Novel Core｜「歌詞を書く作業は、自身との対話でもある」自他共に認める“重度の活字オタク”

Novel Coreさんのオタクなエピソードもお聞きしていきます。かーなりハイレベル！

ご自身をオタク気質だと思いますか？

すぐ沼に落ちるオタク気質タイプ！

興味を持ったものにはとことんのめり込むので、ハマったらそればかり。他のことが見えなくなりますね。高校1年の時、独学で広告デザインを勉強したんですが、その時は広告デザインにまつわる本を片っぱしから30冊くらい読んで。でも本に書いてあることって実用性とは離れていることもあるから、路上パフォーマンスで出会った人から実際に広告のお仕事をされている方を紹介してもらって、一緒にごはんに行ってお話を聞いたりしていました。デジタルサイネージで流す広告をイメージして自分でも動画を作ってみたりして、消費者の視線の動きを考えてどこにどういうフォントで文字を配置させると効果的かみたいな消費者心理も含めて勉強していました。

オタク級にこだわっていることはありますか？

【重度の活字オタク】
文章に対するこだわりが尋常じゃないです。この文脈はひとつ前の段落で出てきた方が面白くなるなとか、ここは敢えて最後を濁している方がいいなとか延々考えちゃって、ツイートひとつにもこだわっちゃうんです。本を読むのもすごく好きで、中学生の頃は休み時間や放課後はだいたい図書室にこもって本を読み漁って、国語の授業で書く作文はノルマ5枚のところを35枚とか書いたりしていました。あと、謎に小説も書いてました。テスト前とかに100枚くらいの原稿用紙をドンッと渡して友だちに読ませていたから、だいぶ迷惑だったと思いますけど（笑）

言葉にこだわるきっかけはあったんですか？

言葉に対する感覚って、これまで言葉にいかに傷つけられたかが関わってくるような気がするんです。僕も小学生の頃は今と違って内向的な性格だったので、人の言葉に傷つけられた経験から自分が人に対して使う言葉に神経質になったように思います。言葉って便利で、刃物と同じで人を傷つけることも守ることもできるからこそ、使い方は考えたいなと思っています。

【重度のフォントオタク】
僕はめちゃくちゃフォントオタクです。作品を作る時でも、ブックレットの中のフォントなどは結構自分で指定しています。「これって…Antonフォントに変えられたりしますか？ で、スペースマイナス25にして行間を詰めていただけたら…」とか言って。面倒臭いヤツなんです（笑）

【重度のデザインオタク】
今回のジャケットはキャラクターの配置だったり余白を作って欲しいということ、文字をコラージュっぽくして欲しいということを事前に伝えておいたら、1回目でこれが上がってきて、ほとんど修正していないんですが、『A GREAT FOOL』の時は、顔の周りの文字の形や配置、顔の陰の入り方、背景の黄色の彩度まで、デザイナーの方と30〜40回くらいLINEでキャッチボールしました。「すいません、わがまま言って。あと2ミリ右にずらしてもらっていいですか？」とかお願いして。インスタのストーリーも、告知の案内など、わざわざ16:9で自分で画像を作ったりしています。どうせ24時間で消えるのにね（笑）

一度ハマったものとどう付き合っていますか？

すぐに沼に落ちるタイプなので、映画、アニメ、ドキュメンタリー、海外ドラマ……美術館めぐりなど芸術作品にハマった時期もあったんですが、ハマるとグワァーッと熱が増して、一度冷めて離れるんです。でもまたしばらくしてハマり直すというのをどのジャンルに関しても繰り返しています。

アーティスト目線でファンのオタ活についてどう思われますか？

ファンの方々がカラオケでライブ映像の観賞会とかしてくれているのをSNSなどで見ると、純粋に嬉しいですね。よくエゴサーチするので、そういう投稿はほとんど見ています（笑）。自分がいない時間でもそこで自分のことを話題にしてもらえるって、本当に大切に思ってもらっていないとないことだと思うし、ファンの人たち同士が仲良くしてくれているのを見るのもめっちゃ嬉しいですね。

今してみたいオタ活はありますか？

リアルに橋本環奈さんのファンクラブに入りたいです！（笑） 橋本環奈さんがめっちゃ好きなんですけど、アーティストとして何かが邪魔をするんですよね。スタッフさんにも何度かマジ相談をしたことがあるんですが、お仕事でいつか会えるように頑張る方が正しいんじゃないかという感覚になってしまって。これまで誰のファンクラブにも入ったことがないので、普通に好きなアーティストさんのファンクラブに入って限定イベントとかに遊びに行ってみたいですね！