travel 漫才新人賞で準優勝した注目度急上昇の翠星チークダンスさんが4年ぶり2回目の登場! 木佐寄席の終演後、木佐さんとちろるさんにお話を伺っていくと、木佐寄席、ytv漫才新人賞、単独ライブはそれぞれ次の展開へとつながっていました。賞レースの作戦秘話は木佐さんならでは!
裏側での緻密な分析と作戦とは
木佐寄席おつかれさまでした!
ちろる 結構お客さんも入って、いい感じで楽しくやってきました。
木佐寄席を始められたきっかけは?
木佐 terauchi寄席というのをやっていた黒帯のてらうちさんが勧めてくださったんですが、実力者をゲストに呼んでそのゲスト目当てのお客さんの前でネタを磨いたら、見られ方がどんどん良くなったんです。黒帯さんにも固定で出ていただいてるというような感じです。
木佐寄席を始めて評価が変わったなっていう実感はありますか?
木佐 今まで関西の賞レースで決勝に行けてなかったんですけど、行けるようになったり、M-1の予選の方も良くなってるなっていうのはすごい感じるので、ほんとてらうちさんが言ってることは合ってたんやなって思いますね。
賞レースといえば、3月に開催されたytv漫才新人賞準優勝おめでとうございます!
木佐 ラストイヤーだったんで優勝しておきたかったなとは思いますし、「優勝してないからおめでとうって合ってんの?」みたいに言われる時もあるんですけど、これまでの世間や賞での評価的には準優勝でも十分で、今までよりは明らかにいい結果なんで「はい」って感じですかね。
ちろる ラストイヤーやったのもあるんで優勝したかったけど、別に準優勝でも全然ようやったやろみたいな感じではありますね、正直。
優勝したフースーヤさんとは一緒に配信もされたりしていますがどんな関係ですか?
ちろる フースーヤが1年目の時からめちゃくちゃ仲良くて。漫才劇場のゲーム実況で今、フースーヤの谷口くん(谷口理)と私でレギュラーやってるんですけど、「一緒にytvの決勝行けたら熱いなー」みたいな話もしてたんです。
木佐 ただ、学校生活やったら絶対に交わってないですね。明るくギャグやってクラスの中心にいそうなフースーヤに対して僕は小中高大いじめられてたんで。でも元々めっちゃ尊敬してるし、絶対に売れるべきふたりだと思ってます。
受賞されて変わったことはありましたか?
木佐 5月の単独ライブの先行申し込みが4ヶ月前の単独ライブの最終的な集客より多くて。そういう意味で注目していただいているようで、YouTubeの再生回数も軒並み何倍にもなって登録者数も増えました。ほんま粗品さん様様やなと。
賞レースにおいて次の目標を教えていただきたいです。
木佐 関西賞レースであれ以上ないくらいの当たりの回で準優勝したんで、次は僕的には関西賞レースの優勝、もしくはM-1グランプリで今までの自分たちの結果を超えるような準決勝とかに行きたいなと思ってます。
ちろる そうですね…正直、賞レースに興味がないんで、ytvもめっちゃしんどかったんです。出れるうちは出ないといけないから出ますけども、もうあんまりプレッシャー感じることはやりたくないです。
木佐 僕は統計を取るのがめっちゃ好きなんですけど、計算上、過去の戦績とか過去の大会を見る限り、準優勝以上はいけるって思ってて。決勝でフースーヤと一騎打ちやった時、どうやって倒そうっていうのをずっと考えてましたね。
スゴい! 最初から狙ってたんですね。
木佐 最初に決勝行くのが決まったので、そっから半年以上ずっとエンジンかけ続けました。形の違うネタをふたつ作ってそれのいいとこ取りを2本目用に作ったり、歴代のデータで一番優勝してる回数の多い出順やフースーヤが過去に出てる賞レースの出順で、何番目の時に弱くて、何番目の時に強いとかを調べたり。通過順に出番を選べるので、フースーヤを序盤になるようコントロールするために出場者全員に吹き込んだんですけど、急にオーパスツーが僕が言ってない最後の7番目を取ったせいで計算が全部崩れてしまって。
ちろる そりゃあみんな自分の人生あるんで、こいつの言うことを誰が聞くねんって(全員笑)。それだから別にオーパスは全く悪くないんです。どっちみち全員倒さないといけない相手なんで、ほんまに周りに吹き込むん恥ずかしいです。
木佐 オーパス以外は全員僕の言う通りの手順を選んでくれてそこまでは良かったんですけどね。そういう心理戦みたいのがあったのは、今日初めて言いました。
東京公演がウケたら東京進出!?
