ゴジラは本当にいたんじゃないかと信じたくなるほどの迫力!『ゴジラ-1.0』高校生試写レポート

生きて、抗え。

老若男女問わず世界中で大人気の怪獣・ゴジラ。その70周年記念作品であり、日本で製作された30作品目のゴジラ実写映画『ゴジラ-1.0』が11月3日(金)、ついに全国公開!

戦争で焦土と化した日本に、突如現れたゴジラ。
残された名もなき人々に、生きて抗う術はあるのか。

一足先に試写会に参加したchスタッフの感想をお届けします。



絶対映画館で観るべき!ゴジラの迫力は想像以上

ゴジラといえば、日本人なら誰もが知る特撮の怪獣で、実際には存在しない…、そんなことは当たり前にわかっているはずなのに、その質感・声・動きなどにリアリティが有りすぎて、本当にゴジラはいたのではないかと信じてしまいそうに。スクリーンの中のゴジラに見つからないように、気がつくと息を潜めてしまっていました。次はいつゴジラが襲ってくるのか、その圧倒的な破壊力に対して、人間たちはどのように立ち向かうのか、とハラハラドキドキが止まりません。

ゴジラへの恐怖や緊張感を観客にもひしひしと感じさせる映像クオリティの高さは想像以上でした。ゴジラが次々と建物をなぎ倒し、街を荒らしていくシーンは圧巻です。そして、おなじみのゴジラのテーマ曲が流れたシーンでボルテージは最高潮に!
『ゴジラ』は過去作も全て観ていますが、今作は特に映像だけでなく、音楽も緊張感を煽るように使われていて、物語の中に入り込んだような気分で、2時間があっという間でした!


すごいのはゴジラだけじゃない!
ストーリー&俳優陣の演技も必見!

ゴジラの登場シーンで盛り上がるのはもちろんですが、今作の見どころはそれだけじゃないんです。
自分の弱さのせいで、周りを傷つけ、自分も傷ついてしまうけれど、絶望的な状況の中でもどうにか立ち向かおうと成長していく主人公を繊細な演技で表現する神木隆之介さん。一言一句ではなく一表情、一息だけでも演じる役が持っている感情やこの先の展開を伝わってくる安藤サクラさん。人が次々とゴジラに吹き飛ばされたり噛み殺されたりする中で、憎めないキャラクターで作品に心地よい明るさを与える山田裕貴さん。
戦後を生き抜きゴジラに挑む登場人物一人一人の物語、そしてその物語に説得力をもたせる俳優陣の圧巻の演技にも注目してください!

絶望を感じた人々の表情、圧倒的に敵わない怪物に心を奮い立たせる登場人物の心境が心にグサリと突き刺さりました。


社会情勢が不安定な今の時代だからこそ、観てほしい!

今作の舞台は第二次世界大戦から戦後の日本。戦争とゴジラ、2つの絶望を乗り越え生き抜く人々の姿からは「生きること」の尊さを改めて考えさせられ、今をより大切に生きようと思えるようになるはず。不安定な社会情勢の中ではあるものの、戦争は他人事だと思い、なんとなく今を生きている。そんな戦争を知らない私たち高校生は絶対に観るべき作品です。

佐々木蔵之介さん演じる秋津淸治がゴジラと戦う前に言ったセリフが私たちが生きている時代の当たり前は尊いものなんだと思わせてくれて、とても印象深かったです。
重いテーマを描いた作品ですが、絶望的な状況の中を生き抜いていく人々の姿に光を感じました。ラストシーンでは「こんな終わり方ある!?」と、もう何年ぶりかわからないくらいに涙が溢れ止まりませんでした。


『ゴジラ-1.0』
  • 監督・脚本・VFX:山崎 貴
  • 出演:神木隆之介 浜辺美波
    山田裕貴 青木崇高
    吉岡秀隆 安藤サクラ 佐々木蔵之介
  • 配給:東宝

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11月3日(金・祝)より全国公開