昨年の「ハイスクールマンザイ2023」チャンピオンの北海道・札幌の高校3年生、
偽ビートルズとヨネダ2000が対談！
ヨネダ2000のことが大好きな偽ビートルズには対談相手を直前まで内緒に。画面にヨネダ2000のお二人が映し出された瞬間の歓喜の場面からスタートします。
高校生だけの特権！
柿澤 え、対談ってヨネダ2000さんとですか!? マジっすか!? 僕ら何も聞いてなくて…わ、ヨネダ2000さん!? 大好きです…！
佐藤 すごい。ハイマンって夢ありますね！ よろしくお願いします！
誠・愛 嬉しいねー。
誠 偽ビートルズってすごい良いコンビ名だよね。カッコいい。
柿澤 本当ですか!? やったぁ！
佐藤 いろいろカッコいい名前を夜な夜な考えて相方に提出したんですけど。
柿澤 高校生で気取った名前は恥ずかしいなと思っちゃって、「偽ビートルズはどう？」って返して、「まぁそれでいいか」って決まりました。
愛 「ハイスクールマンザイ2023」で北海道・東北エリアで初優勝したんだよね。
柿澤 2022年の高1の時も二人で出場して、その時は準優勝させてもらったんです。高2で2回目出場して、決勝は大阪でオール阪神巨人師匠たちの前だったので、何が何だかわからない感覚でした。でも絶対優勝してやろうと思っていました。
佐藤 去年は「M-1グランプリ2023」にも出場して、ありがたいことに3回戦まで進んだんですけど、その時自分が思い切りネタを飛ばしてしまったので、ハイマンではもう優勝するしかないっていう気持ちもありました。
愛 昔からお笑いは好きだったの？
柿澤 僕は小学生の頃から公園で遊ぶより、家で「リンカーン」とか昔のバラエティ番組を見ていたくらい、お笑いが好きでした。
佐藤 僕はもともとまったく知らなかったんですが、中学で相方に出会ってからいろんな番組を見せられて、洗脳されました（笑）。それで修学旅行の出し物で相方から声かけてもらって漫才をしたんです。その後、ハイスクールマンザイは、高校になって僕から誘いました。
誠 ハイスクールマンザイに出場してから、何か学校生活で変わったこととかあった？
佐藤 クラスの人が話しかけてくれるようになりました。でも最初は「優勝おめでとう、すごいね」とかチヤホヤされたんですが、ネタは全部相方が書いていることがわかると、「あいつネタ書いてないらしいぞ」ってことでバブルはすぐに終わりました（笑）
愛 ネタを書いてるかどうかを気にするって、今の高校生すごいね。
柿澤 僕は野球部だったんですが、休日も練習が厳しかったので、ハイスクールマンザイのために部活をやめたんです。最初は僕がやめて10人しかいない部員が9人になったので批判もされたんですが、優勝してテレビとかに出てからは、知らない人からも握手を求められるという夢のようなことが起こりました。
誠 優勝で受け取ったお笑い奨学金50万円はもう使った？
佐藤 まだ使っていないんですが、ネタは相方が書いてくれているんで、20万と30万で分けました。
柿澤 そう聞くと僕が取ったみたいですけど、去年M-1の3回戦で負けたのがすごく悔しくて、「来年は準々決勝までいけるネタを書くわ」って言ったら、相方が「じゃ、その権利を5万で買うわ」って言って。でも、5万で行けるんだったら安いですよね！
誠 なるほどなるほど。佐藤くん、私もネタ書けますが…。
愛 私はネタ書けませんが…いっぱい…食べます。
佐藤 （笑）それはあげたくなっちゃいますね！
愛 今年出場を考えていたり、出るか迷っている高校生にメッセージってある？
佐藤 出場するだけで学校でチヤホヤされて、一瞬でもモテモテになるので、下心で出るのでもいいんじゃないかなと思います（笑）
柿澤 プロの世界に行くと自分より芸歴も長い人たちがたくさんいますが、ハイスクールマンザイは高校生という枠の中で戦えるので、あくまでも“高校生”と思っていたら少しでも気が楽になるかなと思います。
ヨネダ2000へお悩み相談
誠 逆に私たちに何か聞きたいことってある？
佐藤 真面目な質問になっちゃうんですけど、僕は全部相方に乗っかっているので、芸人になってもネタは書けないし、強みがないので、芸人の道に進んでいいものなのか迷っているんです。何かアドバイスをいただきたいです。
誠 偽ビートルズは芸人になるって決めていない段階でハイスクールマンザイで優勝してるんだから、すごいよね。
愛 その優勝は二人で取ったものなんだから。ネタ書けなくてもツッコミがちゃんとできてるから、好きだったらいいと思う。やるかやらないかで言うと、やってみたらわかることがあると思うよ。
誠 私たちも「楽しそう〜」と思って入って、そのままやってるだけっていうか。楽しいなら何とかなるから。好きじゃなくなったらやめればいいよ。
相方探しのアドバイス！
