今話題の女性落語家・桂二葉さんってどんな人?「桂二葉のワクワク落語会」に行ってきました!

2021年に「令和3年度NHK落語大賞」を受賞、「探偵!ナイトスクープ」の新探偵になったことでも話題の女性落語家・桂二葉さん。そのパーソナリティに迫るべく、大須演芸場で行われた「桂二葉のワクワク落語会」の取材に行ってきました!

いざ、大須演芸場へ


大須商店街の観音通りから路地へ入ったところにある、レトロな装いの建物が大須演芸場です。東海地区唯一の寄席で、落語はもちろん、漫才や手品など様々な公演が行われています。あのビートたけしさんや明石家さんまさんも駆け出しのころに大須演芸場の舞台に立っていたのだとか。


中に入ると目に飛び込んでくるのが、真っ赤な幕とたくさん並んだ提灯たち。この雰囲気がワクワク感を高めてくれますね!

客席は1階が椅子席、2階は座敷席になっています。
椅子席は公演を間近で観ることができ、座敷席はゆったりとくつろぎながら鑑賞できます。


大須演芸場の定式幕の幕引き(幕を開け閉めする)を、なんとchスタッフが特別にお手伝い!きれいな羽織もお借りして、気合十分!タイミングを間違えないよう、公演の流れをしっかり確認します。

いよいよ開演!

開場時間になると大太鼓の音が響きます。これは一番太鼓といい、お客さんがたくさん来てくれるように「どんどんどんと来い」と聞こえるように鳴らすのだそう。

次に大太鼓だけでなく締太鼓と能管が入った二番太鼓が聞こえてくると開演の合図。いよいよ公演が始まります!

この日の演目は
・桂二葉「金明竹」
・桂二豆「明石飛脚」
・ワクワクお囃子コーナー
・桂二葉「打飼盗人」
でした。

最初に二葉さんが演じられたのは「金明竹」。骨董屋の丁稚とお客さんのコミカルなやり取りを描いたお話です。

二葉さんの声とすこしとぼけた丁稚のキャラクターがマッチしていて、とにかく丁稚が可愛かったです!丁稚とお客さんの話している光景をリアルに想像させる話術にどんどん引き込まれました。
後半の上方言葉の言い立て(長台詞)が圧巻でした!

次に高座に上がったのは、二葉さんの弟弟子の桂二豆さん。飛脚の代わりに大阪から明石に向かう男のお話「明石飛脚」を演じられました。

同じネタを繰り返す、いわゆる「天丼」で、オチかな?と思いきや何度も騙されました(笑)!

ワクワクお囃子コーナーでは、二葉さん、二豆さんに加え、三味線奏者の豊田公美子さんも登壇。お囃子に使われる楽器の紹介に即興演奏も。

お囃子は専門の演奏家さんが演奏されているのかと思いきや落語家の皆さんも演奏されることに驚きました。しかもお客さんからリクエストがあった落語家さんの出囃子を即興で演奏されていて、さらに驚きです!

お客さんが参加しての演奏コーナーもあり、chスタッフも参加させていただきました!演奏したのは「ミッキーマウス・マーチ」。

落語家さんと同じ舞台に上がれて一緒に演奏できるなんて、貴重な経験でした!初めて演奏しましたが、思ったより形になっていたのでは…?

最後のネタは二葉さんによる「打飼盗人」。ある夜、長屋に泥棒が入るのですが、住人の男は泥棒を見ても怯む様子がなく…?

これも泥棒と男の掛け合いが面白かったです。声だけで、登場人物のキャラクター性が伝わってくる演じ分けがすごい!

ネタが終わると出演者さんのサインがもらえるじゃんけん大会があり、「出てけ、出てけ」と聞こえる追い出し太鼓が鳴り響くと公演が終了。

今回のネタはすべて昔から語り継がれている古典落語で堅く難しそうなイメージがありましたが、特別な知識がなくても楽しめるものばかりでした。客席を巻き込んだコーナーもあり、会場全体が一体となって盛り上がれるのも良かったです!
どのお話もオチを予想しながら聴きました。お話自体の面白さはもちろんですが、二葉さんの話術によって作られるテンポや空気感があってこそだなと感じました。素人が同じお話を朗読してもきっとあの面白さは再現できないので、ぜひプロの落語家さんのワザを体感してほしい!

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