畠中祐|高校生のお悩み相談「自分の個性はどうやって見つければいい?」

畠中祐

今月の「高校生お悩み相談室」は、
『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章 -TAKE OFF-』にご出演の畠中祐さんにご回答いただきました。


畠中祐

自分の個性はどうやって見つければいい?

あいり(高2) 自分が何に向いているかわからず、今進路を決めかねています。畠中さんは役者を志しておられて、お母様からの提案で声優の道に入られたということですが、自分の強みや個性をどう見つけていかれましたか?


個性は無理に出そうとするものではない

畠中 両親が役者をやっていて、僕も中学生か高校生の頃に「個性的な役者って何?」と聞いたことがあるんです。その時に「個性というものは抑圧されないと出てこない。はみ出したものが個性であって、無理に出した個性なんてハリボテでしかない」と言われました。

だからこそ「誰かの真似をしてみろ」とも言われて。真似しようとしても必ずハマらないところが出てくるから、その真似しきれなかった部分が個性になるのだと。当時はそれを聞いても「わっかんねぇなー」と思っていたんですが、現場に出た時に先輩や演出家の方にも同じことを言われたんです。

人との違いや変われなかった部分、どうしても自分はこう考えてしまうといった、はみ出した枝葉を自分が好きになってあげることが、個性を伸ばすことにつながるんじゃないかなと思います。

高校生の頃、悩んだ時は周りに相談されていましたか?

畠中 相談していました。でも相談しすぎると、いろんな人がいていろんな答えがあるから、それに振り回されるのも良くないな、結局決めるのは自分なんだなと思うこともありました。

畠中祐

声優のお仕事が自分に合っているなと思われた瞬間ってありますか?

畠中 僕も進路にはすごく悩んできて、もともと舞台役者になりたかったので、自分の生きる道は声優ではないなと思っていた時期もあるんです。でも今は、今回の『宇宙戦艦ヤマト』のような骨太な作品に携わらせてもらった時に、“こんな芝居の空間があるって幸せだな”と思いますし、何よりアニメって世代を超えて届けられるものなので、例えば僕が高校生の時にやらせていただいた「遊☆戯☆王ZEXAL」を子どもの頃に見ていた方が、今はもう大人になって「ずっと見ていました」と言ってくださると、“あぁ、こういう仕事なのか!”と繋がっていく感じに感動を覚えます。

今回、新たなキャラクター・土門竜介としてご出演されている『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』の魅力、『宇宙戦艦ヤマト』を見たことのない高校生読者にもご紹介いただけますか?

畠中 『宇宙戦艦ヤマト』って、最初に作品が始まったのが1974年で、きっと今より戦争が身近で、大切な人を失って傷ついた人の気持ちにも触れる機会も多かったんじゃないかなと思うんです。当時、この深く重いテーマが子ども向けのTVアニメとして生まれたことにも驚くんですが、そうした感覚から少し距離ができた今だからこそ、人として大切にしなきゃいけない気持ちに触れて、普段なかなか経験することのできない、熱くて涙が出る経験をして欲しいなと思います。

畠中さんは完成した今作をご覧になっていかがでしたか?

畠中 何て言ったらいいんだろう…まず、“泥くせぇ!”と思いました。根底に流れるものが泥臭くて、骨太! 僕は骨太なものが大好きなんです。長い歴史のある作品ですが、掲げているテーマはとてもシンプルで、“君ならこの時、どう動く?”ということが突きつけられるんですよね。今回は新クルーが入って若手たちの新しい視点で観られますし、戦闘シーンの迫力や若手たちの群像劇も楽しめるので、初めて観る方にも、「乗り込んでみなよ!」と思います。

畠中祐


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宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章 -TAKE OFF-
  • 原作:西﨑義展『宇宙戦艦ヤマト』シリーズ
  • 出演:小野大輔、桑島法子、大塚芳忠、山寺宏一、畠中祐、他

©西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2205製作委員会

10/8(金)期間限定劇場上映中