夜の本気ダンスVo./Gt.米田さんとGt.西田さん「感情を掻き立てられるライブを作りたい」

踊るステップと爽やかにシンクロする美メロで日本全国を席巻しているロックバンド、夜の本気ダンス。8月8日にリリースした4th Single『Magical Feelin’』は夜ダンらしい夏にぴったりのロックチューンに仕上がっています。新曲やライブについてVo./Gt.の米田さんとGt.の西田さんにchスタッフがインタビュー!

ふっと降りてきた「Magical Feelin’」

新曲のタイトル『Magical Feelin’』とは、どのような経緯でつけられたのでしょうか?

米田:僕たちは曲を作っていくときに、先にオケを作ってから、歌詞やメロディーを作っているので、制作途中は仮の歌詞を乗せています。それは日本語だったり英語だったり適当な言葉なのですが、その時に『Magical Feelin’』というワードがたまたま出てきたんです。この曲もそうですが、これいいなと思ったところから歌詞を広げていくことがよくあります。偶然出てくるものだけど、あとから考えると、自分の好きな言葉や、観た映画に繋がっていたりするんですよ。

イントロのリズムが印象的で、ここから何が始まるんだろうとワクワクしました!イントロやメロディへのこだわりを教えてください。

米田:イントロは、リスナーにとってはそこで好きかどうか決まることもある部分なので、大切にしています。僕たちがかっこいいと思っている曲は、みんなもかっこいいと思ってくれるだろうと、自分たちのセンスを信じて作っています。

新曲には「未来」という歌詞が出てきますが、なぜでしょうか?

米田:他の曲にもよくでてくるかもしれませんが、過去を振り返ったりするというよりは、未来に向けての歌詞が好きですね。

「踊れない夢」という歌詞はグループ名と関係しているのでしょうか?

米田:多少なりともそれはあると思います。バンドの結成当時は名前のようにダンサブルな曲をやっていたわけではなかったんです。僕が入ってからダンサブルな曲になっていきたのですが“周りからこういうバンド名だからダンサブルな曲を作っているのかな”と思われることもあって、そういった中で改めて意識するようになってから「踊る」などのワードをよく使うようになりました。

「it’s so good」という歌詞の部分が「急げ~」に聞こえたのですが、結成10年ではまだまだ止まらないぞという決意が込められているのでしょうか?

米田:正直言うと全く考えてなかったです。でも、他のインタビューでも言われたので、そういうことにしておこうかなって(笑)。改めて聴いてみたら確かにそう聞こえるかもと思いました。日本語か英語か分からない歌い方をするからかもしれないです。

インタビューが急に終わってしまう?!

MVを拝見しましたが、メンバーが子供化するシーンがとても可愛かったです!MVを作る時に大切にしていることはありますか?

米田:子役の子たちは本当に可愛かったです。可愛いけど礼儀正しくて、完璧な子供だった(笑)。メンバーの子供化は監督さんのアイデアなんです。MVを作る時は、監督さんのアイデアやイメージを損なわないようにしたいと思っています。
西田:監督さんも僕らの世界観を大切にしてくれているから、相乗効果でいい作品になるんだと思います。

完全限定生産盤の中に入っているインタビューがとても気になっています。インタビューの時の裏話などありますか?

米田:機材車の中で大人5人がすごい距離感で身を寄せて(笑)。世間話みたいな話をしました。僕らのマネージャーがインタビュアーだったこともあって、普通のインタビューとは違い、肩の力を抜いています。「はい。ありがとうございました。終わりです」みたいな感じで急に終わるので、「え、これで終わり?」ってなると思います。このインタビューも急に終われば面白いかも(笑)。
西田:いや、印象には残るけど(笑)。なんかあったのかなってなるよ。

音楽の成績は5段階評価で2

私は、音楽の話をする友人がほしくてコピーバンドを始めたのですが、音楽を始めたきっかけを教えてください。

米田:中学3年で部活を引退したときに、勉強以外でなにかしたいなと思いました。そんな時にアジカンに出会って、邦ロックを知ったんです。そのタイミングで漫画の『BECK』も読みました。主人公の平凡な男の子が上手いギタリストと出会ってバンドとして成長していく物語で、何もない自分でも、もしかしたらバンドなら出来るかもしれないと思ったんです。高校の入学祝いでギターを買ってもらって弾き始めました。
西田:僕は、小学校・中学校・高校とずっと野球一筋だったのですが、高校2年の時にヒジを痛めてボールを投げられなくなってしまい、辞めまして。いいタイミングだと思って、中学3年のときに祖父の遺品整理で貰ってきたまま触っていなかったアコースティックギターに弦を張ってもらいました。それまで5段階の内、2とかで音楽の成績だけ飛びぬけて悪かったやつがギターを始めたんです。音楽をずっとやっていた友達に教えてもらって、大学生の時に初めてバンドを組んでライブして、今に至ります。ちなみに余談ですが、大学のときに対バンしたバンドに売れる前のWEAVERがいたんですよ。

踊れるロックを作ろうと思ったきっかけはなんでしょうか?

米田:僕は京都出身で、京都のライブハウスで演奏していたのですが、当時、京都のライブハウスで流行っていたジャンルがポストロックだったんです。脱ロックというかロックっぽくないロックで、のれない、のるのはダサいみたいな、ちょっとインテリな感じで。僕は「それは違うやろ」と思っていました。なので、逆に皆で楽しめるようなロックをやりたいと、その方向に進みました。逆にダンサブルな踊れる曲が流行っていたら、逆にポストロックになっていたかもしれません。僕、ひねくれているので(笑)。

夜の本気ダンスさんにとって、ファンはどんな存在ですか?

