【よしもとTALK】もりやすバンバンビガロ|夢はラスベガス!お客さんと心で繋がれたと感じる瞬間が醍醐味

もりやすバンバンビガロさんの芸歴20周年を記念して2023年にスタートした単独ライブ「BABABA BAAAAN!!!」が2年連続NGKで開催。
9月28日に3回目の開催が決定しているもりやすさんに、chスタッフが単独ライブについてや大道芸についてじっくりお話を伺いました!

憧れの笑いの殿堂NGKで
新たな一面を見せていきたい

まずは単独ライブの開催おめでとうございます! 3年連続のなんばグランド花月(NGK)での開催はすごいですね!

もりやす 普段NGKに出させてもらっていますが、名だたる師匠が出られているところで単独ライブができるというのは、それこそ昔からの夢が叶ったので、感慨深いというか、嬉しいなと思ってます。

もりやすさんにとってNGKはどのような場所でしょうか?

もりやす 例えば漫才劇場とかでしたら若い方が多くいらっしゃいますが、NGKってちっちゃいお子さんからおじいちゃんおばあちゃんまで来られている劇場なので、そこでウケたらどこでやってもウケるんやろうなというのがわかる、やっぱり「笑いの殿堂」と言われる劇場かなと思ってます。

フライヤーのデザインがとてもオシャレです。

もりやす 昨年のフライヤーがえらい「良い」って言われたので、「このライブ、ちょっとええもんちゃうか」と思わせぶりなフライヤーにしたくて、今年も同じイメージでパターンを何個も作って悩んで決めたんです。撮影中、ジャグリングの道具でもある帽子でなんかやりたいなと思って転がしたら、カメラマンさんが「それいいですね!」って言ってくださったので、ちょっとカッコつけて撮りました(笑)

公演時間の75分はどんな内容にしたいですか?

もりやす 普段劇場では10分、短い時は5分の時もあります。なので、「僕いっぱいできるー!」みたいな。いろんなことにチャレンジして、こんな一面あるんやって思ってもらえるような75分にしたいと思います。

昨年、一昨年はゲストの出演がありました。今年も…?

もりやす まだ発表されてないんですけど、今年も声をかけさせていただいてますので、楽しみにしていただけたらなと思います。

ところで、大道芸の師匠のおひとりにMr.オクチさんがいらっしゃるそうですが、大道芸はどのように習得されたのでしょうか。

もりやす 聞かれるとよくMr.オクチさんの名前を出させていただくんですけど、僕がたまに観に行って「これ面白かったですね。こう思ってるんですけど、どうですかね」って聞くと、「こんなんでいいんじゃない」みたいな感じの関係ですね。いろいろ教えてもらったけど、落語のような弟子ではなくて。もしかしたら師匠というより優しい先輩なのかもわからないんですけどね。他にもジャグリングなら渡辺あきらさん、マジックならリチャード・シブヤさんに教わったりしています。

その中でどのように実力を伸ばして行かれましたか?

もりやす どういう風に聞こえるかわかんないですけど、いろんな人を観に行って、あかんとこを観るっていう。「あ、この人のここいいやん」というより、「あんまウケへんかったんはなんでやろ」とか、失敗する理由を見つけて、自分はそれをやらんとこうっていう考えですね。そこに何かいい鍵が残されてることが僕にとっては多いんです。

ご自身のパフォーマンスについて他の方から意見をもらったりされますか?

もりやす ありますよ。でもお客さんの声が一番わかりやすいですね。なので、Xとかめっちゃエゴサーチします(笑)。ただ、僕、NGKに立つ前に、今のドン・キホーテ前の広場でネタをやってまして。その時に結構大阪のおっちゃんおばちゃんが「もっとこうしたらええやん」ってめっちゃ言ってくれてたんですよ。それを積み重ねて今があるって感じです。

観客と一緒に盛り上がるから
大道芸を年々好きになっている

もりやすさんが大道芸を始めたきっかけをお聞きしたいです。

もりやす NSCを卒業した後は漫才をやりながら、アルバイトでテーブルマジシャンをやってまして。それで、そのバイト先から「子どもたちに風船を配るアルバイトがあんねんけど」とか「保育園で20分ぐらいマジックやってくれへんかな」とか頼まれて、大道芸っぽいことをやり出して。その後、当時の相方と解散してピンになって、自分に何か特技があるかなと思った時に「これがあるやん」って始めた感じです。

大道芸の魅力はどこにありますか?

