BMK|発売前からMV再生回数120万回突破!『だって今日まで恋煩い』をここで終わらせたくない

TikTok 2021年上半期ランキング1位「グッバイ宣言」の“Chinozo”がプロデュースした、3rdシングル『だって今日まで恋煩い』を3月23日にリリースするBMK(Big Monster Kite)。MVはリリース前にも関わらず120万回再生突破!2022年大注目のBMKから中原聡太さんと三隅一輝さんにインタビューしました。

『だって今日まで恋煩い』を聴いて
いろんな「好き」を全力で追い続けて欲しい

初めて楽曲提供やTVアニメ「デジモンゴーストゲーム」のエンディング主題歌のお話を聞いた時はいかがでしたか?

中原 Chinozoさんプロデュースの楽曲を自分たちが歌うことが想像できなくてびっくりしましたね。「デジモン」は僕らが小学生の頃にも流行っていて、主題歌もカラオケでみんなが歌うくらい有名でした。そのアニメシリーズに携わることができて、「子どもの頃に聞いていたアニソンの人になれるんだ!」という感動もありました。

三隅 僕は規模の大きさにびっくりしました。1月にメジャーデビュー1周年を迎えて、今年は日本レコード大賞新人賞とゴールドディスクを目標にしています。その意気込みが3rdシングルの表題曲をChinozoさんにお願いすることから伝わってきて、僕らもより頑張らなきゃいけないなと感じましたね。だからレコーディングは今まで以上に緊張しました。これまではずっとお世話になっていて僕らをよく知ってくださっている方に表題曲を手掛けていただくことが多かったんです。でも今回はこちらが一方的に知っているChinozoさん!最初は歌声を聴かれることも恥ずかしかったですね。

三隅さんが歌い出しですよね!

三隅 歌い出しを任されることはそんなに無かったので、初めての経験でした。「はいはーい!」という可愛らしい声で始まるので、自分の喉のポジションをしっかりイメージして、歌唱前は喋らなくなることが多いです(笑)

MV再生回数が120万回を突破して、この反響をどのように感じていますか?

中原 僕たちのファンはもちろん、デジモンゴーストゲームやChinozoさんが好きな方もMVを見てくださって、「絵が可愛い!」「歌声も歌詞に合っている!」などコメントをいただきました。アニメーションのMVなので、僕らの情報として出されたのは声だけ。今まで声を褒められることが無かったので、すごく嬉しかったです。

三隅 MVが公開されてからどんどん再生回数が伸びていくことが嬉しくて、ずっと更新していたせいか、スクリーンタイムが普段は8時間くらいなんですけど、13時間になっていました(笑)。それくらい反響をいただけたことが嬉しかったですし、ここで終わらせたくないという気持ちが大きいです。フリーライブを見てくださったり、TikTokなどSNSで広がったり、何がきっかけでBMKを知ってくれるか分からないからこそ、これからも大切に歌い続けていきたいなと思います。

BMKのシングルで表題曲が恋の曲というのは意外でした!

中原 むちゃくちゃ恥ずかしかったですね。みかちゃん(三隅)のセリフから始まって、みんなで「せーの!大好きです!」というド直球な言葉。初披露ではファンの皆さんも困惑していました(笑)。今までにないテイストの楽曲なので、BMKの新しい一面を作り上げていきたいなという気持ちで歌っています。

三隅 同じくめっちゃ恥ずかしかったです。これはメンバー共通ですね。ステージ上で「大好きです!」「愛してる」と歌うことにちょっと抵抗がありました。ファンの方も僕らと同じく恥ずかしかったのか、初披露では全く皆さんと目が合わなかったです(笑)。Chinozoさんの、人でも物でもいろんな「好き」を全力で追い続けてほしいという思いが詰まった楽曲なので、歌っている僕らが一番「好き」を突き詰めたいと思っています。

ハイテンポな曲を踊りながら歌うためにどのような練習をしていますか?

