ラストアイドル|今高校生に伝えたい「可能性を広げる方法」「自分の個性の見つけ方」とは?

オーディション番組から誕生し、’17年12月にメジャーデビューを果たしたラストアイドルが約4年半の活動期間を経て、5月31日に活動終了することを発表。4月27日にリリースした『ラストアルバム』には、これまでの集大成となる楽曲と想いが詰まっています。メンバーの大森莉緒さん、西村歩乃果さん、松本ももなさんにお話を伺いました。

この先はそれぞれの道を進む
31人のラストアイドル

活動終了が発表された今の気持ちを聞かせていただけますか?

大森莉緒 ラストアイドルが活動終了するという実感はあるんですがないというか…今はまだこれからのことは考えられないので、まずは残りのラストアイドルとしていられる時間を大切にしたいなと思っています。

松本ももな ラストアイドルがある日常が当たり前になっていたので、最初聞いた時はこの先どうしていいかわからなくて正直現実だと思いたくなかったです。でも番組や曲の最後の収録をしたり、MVを撮影して少しずつ実感が湧いてきました。寂しいですが、残りの活動を悔いのないように頑張りたいと思っています。

西村歩乃果 私自身、アイドル人生はそれほど長くないなと考えていたので、自分の卒業の方が先だと思っていたのですが…ラストアイドル自体がなくなってしまうということで、自分がやってきたことが形に残らないことは残念だなという気持ちがあります。「あんなすごいところでアイドルをしていたんだよ」と言うことができない寂しさというか。

オーディションに応募する前の自分と今の自分で一番変わったことは何ですか?

西村 私は裏方の人だったところから表に出るようになって、職業自体が大きく変わったことですね。

大森 以前所属していたグループが活動休止して、高校1年生の時には“JKを楽しもう”と思って半年ほど何も活動しない時期があったんですが、やっぱり私はステージの上で歌って踊るのが好きで、またアイドルがやりたいと思ってラストアイドルに応募したんです。自分のやりたいことに確信が持てたし、気持ちの面でも変化がありました。

松本 入る前までは全然自分に自信が持てなかったんですが、ラストアイドルに入って人に見られることが多くなって、少しずつ自信が持てるようになってきました。まだまだ他のアイドルさんを見ると「無理かも…」と思っちゃうんですが、前よりは少し変わってきたかなと思います。

4月27日にリリースされる『ラストアルバム』。リード曲『僕たちは空を見る』にはどんなメッセージが込められていますか?

大森 私たちにとってこれが最後の曲になるのですが、ラストアイドルは終わってメンバーはそれぞれ違う道に進んでいくけど、“みんなのことを応援しているよ”と背中を押してくれる曲だと思います。

私たちも聴いていてとても前向きな気持ちになれました。MVも良かったです! 撮影はどんな感じだったんですか?

西村 バスの中の撮影はみんなでふざけて盛り上がっていたら、“もうこういうこともできなくなるのか”って感極まって泣いちゃう子もいました。ラスアイのMV撮影って、これまで暑かったり寒かったり、足場が悪かったり、何度も踊り直したりで、いつも帰りはみんなバスで爆睡状態だったんですが、今回はわりとスムーズに終わって…帰りは“まだ踊れる!”という感じでした(笑)

大森 個人的にはみんなで円陣を組むところが感動して泣きそうになりました。

西村 円陣のシーンはきれいな円になるように、“もうちょっと下がって”とか細かく形を気にして作ったよね。私は冒頭のセリフを言う担当だったのですが、歌詞が送られてきたのが当日の朝というこれまでで一番ギリギリのタイミングで…難しかったですね(笑)

一つひとつの衣装に
思い出が詰まっている

最後31体のトルソーに歴代の衣装を着せて並べているのも圧巻でした。やっぱり衣装を見ると色々思い出しますか?

大森 ラストアイドルはたくさんの挑戦をしてきたので、衣装からいろんなことを思い出します。私は『愛を知る』の衣装を着せたのですが、初めてラストアイドルのフロントメンバーをさせていただいて、歌っていて自分も笑顔になれる大好きな曲なので、MVの中でも最後にこの衣装を着られたのは嬉しかったです。

松本 どの衣装も私たちを輝かせてくれた大切な衣装で、歴代シングルの衣装に囲まれて踊るのは、見守られているような気持ちになりました。中でも『君のAchoo!』がとても印象に残っていて、トルソーにこの衣装を着せる時も感謝の気持ちを込めました。

今日の衣装はそれぞれどんな思いで選ばれたんですか?

松本 私は1stシングルのカップリング曲の『想像上のフルーツ』の衣装を選びました。14歳で加入して初めて着た衣装で、こんなに可愛い衣装が着られるんだ! とすごく嬉しかったのを覚えていて、今また同じ衣装でファンの方に“大人になったな”と思っていただけたらいいなと思っています。

大森 私は4枚目の“エビオラ”(『Everything will be all right』)の『Love Docchi♡』の衣装です。指原莉乃さんにプロデュースしていただいて、曲も可愛いし、衣装もオフショルが可愛くて、ピンク・フリフリ・リボンという女の子が大好きな要素が全部詰まっていて、これを着たら盛れる、お気に入りの衣装なんです。

西村 私も同じ衣装なんですが、メンバーによってデザインが少しずつ違っていて、おーりおのはフリルが多めですが、私は当時23歳くらいだったので、少し大人っぽくしてくださっていたのが嬉しかったですね。

▶次は3人の「高校時代の悩みとの向き合い方」についてお伺いしていきます。