もりやす 漫才やコントはどっちかと言うと作品を見せてる感じですけど、大道芸は、お客さんとやり取りがあって、お客さんに協力してもらったりするんですよね。お客さんと一緒に盛り上がる感じが、大道芸の魅力かなと思います。 

22周年を迎えて、大道芸への思いは変わったりしましたか?

もりやす やり出した頃より年々好きになってます。最初は、漫才があかんから大道芸やってた感じで、ほんまは漫才で売れたいみたいな気持ちがあったんですけど、6、7年目ぐらいからそれがなくなりました。今は大道芸の魅力に取り憑かれてるっていう感じです。

ひとつの技を習得するのにどのくらい時間がかかるんですか?

もりやす 今3、4年ずっと練習してる芸が、まだ舞台で下せてない状態ですね。

そんなにですか!?

もりやす そうなんですよ。簡単なものはすぐ身に付くんですけど、ちょっとずつ難しいもの難しいものを練習していくと、ある一定の時から全然できひん域に来るんです。YouTubeを観ると、その域を超えてる人は世界に山ほどいるんですけどね。 

途中で心が折れたりすることはありませんか?

もりやす あります! もう折れっぱなしです。

モチベーションはどう保っているんですか?

もりやす モチベーションは、僕の場合はそれに負けないように、じゃないんです。もう一番下まで落ちてしまうっていう考えで、僕と同じぐらい練習してたら、絶対みんな僕より上手い。そのぐらい、自分には全然才能ってないなと感じるので、逆に笑えてくるというか。もう全然できへんやんって思いながら続けてますね。ただ、これがちょっとずつ上手くなってるなっていうのはわかるんです。 

そうなんですね。すごいです。もりやすさんは海外でパフォーマンスするのが夢だったそうですが。

もりやす はい。今、オーストラリアや韓国、中国とかいろいろ行かしてもらってますが、違うとこの国の空気を吸うのが好きですし、海外でパフォーマンスをした時に、どこの国の人も一緒なんやみたいな感覚を味わえる瞬間があって。当たり前ですけど全員同じ人間なので、どの国でも心で繋がれたと感じた瞬間は、本当に大道芸やってて良かったと思いますね。

今後、どこの国で公演したいですか?

もりやす やっぱりラスベガスでやりたいです。コロナ禍前にお休みいただいて、ラスベガスに5週間行って、向こうのいろんなパフォーマンスを観たんですよ。そうしたら、ひとりの方が毎日100人くらいの小屋でされていて。それがすごいお客さん入ってて、めっちゃカッコいいなと思って。そんな風に100人、200人のところで英語で単独ライブをやりたいですね。

最後に、これからの賞レースの目標についても聞かせてください。

もりやす R-1グランプリだけが唯一自分が出られるやつなんです。一応ずっと出てるんですけど、あんまりいい結果残せてなくて。できるなら決勝行きたいですね!

もりやすバンバンビガロさんの
「自分だけのマル秘暗記法」

もりやす ノートの半分にピューッと縦線を引いて、左側に板書と先生が言わはったポイント、右に教科書の絵をそのままノートに描き写すっていうのをやってました。理科やったら人体のなんとかってあるじゃないですか。それを全部。丁寧に描くんで、テストに出なかったらものすごい無駄になる可能性もありますけど、それでよく暗記できました。暗記は得意でしたね。

読者プレゼント

もりやすバンバンビガロ

1984年3月16日生まれ
京都府宇治市
NSC大阪25期生

単独ライブ
<BABABA BAAAAN!!!2025>

9/28(日)
大阪・なんばグランド花月