原論」を読んだりしてファンになっていきました。それからお笑いにどんどんハマっていきました。当時M-1とかなくて、田舎者からすると漫才は落語や歌舞伎のように伝統芸能みたいな感じやったんです。漫才はおじさん二人がスーツ着てやるもんだと思ってたんですけど、 “こんなに若い人もやるもんなんや” “カッコ良くてオシャレやなぁ” と思ってどんどん引き込まれていきました。そこからNHKでやってた「爆笑オンエアバトル」っていうネタ番組や若手芸人が出るネタ番組とか見たりして一気にお笑いが好きになりました。

人前に立つことは得意でしたか?

中村 得意じゃないけどちょっとでも目立ちたくて頑張って文化祭で友だちと漫才しました。お父さんから借りたスーツを着てその時のネタは先生のモノマネみたいな感じで、漫才のマネごとやったけど楽しかったですね。

それがお笑いの原体験になった感じですか?

中村 原体験かもしれないですね。準備も本番もすごく楽しかったんです。これをずっとやれたら最高やなっていうのはちょっとありました。

高校を卒業されてNSCに入られましたが、当時芸人さん以外に憧れていた職業はありますか?

中村 自分が作ったものを世に残したい気持ちがあって建築家にちょっと憧れていました。

いつ頃からお笑い芸人になりたいと思われていましたか?

中村 お笑いは好きやけど芸人になるつもりはなかったんです。地元の進学校に通っていたので、進路は進学しかなかったんです。でも僕は大学を選べないほど成績が良くなくて…。大学に行けないなら専門学校に行こうと思って、お笑いが好きなのでNSCに行こうと決めたんです。僕、NSCを専門学校やと思っていたので専門学校に行く感覚でNSCに入ったんです。NSCはプロを養成するところだと知らなくて、プロを目指している人が来るところやと知ってびっくりしました。

お笑いの道に進むことについて、ご家族の反応はいかがでしたか?

中村 高校3年の12月ぐらいまで受験勉強もしていないし、家族にどこの大学を受験するとかも言ってなかったので、家族は卒業したらどうするんやろ? とめっちゃ不安やったと思うんです。そこでにNSC行くと進路を決めたから、進路決まって良かったみたいな(笑)。反対も賛成もされなくて、そこに行きたいんやったら行きみたいな。

ヒューマンさんのネタといえば、“おもしろ創作漢字ネタ” が有名ですが、このネタができたきっかけを教えてください。

中村 2年前に「かまいたちの机上の空論城」っていうテレビ番組で「1日100ツイートしたら誰でもバズることができる!…ハズ」いう企画があったので、ツイッター(現X)に向いてるネタがないかなと思って、過去のネタ帳を見てたら、創作漢字のメモが出てきたのでやってみたらバズって。企画が終わってもツイッターで続けていったらバズって書籍化の話まで発展して、出版に至りました(「おもしろ漢字辞典-こんな感じでどうですか?-」/2022年3月発売)。

ヒューマンさんのネタは独自の視点で見た日常をネタにされていて、ネタを見た後は日常がより楽しく感じます。ネタ作りで大切にしていることはありますか?

中村 めちゃくちゃいい質問ですね。他の人とネタが被っていないかは気にしているので、芸人さんに確認することはあります。あとは、いいところを突きたくて「それあったか!」 みたいなネタを常に探しています。今は、皆さんのような女子高生にも笑って欲しいし、おじいちゃんにも笑って欲しいし、いろんな人に伝わるようなネタを作りたいと思っています。

ライブやラジオの時とネタを披露されている時ではヒューマンさんのイメージが違うのですが、芸人さんとして個人のキャラの出し方を意識されたりしますか?

