七夕の願いが叶った!道枝&福本の地元・大阪で『今夜、世界からこの恋が消えても』初日舞台挨拶&全国同時生中継レポート

第26回電撃小説大賞でメディアワークス文庫賞受賞作品であり、日本、韓国、中国書籍の合計発行部数が50万部を突破 (2022年7月時点) するなど、国境を超えて異例の大ヒットを記録している一条岬の同名恋愛小説を道枝駿佑さん (なにわ男子) ×福本莉子さんのW主演で映画化した『今夜、世界からこの恋が消えても』 (通称『セカコイ』)が現在公開中。
映画公開初日の7月29日 (金) に道枝駿佑×福本莉子の故郷である大阪・TOHOシネマズ梅田にて行われた舞台挨拶&全国153館の映画館へ同時生中継の様子をお届けします!

道枝&福本のゆかりの場所で
憧れの初日舞台挨拶

MC それではお二人よりご挨拶をお願いします。主人公・神谷透 (かみやとおる) 役、道枝駿佑さんご挨拶をお願いします。

道枝 神谷透を演じました、なにわ男子の道枝駿佑です。無事初日を迎えられて本当に良かったです。皆さんに「セカコイ」の魅力を知っていただきたいと思っていたので、皆さんに届けられたことを本当に嬉しく思います。

MC 続きましてヒロイン・日野真織 (ひのまおり) 役、福本莉子さんご挨拶をお願いします。

福本 会場に来てくださっている皆さん、中継先の皆さん、こんにちは。日野真織役の福本莉子です。(作品としては初の上映後の舞台挨拶ということで) 皆さんもう観てくださったんですよね。ありがとうございます。(客席を見て) 泣いている方もいらっしゃいますね。今日は地元の大阪なので関西弁も出しつつ、この映画の魅力をもっともっと皆さんにお伝えできるように頑張ります。

MC 改めて、公開初日おめでとうございます! 今、目の前には映画をご覧になったお客様がいらっしゃいます。お気持ちをお聞かせください。

道枝 このような状況下なので、全国の皆さんに「セカコイ」をお届けできるか心配していた部分もあったのですが、皆さんに無事届けられて本当に良かったです。

MC 福本さんはいかがですか?

福本 まだちょっとふわふわしています。「セカコイ」がTwitterのトレンドに入っていて、すごく嬉しかったです。皆さん、どんどん周りに魅力を伝えてもらえたら嬉しいです。

MC 会場の皆さん、そして全国の皆さん、映画はいかがでしたか?

(会場から拍手)

MC 映画をご覧になったお客様に改めて受け取っていただきたいことはありますか?
 
道枝 さっきスタッフさんから映画の感想を見せていただいたんですけど、その中に「くっそ泣いた」という感想があって、シンプルだけど心からの感想ですごく嬉しかったです。いろんな視点から感情移入できて、登場人物全員を応援したくなるような映画だと思いますので、切ないストーリーですけど前向きな気持ちになっていただけると思います。

福本 真織を演じていて、人って一人では生きていけないということをすごく感じました。真織という役柄としても家族や (古川琴音さん演じる)親友の泉ちゃん、そして透くんの支えがあったからこそ毎日懸命に生きていられたので、それって当り前じゃないなと改めて感じさせられました。

MC 本作にご出演される前と後でご自身の中で大きく変わったことはありますか? 

道枝 映画の試写を観るまでは不安があって怖かったんです。でも、観た後にすごくポジティブな気持ちになりました。本当に素敵な作品にめぐり合わせていただき、スタッフさんからの愛もたくさん感じました。

福本 私は、「愛する」ということですかね。真織を演じていて、透くんの一途な想いとか、家族や友情…本当にいろんな愛に助けられて真織は生きていたので。まさにこれこそ “愛” だなと感じました。

MC 初日舞台挨拶の場が大阪となりましたが、大阪出身のお二人にとっては特別な想いがあるのではないでしょうか?

福本 中高の時にTOHOシネマズ梅田でめちゃくちゃ映画を観ていたんですよ。大阪で、しかも梅田っていうのがより一層嬉しいですね。

道枝 僕もよくTOHOシネマズさんには来ていました。大阪で舞台挨拶をすることが憧れで、機会をいただいてすごく嬉しいです。

MC 7月6日に行われた「『今夜、世界からこの恋が消えても』七夕願いごとイベント」で福本さんが短冊に書かれた願い事が「映画の初日を大阪で迎えたい!」だったんですよね?

福本・道枝 叶いました~! ありがとうございます!

MC そして道枝さん! 昨日までのなにわ男子LIVEツアー大阪会場おつかれさまでした。映画の公開初日が7月29日、その前日である7月28日が「なにわの日」、そして7月25日に20歳になったばかりの道枝さんにとって、おっきい夏になりますね!

