ジャケット写真の“抜け感”から見る、高野洸のものづくりに対する徹底的なこだわりと思い

高野洸

舞台にドラマに俳優として活躍する一方、音楽活動を続けるアーティスト・高野洸さん。2ndアルバム『2LDK』をリリースし、7月24日には「2nd Live Tour “AT CITY”」の東京公演を迎える高野さんに、俳優業と音楽活動の違いやこだわり、思いなどをお聞きしました。

ジャケット撮影に見る
高野洸のこだわりの一面

今回アルバム『2LDK』、ずっとお家で流しておきたくなる感じで、聴いていてめちゃくちゃ心地よかったです。

高野 それは嬉しいです! 1stアルバムはいろんな要素を詰め込んだのですが、今作は「家」というテーマを決めて、家でリラックスできるチルっぽい曲だったり、より日常に寄り添える曲を集め、家で流していても聴き心地がいいように曲順の流れにもこだわりました。「2LDK」にリビングや寝室などそれぞれ部屋の棲み分けがあるように、アルバムの収録曲も時間帯や天気など各場面で聴けるようにイメージしています。

ジャケットの写真もいいですよね!リラックスした部屋感があって、ジャケットを部屋に飾りたくなります!

高野 部屋でリラックスしている雰囲気で抜け感のある写真にしたくて。よく見ていただくとこの部屋にはいろんなスピーカーが置いてあるんです。

わ、本当ですね!ゆるい感じなのにめっちゃこだわりが詰まってる!撮影にもこだわられたんですか?

高野 3形態のジャケ写をつなげるとひとつの部屋になっていて、その部屋の雰囲気に合うように僕はできるだけ力まず、エネルギーを発さないように意識しました。何百枚と撮っていただいた写真から10枚ほどに絞ってもらい、最後は自分の好きなカットを選ばせていただきました。

この抜け感は計算されているんですね!(笑)

高野 そうなんです。だからその感想をいただけたのはすごく嬉しいです。

高野さんご自身もお部屋にはこだわられますか?

高野 今はお家時間も増えてきましたし、他にお金をかけるよりはなるべく家に贅沢をしたいなと思っています。

『slow game life feat.Bimi』でBimi(廣野凌大)さんと共作されているのもアツいです。

高野 Bimiは2年ほど前に舞台で初めて共演した時に「一緒にコラボしましょうよ」と言ってくれていて、それがやっと実現しました。クリエイティブでめちゃくちゃラップが上手だし、1歳下ですが気を使わず何でも言ってくれるので楽しかったですね。サビの部分はふたりでカラオケに行って、トラックに一緒に歌詞をはめていきながら作りました。

『鶴』もすごく好きでした。今回はご自身で作詞されている曲もかなり入っていましたが、作詞にはどんな思いがあるんですか?

高野 楽しいんですよね。俳優活動の場合は誰かが作ったものに加えていくという作業ですが、アーティスト活動は自分でゼロからイチを作っていけるというところが楽しくて。言葉遊びも好きなので、作詞はいつも楽しみながらやっています。物を作るお仕事は本当に楽しいので、朝から現場へ行って、夜帰ってからやり取りしたりしても、全然苦にならないですね。

高野洸

言葉は結構スルスル出てきますか?

高野 日本語だったらわりと出てきます。英語は出てこないんですけど(笑)。メロディを聴いてどの母音が当てはめやすいかなと考えながら近い言葉を探していき、いつも携帯でメモしています。

こだわりが人より強いなと思われることってありますか?

高野 ありますね(笑)。特に僕は色やデザインへのこだわりが強いかもしれないです。

例えばどんな時に感じられますか?

高野 今回のジャケット写真なんてまさにそうで、セットが決まった上でスタイリストさんが衣装を持ってきてくださった時に、僕は金髪だし、青は絶対必要だなと思ってこのジーンズと青いラインの入ったシャツを選ばせていただきました。

たしかにこの青は必要です! これは高野さんチョイスだったんですね!

高野 色はすごく気にしちゃいますね。



▶次は高野さんの役作りに対する思いに迫ります!