中村 ネタを観てくれている人には「すごいしっかりしてそう」ってめちゃくちゃよく言われるんですよ。特にR-1に出た時のネタとかはハキハキ喋ることが多いですし、創作漢字で本を出したりとかして、しっかりしていそうという印象を持たれることが多いんですが、実際の僕はだらしないし、ネガティブでウジウジしているので、その違いにたぶんびっくりされると思います。だからネタにもネガティブでウジウジしている部分を出していきたいと思っているのですが、ネタになるとカチッとしちゃうんですよね。

ヒューマン中村20周年単独ライブ
「大事(おおごと)」

来年3月に決勝戦を控えるR-1グランプリで10年以下の芸歴制限が撤廃されると発表がありました。R-1の常連であるヒューマンさんに今の心境を伺いたいです。

中村 これめっちゃ難しいです。正直、出場については、まだちょっと迷っています。というのも、R-1に挑戦していた時と今ではネタの作り方が違うんです。甲子園を目指して頑張ってる野球部員が、高校卒業後に社会人として働いて、2ヶ月後からまた「甲子園に出場できます」と言われて野球をやったら靭帯が切れると思うんですよ (笑)。R-1に出場するには、やっぱりちゃんと1年かけて挑戦しないと。今年、ネタは作っていたけどR-1用のネタは作れてなかったんで、R-1に出場できるとなっても自信はないですね。

1月の単独公演に向けてネタはたくさん作られていると思うのですが、単独公演と賞レースとではネタは違うのですか?

中村 フィギュアスケート選手はオリンピックに出場しなくなるとアイスショーをすることが多いでしょ? 今の僕のネタ作りは、アイスショー用で競技用じゃなくなっているので、ネタは全然違うものになっている気がします。でも、それは僕が思ってるだけで、いざネタをやってみたらR-1でウケるかもしれないですが…。R-1の予選の日程と単独への準備期間が被っているので、同時進行は無理やと思っています。

ヒューマンさんにとって初めてのなんばグランド花月(以下NGK)での単独ライブ「大事(おおごと)」が来年1月21日に開催されます。高校1年の頃からヒューマンさんの舞台を観に行っていたこともあり、今回の発表はすごく嬉しかったです。今、どのようなお気持ちですか?

中村 ありがとうございます。嬉しいです。NGKという広い劇場で単独ライブをやることの重大さについて、今どんどん実感が湧いてきています。お祭りというよりは、結構作り込んだネタとかを見てもらう単独ライブで、未定ではありますがゲストも呼ばずにひとりでやろうかなと考えています。

単独ライブのグッズは販売されますか?

中村 せっかくなんで販売したいと思ってます。どんなグッズを作るかアイデアをいっぱい出してる段階で、自分のライブに来てくれたお客さんにどんなグッズが欲しいかアンケートを取っていて、めっちゃいいアイデアをいっぱいもらっています。ちなみにアンケートでは、「アクスタが欲しい」という人と、「おじさんのアクスタはいらない」という人に二分しています(一同笑)。単独ライブに向けて、僕と周りのスタッフさんとお客さんと一緒に作っていってる感じがして嬉しいんですよ(笑)

最後にヒューマンさんの単独ライブに行ったことがない、高校生に一言呼びかけていただけますか?

中村 漫才とかコントは観たことがあるかもしれないですけど、いろんなひとり芸を1時間観るライブは今まで触れたことない文化やったりすると思うので、肩の力を抜いて観に来てもらいたいです。ひとりで頑張ってはるな、お笑い芸人って暗い人も頑張れるんや、っていう感じでリラックスして楽しんでもらえたらなと思います。

今月の特集テーマ
「高校時代、よく食べていたものは?」
石川県にある「すしべん」というチェーン店が高校の前にあって、部活帰りに当時200円の学生うどん、ちょっとリッチな時は530円のUFOラーメンを食べてました。今思うと青春です。僕の通ってた高校は羽咋市っていうところにあって、UFOがめっちゃ目撃されるらしいのでUFOラーメンらしいです。UFOの絵が描かれたかまぼこが入ってるだけなんですけどね(笑)

ヒューマン中村

ヒューマン中村ひゅーまんなかむら

1983年9月8日生まれ
石川県七尾市出身
NSC大阪校 25期生

<ヒューマン中村20周年単独ライブ「大事(おおごと)」>
日時:2024年1月21日(日)19:00開場/19:30開演
会場:大阪・なんばグランド花月
チケット料金:前売3,000円/当日3,500円/配信2,000円

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