福士蒼汰さん・杉咲花さんに聞く、映画『BLEACH』。もし高校時代に幽霊の姿が見えていたらどうしていた!?

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「週刊少年ジャンプ」で’01年から連載開始。全74巻のコミックはシリーズ累計発行部数1億2,000万部の売上げを誇る人気作『BLEACH』が実写映画化!

主人公の高校生・黒崎一護を演じた福士蒼汰さん、死神・朽木ルキアを演じた杉咲花さんにch高校生スタッフがインタビュー!

原作の一護とルキアのイメージそのもの
役作りや現場の様子は?

アクションもカッコ良くて、上映中ずっとドキドキして、観終わった後の手汗がすごかったです! おふたりは完成した作品をご覧になって、いかがでしたか?

福士 CGの面では悪霊:虚<ホロウ>のリアル感がすごくて、佐藤監督のなせる技だなと思いました。現場では段ボールに絵を描いて「こんな感じです」って助監督さんが持ってくださって、そこからイメージして演じていたので(笑)、“こんな風になったんだ!”と驚きました。

杉咲 私も悪霊:虚<ホロウ>を見た時はびっくりしました。それからラストシーンの街のセットは、実際は半分くらいCGだったのですが、私自身そのことを忘れて観ていたくらい、とてもリアルにできていました。佐藤監督の作品は『アイアムアヒーロー』も『図書館戦争』も『デスノート』も拝見していたので、ご一緒させていただけたことがとても嬉しかったです。

佐藤監督って、どんな方なんですか?

福士 とても穏やかな方で、頭の中は純粋な少年のように柔軟なんだろうな、という感じがします。映画で一瞬、尸魂界(ソウル・ソサエティ)全体が映るんですが、監督の頭の中には明確な全体像が出来上がっていたことにも驚きました。

おふたりとも完璧に一護とルキアでした! キャラクター作りで気をつけられたことはありますか?

福士 一護は最初のキャラクター紹介でも「髪の色:オレンジ」と出てくるので、まずはビジュアルから寄せていこうと思って、何度もブリーチして(笑)、カラーを入れて、髪をオレンジにしました。

杉咲 私は死神の役ということで、どうやって演じたらいいんだろうと考えたのですが、台本を読んでいるとルキアにもちゃんと心があると感じたので、難しく考えずに普通に向き合えばルキアとしての感情が理解できるかもしれないと思いました。

福士 僕は杉咲さんがルキアを演じてくださって本当に良かったです。異世界感がありながらも人間味があって、そのバランスに心を持って行かれたように思います。凛としている感じも役ととてもリンクしていましたし。

杉咲さんからご覧になって、現場での福士さんは一護でしたか?

杉咲 一護でした! もうはじめに福士さんが一護をされると聞いた時にすごくイメージが湧いたのですが、福士さんとは5回くらい共演させていただいているので、私も安心感がありましたし、自然とルキアとしていられたように思います。

福士 いやぁ、どこを見られていたんでしょう(笑)。でもそう思っていただけていたことは嬉しいです。

杉咲 それから、私は原作がある作品を演じさせていただく時には、画をコピーして台本に貼って、常にキャラクターが目に入るようにしています。原作の表情や立ち居振る舞いを大事にしたいので、最近ではこれが儀式のようになっています(笑)

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ド迫力なバトルアクション
凛とした表情で殺陣を魅せる裏では…?

おふたりの殺陣のシーンがめちゃくちゃカッコ良かったです。練習はかなりされたんですか?

福士 殺陣の練習は入念に行われて、ふたりでも何度も合わせました。でも稽古シーンはルキアが乗っているタイヤを引っ張るコミカルなシーンだったり、制服で練習する部活のような爽やかな青春を感じるような部分もあって、すごく楽しかったです。

杉咲 ルキアは剣の達人だったので、殺陣は本当にたくさん練習しました。一度刀を福士さんに当ててしまったことがあって、そこから怖くなってしまったのですが、撮影中は自分の中で闘っていました。だから刀を持たずにタイヤに乗っている時は、このままずっと乗っていたいなと思っていました(笑)

アクションシーンは撮影が大変だったと思うんですが、印象に残っている撮影シーンはありますか?

福士 クライマックスのワイヤーアクションで、CGを想定しながら複雑な流れをワンカットで演じるところは大変でした。刀が長いので、自分を吊っているワイヤーに引っかけてしまうこともあったり。自分は難しいアクションシーンほど結構楽しんでやっちゃうんですけど(笑)

撮影する時に役のスイッチって、いつどんな風に入るんですか?

福士 衣装合わせで入るスイッチもありますし、いろんなスイッチがあると思うんですが、一番大きなスイッチは、監督の「よーい、スタート!」です。それまでは普通に話していたりするんですが、自分は監督の「よーい」で準備して、「スタート」がかかった瞬間に、完璧にその世界に入るんじゃないかなと思います。

杉咲 私は現場に入ってから切り替える、ということがあまり得意ではないので、スイッチが入る入らないというよりは、ずっとルキアとして現場にいた気がします。そしてメイクをしてもらって着替えて撮影のテストをしたりしていく中で、ギアがかかっていく感じでした。

高校生役を演じるにあたって意識されたことはありましたか?

福士 杉咲さんは撮影の時はもう高校卒業してたんだっけ?

杉咲 はい、卒業していました! 卒業したてだったので、ほやほやでした。

福士 そっか、自分もそんなに離れてないつもりだけど(笑)。自分では高校生になれていたかわからないですが、制服を着せてもらって外見を作ってもらって、あとは一護って高校生だけどすごく大人びているので、中身はそれほど意識せずに演じた気がします。

もし一護のように高校生の時に幽霊が見えたらどうしていたと思いますか?

福士 みんなには見えなくて自分にしか見えないのであれば、お話したいです。「なんでここにいるの?」「最近どう?」とか「そっちはどんな感じ?」とか(笑)。怖いというよりは、幽霊がいる世界に興味が湧くかもしれないです。

杉咲 私は友だちがいる前であえて声を出して話をして、周りから“どうしたんだろう? 誰と話してるんだろう?”と少し思われたいです(笑)

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福士蒼汰さんと杉咲花さんの
高校時代は…?

ちなみに、おふたりは高校時代はどんなキャラだったんですか?

杉咲 私はクラスの中で目立つ明るいタイプではなかったです(笑)

福士 僕も中心グループにいるような人ではなかったです。地味でもなく派手でもなく。でも文化祭の時にMCをやったことがあったんですが、後夜祭でダンス部を派手に盛り上げたりして、その時だけは唯一輝いていました(笑)

福士さんは勉強はお好きだったんですか?

福士 勉強は好きでした。中学の時は英語や数学、理科という好きな科目だけやっていたんですが、高校に入った時に苦手な文系をやってみようとしたら、意外といけるんだなと思って。

すごい! 当時実践されていた勉強法があれば教えてください!

福士 予習復習はするようにしていました。授業に遅れるのが嫌だったので、好きな科目は必ず予習して、復習は好きな科目も嫌いな科目も両方していたと思います。

関東版

BLEACH
  • 原作:「BLEACH」久保帯人(集英社ジャンプ コミックス刊)
  • 監督・脚本:佐藤信介
  • 出演:福士蒼汰、杉咲花、吉沢亮/長澤まさみ、江口洋介、他
  • 配給:ワーナー・ブラザース映画

©久保帯人/集英社 ©2018 映画「BLEACH」製作委員会

7.20(金)全国公開

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