道枝 本当におっきい夏ですね。節目がいっぱいあります。メンバーからも「おめでとう」とメールがたくさん来ました。

何気ない日常が本当に一番幸せで
日常がより愛おしく見える

MC 本日はお二人にとってホームの場ですので、さらにリラックスしていただくためにここからは関西弁でトークをしていただければと思うのですが、会場の皆さま、全国の皆さま、いかがでしょうか!?

(会場から拍手) 

MC それでは僭越ながら私も関西弁でお話させていただきます。撮影中、記憶に残っているエピソードはありますか?

道枝 真織と二人で電車に乗っていて、僕がうとうとしているシーンがあるんですけど、監督に「道枝くんちょっといま半目だね」って言われまして。僕、普段寝ると半目になるんですけど、寝たふりでも半目になることが判明しました。半目になっててすごい恥ずかしかったです。

福本 大事件があったんです! 透くんとの初めてのデートでピクニックに行くシーンがあるんですが、私がサンドイッチを食べてお芝居していて横を向いた瞬間に何者かに殴られたみたいな衝撃があって、気付いたらサンドイッチがなくなっていたんですよ。それがトンビの仕業で、サンドイッチをさらっていきました。カメラがその一部始終を押さえていて、その映像をさっき見たらめちゃめちゃキレイにトンビに持って行かれてました (笑)

MC それはエライことで…。

福本 …って全然関西弁ちゃうね、コレ… (笑)。 関西弁が全然出てこない…!

MC お二人は役柄的にはため口でしたが、タメ口で全然喋らなかったそうですね。

道枝 そうなんです。敬語からなかなかタメ口に変われなかったんです。

MC でも、クランクアップの3日前くらいに普通に喋れるようになったそうですね。今はどうですか?

道枝 今はタメ口ですよ。

福本 全然タメ口ですね。

MC 嬉しい感じですか?

福本 嬉しい…っていうより、”遅いなぁ…今さら…!?” って感じですね(笑)

道枝 「敬語を使わないで」って言われてたのに、クランクアップの3日前まで敬語を使ってましたからね。

MC 最初の撮影シーンが、デートのシーンだったんですよね?

道枝 そうです! そうです!

MC 映画を撮り始めでまだ信頼関係もない中で、初めてのシーンがデートシーンだったうえに、アドリブが多かったんですよね?

道枝 もう全部アドリブですよ。

福本 全部アドリブでした!

道枝 もう頭の中フル回転でしたよ。

福本 冷静に楽しんでいる風だったけど、二人とも頭フル回転で「次、何喋ろっかなぁ?」と。「海キレイだねー」とか、話すネタがないかずっと考えてましたね。

道枝 お互い探り合いでしたね。あのシーンは素の部分が出てるんじゃないかと思います。

MC この脚本を莉子さんが読んだ時に、「透は道枝くんのまんまやん!」と思われたそうですが、どんなところがまんまだったのですか?

福本 真っ直ぐで誰にでも優しいし、あと、原作に「透くんは真っ直ぐだけど擦れてない、苦労している人は、どこか擦れていたり、曲がっている人が多いけど、君にはそれがない」という箇所があってそれを読んだ時に、「あ! これは道枝さんだ!」と思いましたね。

道枝 (スタッフからのカンペを見て) 「もっと関西弁が欲しい」とのことです (笑)

福本 どうしたらいいんだろう…(笑)

道枝 なんか考えると、難しいですね。

MC 道枝さんは普通に関西弁は出るんですか?

道枝 そうですね。今、関西弁出てます? (お客様に)…出てる? うん、出てるみたいっすね (笑)!

MC 莉子さんはどうですか?

福本 出てないみたいです…(笑)

MC 普段、道枝さんはなにわ男子のメンバーと関西弁で喋るわけですけど、莉子さんは関西から離れていると関西弁を使う機会が少なくなりますよね?

福本 基本 (メンバーがいるわけではなく) 独り行動なので…。

MC 今まで言えなかったエピソードやここだけの話! というエピソードを関西弁でお聞かせください。

福本 え~! なんやろう? …って独り言で関西弁を稼ぐっていう (笑)。他で言ってないやつ、ってことですよね? だいぶ言っちゃったんですよね~。

道枝 引き出しなくなってきてます(笑)

MC おみくじを引くシーンが好きなんですが奇跡の大吉やったって、ほんまの話ですか?

福本 ほんまの話ですね! デートで神社に行くシーンがあって、台本には透くんが「凶を引く」ってあったんですが、本番で道枝さんがなんと大吉を出しまして。それで監督が「あぁ! すごい!」「これで行こう!」ってなりました。

MC 道枝さん、持ってますね!

道枝 僕も我ながら持ってるなと思いました。だから大吉が出たリアクションも素だと思います。

福本 でも、道枝さんは神社で普通は二礼二拍手一礼のところを、二礼二拍手二礼してましたよ!