貴重なエピソードありがとうございます! 続いて、単独ライブについてお聞きしたいと思います。早くも完売間近ということですが、今どういうお気持ちですか?
ちろる もうチケットが売れてるということはめんどくさい手売りや告知をしなくていいから他のことに集中ができるのが嬉しいですね。
木佐 やっぱ(ytvの)結果でこんなに世の中って簡単に変わるんやって。ネタのクオリティーはそんな変わってないのに、同じネタしてもやっぱウケるようになったんで。でも立ち見券まで全然行けそうなんで良かったなと思いました。
今回のフライヤーやライブタイトルもおしゃれですが、どんなライブになりそうですか。
ちろる 初めて単独に来てくださる方に私らの単独の良さみたいなところをお伝えできたらいいなっていうのがあって。結構単独ライブって途中にVTRを挟んだりするんですけど、私らの単独は基本1時間全員がずっと出ずっぱりっていうのをやっていて。その感じを楽しんでもらって今後も来てもらえるきっかけになればいいなと思います。
4年前のインタビューでちろるさんが舞台やお芝居を元々したかったっていうことをお話されていましたが、劇団ちろるで実現されたんだなと思いました。
ちろる そうなんですよ。私は同期がやっぱ好きなので、毎回劇団ちろるには同期に出てもらってるんです。今回は満席の劇場でみんなと劇団ちろるをやりたいですね。
夢が叶った感はありますか?
ちろる そうですね。でも別で劇団メンヘラっていうお芝居だけの公演を昨年1回やって、それが結構楽しかったんで、またやろうかってなってるんで楽しみですね。
今回東京での単独は初めての開催になります。
木佐 10年かかったなと思いましたね。いいネタは絶対やりたいなって思ってます。
ちろる 普段は配信で見てますっていう方も場所が変わることによって来れる方も増えると思うんで、そういう初めましての人も我々の世界観に引き込みたいですね。
東京公演は東京進出の足掛かりになったりしますか?
ちろる そうですね。元々東京行く前に、どっかのタイミングに東京で単独やりたいですみたいな話もしてたんで、これをきっかけに東京に行くか行かないかを決めようかなと思います。あんまウケへんかったらもう行かんとこって思ってます(笑)
最後に今後の目標を教えてください。
ちろる 私はやっぱずっと言い続けてるんですけど、お芝居と声の仕事がしたいですね。声優スクールにも通ってたんで声だけのお芝居や、今でもちょこちょこナレーションはやらせてもらったりもしてるんですけど、今SNSがちょっとしんどいので、そういう顔を出さなくていいお仕事を今後していきたいですね。
木佐 漫画とか映画とかエンタメは大阪吉本でも一番ぐらいに詳しい自信があるので、そういう仕事したいんですけど、結局どんだけ詳しくてもめっちゃ売れて結果を出して、両方揃ってないといけないんで、趣味を仕事にするためにも売れなあかんなと思います。
「外国をネタするならどこの国?」
木佐 僕はイタリアかアメリカです。イタリアやフランスは日本の文化をなんか変にありがたがってくれてるんで。例えば鈴がイタリアでは高く売れるとかも聞くんで、そういう価値観を悪く使えそうだなって。アメリカは日本人あるあるを漫才で外国の人に伝わるようにベーシックな英語でやってみたいですね。
ちろる 国に明るくないんですけど、修学旅行で行ったイタリア。やっぱ向こうの人って男性がほんま女性に優しくて。私たち“イケメンですね”って意味の「ベリッシモ」っていう言葉だけ覚えて行ったんですよ。で、それを言いまくってたら、ほんま皆さん「ベリシマ」って、“あなたも綺麗だよ”みたいなことを普通に言ってくれるんで、そういうのは我々のコンビっぽいネタで使えるのかなとは思います。
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— ch FILES関西版 (@ch_kansai) May 20, 2025
ちろる(ちろる)
1996年6月3日生まれ 大阪府出身
NSC大阪校37期扱い
木佐(キサ)
1996年10月12日生まれ 大阪府堺市出身
NSC大阪校37期扱い
<翠星チークダンス単独ライブ 東京(初)「あなたと出会えただけ」>
6/28(土) 東京・渋谷よしもと漫才劇場