「勇気とやる気と笑顔をもらえる」日本語版声優バーリー役 城田優に聞く『2分の1の魔法』の魅力

「トイ・ストーリー」シリーズ、『リメンバー・ミー』のディズニー&ピクサーの最新作『2分の1の魔法』で日本語版声優として主人公イアンの兄・バーリー役を務められた城田優さんに、作品の魅力についてお聞きして来ました。ご自身の経験談から、新生活に不安を感じる高校生に心強いメッセージもいただきました!

ストーリー

何をやっても上手くいかず、自分に自信がない少年イアン。“魔法が消えかけた世界”に暮らす彼は、天国の父を蘇らせる魔法で“とんでもない失敗”をしてしまう。魔法オタクで陽気な兄バーリーと共に、イアンは父を復活させる魔法を求めて旅に出るが…。

家族の愛、そして大切な気持ちを
共有する喜びも教えてくれる

高校生読者に『2分の1の魔法』の見どころについて教えてください!

城田 『2分の1の魔法』は冒険と愛がたくさん詰まった作品です。中でも一番近いところにいる家族の愛は、普段気付けないものだから、兄弟の愛も、お母さん、お父さんの愛にも本当に感動します。僕も何度も泣きました。絶対勇気をもらえるし、やる気をもらえるし、笑顔をもらえます。そして何より大切なことは、大切な人がその夢を、一緒に笑顔で「良かったね」とか「頑張れよ」とか言ってくれることだと思います。ひとりでは何を成し遂げたってつまらないと思うんです。

確かに、大切な人がそばにいてくれるからこそ頑張れることも多いと思います。

城田 これはタイトルの由来にもなっているそうですが、この映画はイアンとバーリーが、ふたりでひとつのことを成し遂げます。もしバーリーが魔法オタクで、魔法が使えたなら、「俺に付いて来いよ」で終わってしまうはずです。だけどバーリーはどんなに魔法が好きでも使えない。一方イアンは魔法にはまったく興味なかったけど、魔法の才能がある。このふたりが組み合わさることでひとつの目的が達成されるところが素晴らしいなと思います。

イアンとバーリーの兄弟の深い絆は胸にグッとくるものがありました。

城田 「ワンチーム」という言葉もありますが、自分にはできないことを誰かがやってくれて、誰かにできないことを自分がやる、1人ひとりが役割を果たすことで、大きなものを達成できる…。それは家族はもちろん、友だちだってそうだし、恋人、相方、どんな関係にも当てはまると思います。

新生活が始まる春の時期にもぴったりで、高校生みんなに観て欲しいなと思いました。

城田 イアンも16歳の誕生日をきっかけに、やりたいこと (To Do) リストを作って、挑戦しています。その中には上手くいかなかったり、上手くいきかけたけどお兄ちゃんが邪魔に入ったり…。だからこそ、今自分の状況に満足していなかったり、くすぶっていたり、何か新しい挑戦をしたい人や新しい環境に不安がある人、そんなすべての人たちに観ていただきたいですね。

城田優は「バーリー」タイプ!
プライベートでも仲の良い弟役の志尊淳は…?

城田さんご自身はイアンタイプですか? バーリータイプですか?

城田 バーリーですね! 陽気で空気を読まず、常にうるさい! (笑) 周りにも明るい人たちが多いです。

魔法オタクなバーリーのように、オタクな部分もありますか?

城田 オタクなところはそんなにないかもしれないですね。ホラー映画とかゾンビ映画とか好きなものは結構ありますが、忘れっぽくて好きな映画のタイトルも出てこないから、好きの信憑性が低い (笑)。「好きなんですよ」と言っても、名前が出てこないから嘘くさく聞こえちゃう!

弟のイアン役を担当された志尊淳さんとはプライベートでも仲が良いんですよね?

城田 知り合ってからは5、6年になるんですが、最初は普通に後輩のひとりくらいだったんだけど、一度事務所の集まりで話す機会があった時に、とても真面目で、硬派で向上心があって、印象が大きく変わりました。次の日が朝早いのに「こんなに先輩たちと話せる機会はないので」と言って、遅くまで残っていて…淳ちゃんは誰からも愛されますよね!

城田さんにとって志尊さんは、やっぱり “弟” みたいな感じですか?

城田 話してる時は同等の感覚なんですが、歳が9歳離れているから弟みたいな感じになりますね。気持ち的には、双子の弟くらいの感じかな。僕がずっとふざけています (笑)

城田さんからご覧になって、志尊さんはイアンとバーリー、どちらのタイプだと思われますか?