三隅 やっぱり慣れが大きいと思います。僕はこの活動を始めて7年目ですが、加入当時は歌も踊りも全く経験なかったんです。でも続けていくうちに鍛えられました。コロナ禍でライブができなかった時は、著しく体力が落ちてしまったり、昨年末の舞台で2ヶ月ほどBMKの活動から離れていた時は、歌や踊りを元に戻すのが大変だったり、継続が大事ですね。

中原 歌って踊ってラップするためには音をしっかり取らなきゃいけないのですが、僕はあまり得意ではないんです。メロディより前に言葉が来てしまってリズムに合っていないと指摘されることが多いので、振付ではないところでしっかり手でリズムを取っています。

三隅 あー確かに!歌番組の収録で、マネージャーさんから「中原ちょっと走ってるよ」と言われた次のテイクで、ずっと右手を上下に動かしてリズムを刻んでいたんですよ。ソロパートでカメラに抜かれているのに。それがめっちゃダサくて(笑)

中原 イメージは木魚と一緒かな。自分の中では振りに組み込んで「振付の一環ですよ」と見せていたつもりだったんですけど…。

三隅 組み込めていないですね(笑)

Monster Gの振付動画も拝見しましたが、BMKの振り入れあるあるはありますか?

中原 振付の先生がダンスの全体像を僕らに教えてくださるのですが、臨機応変に変わることも多くて、僕が追いつけなくなっています。

三隅 歌番組の収録と振り入れは、中原と一切目が合わないです。

中原 自分に閉じ込もっています(笑)

三隅 あと、松岡拳紀介は振付に自分らしさを入れがちですね。ダンスリーダーの佐藤匠を中心に、揃えるポイントを細かく決めていくんですけど、初披露から1ヶ月で完全に松岡オリジナルに変わっています。手首を回さなくていいところでカッコつけて異様に回すので、「あそこカッコつけたね」と伝えながら徐々に軌道修正することが多いです。

誰もが何かの天才になれるMonster Gにちなんで、中原さんが思う三隅さんの天才なところ、三隅さんが思う中原さんの天才なところを教えてください。

中原 みかちゃんは「目上の人に好かれる天才」。育ちが良くて誠実さが溢れているので、いろんな方から声をかけてもらうことが多いですね。自分には持っていない一つの才能であり天才だなと思いました。

三隅 彼は「誰からも愛されるポンコツな天才」。ライブのMCやラジオのコーナーでタイトルを言う時に、何度も練習してもいざ本番になったら噛んじゃって、決めきれないことが多いんです。でも、ミスも笑いに変えられるところが天才だと思いますね。

『Puzzle』の音源が初解禁された時、歌い出しが三隅さんかもしれないと話題になっていましたね。

三隅 ファンの方からも「みかちゃんが歌い出しだね!」と感想をいただいたんですけど、歌い出しは米谷なんですよ。ありがたいことなんですけど、ファンの方も間違えるくらい、歌が上手い米谷に寄せられたと上達を感じております(笑)。マネージャーさんも音源を聴いた時に、三隅と米谷の区別がつかないくらい似ていたらしいです。

中原 声の出し方が似てるって言っていたよね。

三隅 BMKの楽曲は歌声の個性をドーンと出して、賑やかで楽しいものが多いですが、『Puzzle』は爽やかな曲調です。その中でサビを担当している三隅・米谷・佐藤の声が似ていて一つにまとまっていることは、プラスだなと思っています。

ラップ担当の中原さんにラップを噛まずに歌うコツを教えて欲しいです。

中原 たまに噛んじゃいます(笑)。最初はラップの文化をあまり知らなかったので、イメージが湧かなかったんですけど、レコーディング前からずっと家の中でリズムをとりながら練習することを心がけています。

『ナガレボシ』はかなりしっとりした歌い方をされています。

三隅 この曲は、メジャーデビュー前からお世話になっているYUMIKO先生に作詞していただいています。いつもYUMIKO先生はレコーディングで具体的な情景が思い浮かぶように、「ここはこういう気持ちでこういうことを想像しながら歌ってください」と自分が事前に考えていた以上に説明してくださいます。流れ星は一瞬しか通らないので、ずっと空を見続けていないと見えないように、夢もずっと見続けていないと叶わないという、流れ星と夢をかけた楽曲です。下積み時代にメジャーデビューという夢を見続けてきたことも重なって、4曲の中で一番感情的に歌えていると思います。

中原 僕もレコーディング中は、悔しかったことや嬉しかったこと、励まされた言葉など今まで自分たちが歩んできた道のりを振り返りながら歌っていましたね。

「何度も夢を書き換えよう」という歌詞がありましたが、一度掲げた夢をずっと追い続けるのではなく、夢を書き換えるというのが印象的です。この歌詞をお2人はどのように受け止めましたか?