米田:なんと形容していいか難しいですね。毎回感謝しています。ライブとかも来てくれて。
西田:音楽って僕らがどんなに良いものを作って良いライブをしても、僕たちだけで完結するものではなくて、それを聴いて、見て、一喜一憂してくれる人がいて初めて成立するものです。少人数よりもより多くの人で一つの音楽を共有する方が良いと思います。
米田:自分がいいなと思うものを作って、みんなもいいなと思ってくれる。これってすごいことだと思います。僕らの曲を好きだと思ってくれるファンの皆さんはいいセンスしていますね(笑)!

もし10年前の自分に会えたらなんと声をかけたいですか?

西田:10年前だと高校を卒業したくらいですね。
米田:本当は京都の大学に行きたかったんですけど、全然勉強しなかったので、唯一受かった大阪の大学に仕方なく行きました。でも、それも今の自分につながっていると思っています。もし京都の大学に行っていたら、軽音サークルに入って、それで満足して普通に就職していた子かもしれない。なので、10年前の自分に会っても変に声をかけないほうがいいかも。そのままでいいかなーって(笑)。
西田:僕は本を読むのが好きで、18歳くらいの時にドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を読んだのですが、当時は内容が理解できなくて、落ち込んじゃったんです。でも、25歳くらいの時に改めて読み直したら理解できたので、「あと数年したら読めるようになるから大丈夫やぞ〜!」と声をかけてあげたいです(笑)

ライブの煽りは「Shall we dance?」

シャツスタイルでライブをするようになったきっかけはなんですか。

米田:きっかけは、憧れているバンドがシャツでライブをやっていることが多かったからです。イギリスのフランツ・フェルディナンドもそうですね。

シャツはたくさん持っているんですか?

米田:10着くらい持っています。全部ストライプで(笑)。時期によって2〜3着を着まわしています。

ライブ前はどんなことをしていますか?

米田:曲の流れなどを復習しています。精神面では、あんまり考えすぎると、変に意識してしまって弾き方がわからなくなってしまうので、いい具合の緊張感を保ちつつ、考えすぎないように調整しています。
西田:僕は逆に頭の中に空白があると集中できなくなるんです。無になるよりも頭の中がtoo muchになってスピーカーが音飛びするような感じになったほうが、ライブに入り込めるので、脳みその中身を全部出して、頭の中がいっぱいになるようにしています。

ライブの時の煽りやコール&レスポンスのコツはありますか?

米田:僕はオラオラしている感じが好きではないので、上から目線にならないようにしています。
西田:「Shall we dance?」的な?
米田:そう、そんな感じ(笑)!命令したくないんです。みんなに選ぶ権利もあるので。

今まで様々なところでライブをされてきましたが、次はここでライブしたいというところはどこですか?

米田:この間、初めての海外公演で、台湾でライブをしました。また海外でしてみたいです。特にイギリスは自分の好きなバンドがたくさんいるので、どういう町でその音楽が育ったのかを自分で確かめに行きたいです。

今まで行った土地でおすすめの食べ物を教えてください。

米田:北海道はなんでも美味しい。!アスパラだって普段食べているものとは全然違いますよ!僕、アスパラは嫌いなのですが、札幌で食べたアスパラはみずみずしくて、すごく美味しかったです。
西田:スープカレーに入っていたジャガイモもすごく甘かったですよ。
米田:西田は甘いものが好きだよね。
西田:仙台の「萩の月」が大好きです。月のように丸いふわふわのカステラの中にカスタードクリームが入っているお菓子です。しつこくないから何個食べても飽きがこない。他には福島の「ままどおる」というおまんじゅうも好きです。

初めて「夜ダン」のライブに参加する人に、楽しみ方のポイントを教えてください。

西田:ステージを観て何かを感じてください。感情を掻き立てられるライブを見たら動きたくなるし、僕らも動かしたいと思ってやっています!

DISC INFO


4th Single『Magical Feelin’』now on sale
通常盤(CD)¥1,200(税別)/VICL-37421
完全生産限定盤(CD+スペシャルブックレット)¥1,500(税別)/VICL-37420

夜の本気ダンス「マジカル頭脳ツアー!!」
12月19日(水)名古屋 ReNY limited (愛知県)

夜の本気ダンスよるのほんきだんす

2008年結成、京都出身、”夜”も昼も聴く者全てを”本気”で”ダンス”させる、米田貴紀(Vo./Gt.)、鈴鹿秋斗(Drs.)、マイケル(Ba.)、西田一紀(Gt.)から成る大注目の4人組ロックバンド。各フェス&イベントでは軒並み入場規制の状態が続くなど、強烈な勢いで驀進中。ロックのピュアな初期衝動と多様なエッセンスが融合し生み出された独自のグルーヴとグッドメロディーが、躍動感溢れる”人力ダンスミュージック”に変貌を遂げ日本全国を席捲している。2018年1月7日より、全国ワンマン・ツアー「Kotteri!intelli!One Man Show!」がスタート。バンド史上最大キャパでのワンマン公演を全国で展開し、大盛況のうちに幕を閉じた。本年8月8日、ニュー・シングル「Magical Feelin’」をリリース。
皆さん、”踊れる準備はできてますか!?”

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