城田 淳ちゃんは、どちらかと言うと、イアンタイプなのかな。不器用で何をやっても上手くいかない部分というより、イアンの優しさとか慎重さが似ているかなと思います。

「ガラスのハート」と呼ばれていた!?
実は “イアン” タイプだった城田優の中高時代

春は新しい生活に不安を感じている高校生も多いと思うのですが、城田さんは学生時代、新しい環境にはすぐなじめましたか?

城田 実は僕、ここで急に“イアン”を発揮するんですが、中学から高校に上がる時に、それまで一緒にいた友だちと離れて新しい環境でひとりで生きていかなきゃいけないという孤独と未来への不安によるストレスで、初めて胃炎になって、何も食べられなくなりました。

そうだったんですか!?

城田 今はずいぶん強くなってバーリータイプと言っているんですが、当時は「ガラスのハート」というあだ名が付くぐらい、めちゃくちゃ弱くて。

どうやって克服されたんですか?

城田 仲が良い友だちと別れることは辛いけど、新たに自分にプラスのエネルギーをもたらしてくれる人がいる環境に行けるんだと考えるようにしました。環境の変化は自分の成長につながると思うし、クラス替えにしろ進学にしろ、慣れ親しんだ環境から離れて初めて、自分は何が苦手で何が好きなのかがわかるんだと思います。胃が荒れて眠れなかったくらい辛かった僕が言うんだから間違いないです。

はい、説得力があります!

城田 きっと悲しいとか苦しいとか辛いとか不安とかあると思うんだけど、それは最初だけだから。もし新しい環境で打ち解けられなかったとしても時間をかけていけば、必ず自分にあった友だちや恋人や先生が見つかると思うし。辛いなら転校しちゃってもいいと思う。辛い環境にずっといる必要なんてないんだし。人生一度きりだから、そこで悩んで考えて出した答えなら、きっと親御さんもわかってくれるんじゃないかな。

城田さんもイアンのように自分の殻を破って新しい自分になりたいって思われたことはありますか?

城田 中高時代はずっと思っていましたよ。僕は芸能クラスがある堀越高校に行ったので、クラスメイトはみんなすでにテレビや雑誌に出ていたりしていて、仲の良いやつは遅刻・早退・欠席が当たり前。でも僕はほぼ皆勤賞みたいな。だから自分を周りと比べてばかりいました。でも誰でも自分に合うパズルのピースは必ずどこかにあるんです。それをみんなも探し続けて欲しいなと思います。

城田さんもたくさん悩まれていたんですね。

城田 例えば、自分だってミュージカル俳優として一番才能を発揮しているかと言われればわからないし。もしかしたらまだやったことのない仕事の方が向いているのかもしれない。でもいろんなものをやってみて、最終的に自分が「これだ」と思うものをすればいいんだと思います。何が一番できるかではなく、何が一番好きで、大事かだと思うんです。やるだけやって、次に進んでいけば、勝手に、いつの間にか自分の人生って決まっていくと思うから。

その言葉、とても勇気をもらえます。

城田 高校時代は体がデカいから運動部からもすごい誘われたけど、「俺はエンタメをやりたいんで」と断って、ずっとこのエンタメの世界にしがみついてきました。信念を貫くことは大事。だけど挑戦してみてもダメなら切り替えないといけない時もありますよね。

決断が必要な時もありますね。

城田 僕は10代は「ボーナスステージ」みたいな時間だと思うんです。脳も柔軟だから何でも吸収できるしね。だから自分は何が好きで、何が嫌いで、何が得意で何が不得意で、なぜこれが引っかかって、なぜこれが許せてこれが許せないのか。自分が何色なのかを知って、未来で自分に向いた方向に進めるように、いろんなことを試して欲しいなと思います。日本を飛び出して海外に出てもいいと思うし。自分が何色なのかを知ったら、次は同じような色を持っている人とたくさん話をしてみて、自分だけのピース、自分だけの色になれるように頑張ってください。

ヘアメイク:Emiy
スタイリスト:横田勝広 (YKP)
撮影:Yoshinori Saito

読者プレゼント

『2分の1の魔法』
  • 監督:ダン・スキャンロン (『モンスターズ・ユニバーシティ』監督)
  • 字幕版キャスト:トム・ホランド、クリス・プラット、他
  • 日本語版声優:志尊 淳、城田 優、近藤春菜 (ハリセンボン) 、他
  • 日本版エンドソング:スキマスイッチ「全力少年」
  • 配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

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8.21(金)全国公開

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