ハイスクールマンザイに出場を考えている高校生必読!
結成以来M-1グランプリに毎年出場し、M-1グランプリ2024でついにファイナリストに。日常会話から始まる佐々木のシュールなボケを町田が拾いつつツッコミを入れ、独特な世界へと迷い込んでいく漫才スタイルが人気のエバースのおふたりに、高校時代のことや若手時代のお話を伺いました。
芸人になった今は、“最高”
今年もハイスクールマンザイに出場する高校生の募集が始まりました。
佐々木 僕が高校生の時で考えたらテンパって応募できないと思うので、みんな行動力があってすごいなと思います。
町田 僕も勇気ないかもしれないですね。若いうちから一歩踏み出す力、好きなことをやろうと動ける力があるのは素晴らしいなと思います。
おふたりはどんな高校生でしたか?
佐々木 僕はずっと野球をしていたので、ほんとに“野球部!”という感じでした。人前に出て何かをやるというノリの野球部だったので、多少お笑いっぽいことはしていたのかなとは思います。
文化祭で漫才したりとかは…。
佐々木 それはなかったです。野球部って、大会とかがあったので文化祭には参加していなくて。
町田 僕はやりたいことも決まっていないし、学校もあまり行っていなかったので、高校生の頃はほんと何もなくふらふらしていました。だからやりたいことを見つけている人が羨ましかったです。お笑いはやったこともないし、みんなが観ているようなゴールデンタイムのバラエティくらいしか知らないし。
佐々木 やりたいこととかなかったん?
町田 なかったねぇ。
佐々木 じゃ生きてる意味なかったくらいの感じ? ただ息してるだけみたいな?
町田 そこまでではないけどね。
おふたりは何がきっかけでお笑いの道に進まれたんですか?
佐々木 僕は大学を出てNSCに入ったんですが、「お笑い芸人になる」って言えば就活しなくて済むなと思って、まだ好きなことをやっていたいみたいな感覚があったかもしれないですね。
芸人としてやっていけるという自信はありましたか?
佐々木 当時は運が良ければくらいの感覚で、バイトしながら芸人やって、何年かすれば地元に帰ったりすんのかなとか思っていましたけど、思ったよりうまくいきましたね。今のところ。
町田 僕はお笑いは観ていなかったんですけど、周りから「なんかギャグやれよ」とか無茶振りされたりしていて。笑われてただけなんですけど、“俺がウケてる”と思ってNSCに入りました。だから勘違いも大事ですね。
若手の頃の漫才の練習ってどうされていましたか?
佐々木 自分たちのネタを動画に撮って、「ここはちょっと早いな」とかやっていたような気がします。意味があったのかどうかはわからないですけど。やらなくなってからの方が結果が出始めた気がするし、でもそれをやっていたから良かったのかもしれないし、わからないですね。
町田 当時は公園とかでよくやっていましたね。
評価されない時期はどうやって乗り越えましたか?
佐々木 どうだろう。今考えると全然評価されていなかったけど、評価されないのが当たり前の世界なので、乗り越えたという感覚もないかもしれないですね。気づいたら乗り越えていたぐらいの感じです。
町田 芸人の先輩たちがちょいちょい評価してくれたりしてくれていたので、それもなかったらきつかったかもしれないですけどね。
佐々木 そうですね。M-1で落ちてもそこで諦めるというより、“絶対受かったやつらより面白いはずなのに、なんか落とされたわ”みたいな。ムカつくから来年も出てやろうという感じでした。
その自信って元からあったんですか?
佐々木 なんでその自信があるかと言われたらわからないんですけど、なんとなく、人のネタを見て、“いや、俺らのほうが面白いけどな”という根拠のない自信みたいな。なんでこのお客さんたちはこんなオモんないネタで笑ってて、俺らのネタで笑わないんだろうみたいな感覚でした。ふたりとも卑屈になったりすることがないのが良かったのかもしれないですね。町田は高校も中退しているから、落ちることとか挫折とかに慣れていたと思うんです。だからM-1の結果にも人より暗くはならないというか。
町田 ま、そうすね(笑)。M-1の結果って最初の大否定なので、ずっとうまくいってきた人のほうがきついかもしれないですね。僕らもまだまだ成功しているわけではないですが、地味にちょっとずつ上がってきているので、
町田 もちろんそれはあります。毎年結果が出ているということは書くネタが毎年前年の内容を超えていっているということなので。
佐々木 いやいや、それは町田の演技力が…。
町田 演技力ってなんだ(笑)
続ける中でふたりの形が見えてくる
高校生に相方探しのアドバイスをいただけますか?
佐々木 最初からベストなコンビを作るなんて無理で、組んでみて一緒にやっていく中で、ふたりのベストな形が見つかるんだと思います。芸人でも組んでみて思ったより合わないとかですぐ解散することがあるんですが、それはまだベストに辿り着いていないだけな気もします。だって今まで一緒にいたこともない人間同士ですから、そんなにすぐに合うわけがない。学生時代の友だちが、友だちになってそこからどんどん仲良くなるのと同じだと思います。
最初はそんなに合わなくてもいいってことですか?
町田 いいんじゃないですか。
佐々木 うん、そんな気がしますけどね。
町田 でもあまり自分と似ていないやつのほうがいい気はします。僕らも性格とか考え方は全然違うんで。ま、仲良い同士でもいいんですけどね。
おふたりが思う、芸人さんが一番カッコいい瞬間はいつですか?
佐々木 何年か前、M-1の3回戦で落ちちゃった時に、町田が泣きながらひとりでラジオを録音していたんです。
町田 きっとそんな回答がほしいんじゃないでしょう?
佐々木 いやいやなかなか録れないですよね、泣きながらラジオとか。その時に、すごい自分をさらけ出せるやつなんだなと思いました。それぐらい本気になれるものなんですよね、M-1って。普通大人になったら仕事で悔しくて泣くなんてことなんてあまりないと思うので、それができるってすごいと思いました。
町田 漫才師の師匠とかね、おじいさんになっても現役のままNGKで爆笑を取っているのはカッコいいなと思います。自分もそうなれたらいいなと思います。
芸人になった今は“最高”
芸人さんのお仕事の魅力は何だと思われますか?
町田 毎日いろんな現場があっていろんなことができることが楽しいですね。顔を指されるのとか嬉しいですし(笑)。何もやりたいことがなかった高校生の頃の自分からしたら、今は最高ですよ。
佐々木 死んでるようなもんやったからな。
町田 そうですよ。ほんとに。
佐々木さんも芸人さんになって良かったなと思われますか?
佐々木 そうですね。10分漫才やるだけでお金もらえるんで、他の仕事よりはめっちゃ楽だと思います。
いえ、人を笑わせるって本当に大変だと思います!
佐々木 僕、絶対普通の仕事なんてできてなかったと思うんです。バイトでも全然仕事覚えられなかったですし、めっちゃ“使えないやつ”扱いされてたんで、芸人じゃなかったら結構やばかったかもしれないですね。
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佐々木隆史(ささきたかふみ)
1992年11月6日生まれ 宮城県登米市豊里町出身
東京NSC21期
町田和樹(まちだかずき)
1992年4月24日生まれ 神奈川県大和市出身
東京NSC21期
2016年結成