道枝 全部2回やってしまってましたね (笑)

MC 透というキャラクターは道枝さんのキャラクターに合ってると思うんですが、透の所作は難しく、最初は自信なさげですが徐々に強くなっていきます。意識されたところはありますか?

道枝 最初は猫背みたいな感じで、前髪も目が見えないくらい顔にかかってて。でも真織と出会って変わっていくうちに、だんだん猫背も直って声のトーンも明るくなっていくというのは意識しましたね。

MC 監督とは役柄に関しての会話はされましたか?

道枝 やっぱり暗くなり過ぎないようにというのは監督とお話して、人とコミュニケーションが取れない子ではないけど、自分の世界にいるという感じを意識しました。

MC 莉子さんの役も表情の作り方が難しかったと思うんですが、役作りのために日記をつけてたんですよね?

福本 自分目線の日記と私が真織を演じていて感じたことを書く日記と2つ書いてました。

MC それは真織の気持ちを理解するという気持ちでやってたんですか?

福本 そうですね。自分目線の日記はこういう舞台挨拶だったり、宣伝や取材の時にあった出来事をちゃんと忘れずに言えるように書いてたもので、真織を演じている時に書いていた日記は少しでもヒントが欲しくて役作りのために書いていました。劇中でも真織の日記があるんですけど、それは台本に書かれていない他のこともいっぱい書かれてて、それプラス自分が演じてて感じたことを書いて全部演技の材料にしてました。

MC なるほど。真織の魅力って、どこにあると思いますか? 道枝さん!

福本 (自分への質問と勘違いして)魅力…。

道枝 あ、 (答えるのは) 俺、俺、俺… (笑)

福本 あー! ごめんなさい! すごい聞いているようで全然聞いてなかったです(笑)

道枝 真織の魅力ですよね? ほんとに福本さんにぴったりだなと思います。天真爛漫さ? 毎日、絶望と向き合って、本人は毎日辛いはずなのにその弱さを見せないところが魅力的で、飾らないところも真織らしさなのかなと思います。

MC 道枝さん、今回の映画は主演ということですが良い経験になりましたか?

道枝 めちゃめちゃいい経験になりましたし、初主演でわからないことだらけだったんですけど、たくさんの人に支えていただいてやり切ることができたと思います。自分の人生の中でも特別な思い出になりました。

MC 俳優としての自身の課題も見つかったり?

道枝 見つかりましたね! 経験する度に課題が増えると思うので、しっかりその課題を見つけながらモチベーションを保ってやっていけたらと思います。

MC 関西弁での舞台挨拶ですが、莉子さん言い足りないことはありませんか?

福本 言いたいこと…神社の話は (関西弁を) 頑張ったと思います。

MC 最後にお二人からご挨拶をお願いできればと思います。会場の皆さん、そして中継をご覧になっている全国の劇場の皆さん、そしてマスコミさんを通じてお届けできる全国の皆さんへメッセージをお願いします。

福本 本日は映画を観ていただきありがとうございました。この映画は何気ない日常が本当に一番幸せだということを改めて教えてもらったので、日常がより愛おしく見えますし、周りの家族や友だちをもっと大事にしようとも思えます。この映画を観て、皆さんの日常がまた輝いて見えて、この夏の忘れられない思い出になれば嬉しいです。

道枝 こうやって全国の皆さんにお届けできることが本当にありがたく思います。この映画は良い人がいっぱい出てきて、その人たちが混じり合うことでそれぞれが変わっていき、人間味がすごくあります。皆さんの日々の活力になると思います。涙腺崩壊していただき、これからも「セカコイ」を愛してくれたら嬉しいです。

読者プレゼント

『今夜、世界からこの恋が消えても』

STORY 明日、僕を忘れてしまう君と忘れられない恋をした。
僕の人生は無色透明だった。真織と出会うまでは――。
クラスメイトに流されるまま、彼女に仕掛けた嘘の告白。しかし彼女は“お互い絶対に本気で好きにならないこと”を条件にその告白を受け入れた。そうして始まった偽りの恋。やがてそれが偽りとは言えなくなったころ――僕は知る。
「病気なんだ私。前向性健忘って言って、夜眠ると忘れちゃうの。一日にあったこと、全部」
彼女はその日の出来事を日記に記録して、朝目覚めたときに復習することで何とか記憶をつなぎとめていた。
その日ごとに記憶を失ってしまう彼女のために、日記が楽しい出来事で溢れるようにと、一日限りの恋を積み重ねていく日々。
しかし僕には真織に伝えていないことがひとつだけある。
だから僕は、“ある作戦”を立てた。

  • 原作:一条岬『今夜、世界からこの恋が消えても』(メディアワークス文庫/KADOKAWA刊)
  • 監督:三木孝浩
  • 脚本:月川翔 松本花奈
  • 出演:道枝駿佑 (なにわ男子) 福本莉子、他
  • 配給:東宝

©2022「今夜、世界からこの恋が消えても」製作委員会

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