お二人が高校時代にハイスクールマンザイに出ていたらどうなっていたと思われますか？
誠 年代が違いますけど、もし同じクラスメイトだったとして一緒に出ていたら、高1で圧倒的に優勝だと思います！ すいません！
愛 同じクラスだったら、実際喋ってないと思います（笑）
誠 お笑い以外の趣味が全部真逆なんですよね。
相方が見つからない高校生に、相方探しのアドバイスってありますか？
愛 高校生だったら、普段一緒にふざけてる子と「一回ノリで出ちゃおう」っていうのがいいかもしれないですよね。ガチガチに決めていくと相手も緊張しちゃいそうだから、さっきの修学旅行みたいなテンションで出るくらいの感じで。
誠 一回出てみて、来年は絶対に負けたくないって思うのか、一回出られたから良かったって終わるのか、そこでどう思うかですよね。だからまずは気軽に出てみるといいと思います。もしネタを書く方だったら、勇気はいりますが、とりあえず片っ端から声をかけて誘って一緒に出てくれる人を探すといいと思います。
お二人にとってお笑いはどんな存在ですか？
誠 私にとってはスポーツなどと同じ並びにある娯楽です。どんなこともやってみると楽しいの方が勝っちゃう。新ネタをやっている時は何より楽しいです。
愛 私も自分が一番楽しみたいと思っています。とにかく楽しむ！ つらかったらやっている意味がないし、そんな状態で人を笑わせてる意味がわかんないじゃないですか。
誠 もちろん楽しむための準備はありますけど、お客さんの前で新ネタをする時の楽しさを知ってるから頑張れるみたいなところもあります。ほんとに楽しいです。
愛 もう慣れましたけど、知らない流れとかめちゃくちゃありますからね！（笑）
誠 私たち二人だけが笑ってる時とかありますから。
緊張する舞台の上でそれだけ楽しめるってすごいです！
愛・誠 緊張はします！
誠 舞台袖までは緊張が勝ってるんですけど、舞台に出たら楽しみに変わっていくんです！
先日のM-1グランプリ2023では、NSC同期の令和ロマンさんが優勝されましたが、どんな気持ちでしたか？
愛・誠 めっちゃ嬉しかったです！
誠 家で小躍りしてました。
愛 周りから苦情くるんじゃないかってくらい喜びましたね。
誠 「ありがとう」とも思いました。ずっとリーダー的存在で、同期を引っ張ってきてくれて、ネタ見せとかも同期内でやる時はいつも的確なアドバイスをくれて、私たちも令和ロマンのおかげで決勝までいけたので。「M-1優勝」という新しい可能性を私たちに見せてくれたことは本当にありがたくて、感謝の気持ちでした。
愛 本当にそうだね。
お二人にとって同期ってどんな存在なんですか？
誠 ……かぞく？
愛 そうなの？ まぁ誠さんはそう思っているかもしれないですけど、私は家族ではないですけど…。
誠 なんかいっぱいいるなとは思います。
愛 それ、もうなんとも思ってない人たちやん。
誠 いや、でもなんとも言えない、同期って同期でしかない存在っていうか…。
愛 でも同期ならではの空気感はありますよね。友だちでもないし…。
誠 でも友だちだし、みたいな。家族でもないけど家族みたいな…。同級生とかクラスメイトとはまた全然違うよね。同じ目標に向かっているというのが違うところなのかな。
ライバルという感覚ではないんですか？
愛 ライバルでもありますけど、ライバルじゃない時もあるみたいな。でも一緒に頑張っているという感覚があるので、モチベーションにはなります。
誠 だから誰かがどこかで結果を出したら嬉しいですし、自分も頑張らなきゃなって思います。やっぱり目指しているものが一緒ということがかなり大きいと思います。
NSCでの1年間はどんな気持ちで過ごされていましたか？
誠 NSC生の頃は、NSC内での結果とか、そこでウケるウケないがすべてになっていましたね。実際はそうではないんですけど。でも1年を通して人前に出る覚悟はつきました。
愛 例えば大喜利の授業などもあって、出るタイミングも大事だなということを覚えたり。回答によっては自分が先に出た方が良かったり、待った方が良かったりして、結局団体芸みたいなところがあるから、場の流れとか、周りを見る能力が必要なんです。自分を理解する場所という感じで私はNSCを使っていたかなと思います。
最後にハイスクールマンザイに出場する高校生へアドバイスをいただきたいです！
誠 やっちゃえ！ やっちゃえばいい！ って話です！
愛 好きなことが見つかってるってことだからね。もうそれをやるだけ。楽しむのみ！ 絶対緊張するけどね！
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誠(まこと)
1999年3月25日生まれ 東京都世田谷区出身
東京NSC23期生
愛 (あい)
1996年09月19日生まれ 神奈川県横浜市出身
東京NSC23期生
2020年コンビ結成