三隅 夢って1個大きくあると思うんですけど、いろいろ経験していく中で選択肢が増えていきますよね。「書き換えよう」という歌詞は、1個大切な夢があって、それが無くなるわけではなくて、どんどん増えていくイメージに近いのかな。

中原 僕ももともと描いていた夢が叶わなくなって、違う形で夢に向かって再挑戦することを何度も経験しています。夢を書き換えたからといって、それが悪いことではなく、新たに自分の中で成長したこと、選んだ夢に対してどう進んでいくかが大事だと思っています。

小さい頃の「ナガレボシ」に願った夢はなんですか?

中原 小学生の頃友だちと話し合った結果、3回お願いするためには「“金”が1番言いやすいよね」という話になりました。

三隅 夢がない(笑)。僕は漠然と慶應大学に入りたいと願っていました。小学生の時に聞いた「慶応ボーイ」というワードがカッコ良すぎて憧れていましたね。

もし今「ナガレボシ」が流れたら何を願いますか?

中原 大きいステージで先輩方のバックダンサーをすることが何度かあったので、その場所に自分たちの力で立ちたいとずっと思っています。名古屋でいうと日本ガイシホールやバンテリンドーム ナゴヤで、自分たちだけの景色を独り占めしたいですね。

三隅 個人としてはラップですね。『Puzzle』のレコーディングで「ラップパートもいつでもいけますよ」と言ったんですけど夢叶わなかったので、「4枚目のシングルでラップしたい」と願いたいです。流れ星の短い間に3回言えたら素質ありだと思うんですよね(笑)

お2人が夢や目標を目指す上で大切にしてきたことはなんですか?

三隅 ボイメン研究生時代もメジャーデビュー後も、今となっては良い経験だと思いますが、努力の結果が実らず悔しい思いもたくさんして、正直辞めたいと考えることもありました。でも続けてきたからこそ、Chinozoさんから楽曲提供していただいたり、MVをたくさんの方に見ていただいたり、可能性が広がっています。もし続けていなかったら今のBMKも僕もいないので、これからも自分が掲げた夢を叶えるためにこの活動を続けていきたいと思っています。

中原 僕らの夢を支えてくれる人が多くて、ファンの方はもちろん、マネージャーさんやスタッフさん、親や友だち、さらには友だちのお母さんまで応援してくれています。その人たちのために夢を叶えたいですし、もし夢を追えなくなったとしても、その人たちに顔向けできるように、新しい夢との向き合い方を意識しています。

今月の特集テーマ
「18歳成人スタート!“高校生と大人”のカンケイ」

高校時代に“大人になったな”と感じた瞬間は?

三隅

学校終わりに寄り道をした時!
中学校までは校則が厳しく、寄り道せずにまっすぐ家に帰っていました。だからこそ、高1の中間テスト終わりに、友だちと近くのカラオケに行った時は大人になったなと思いました(笑)

中原

バイトで初めてお給料をいただいた時!
アルバイトをして、決して大きな金額ではないですが初めてのお給料をいただいて、自分で働いてお金をもらう大切さや大変さを知りました。

大人とは自由の代わりに責任を背負っている
出会う人を自分で選ぶことができる

大人の線引きや大人の条件ってなんだと思いますか?

三隅 21歳になりましたが、まだ自分のことは子どもだと思っています。成人したら「大人の自覚を持ちなさい」と言われる機会があると思いますが、今でも実感が湧いていないですね。僕よりもはるかに人生経験を積んでいる方とお仕事させていただくと、自分はまだまだ子どもだなと感じます。

中原 大人は、自由がある代わりに責任を背負っていると思います。子どもは夜遅くに出歩けないなど制限があるけど、親が守ってくれています。それが無くなって、責任を果たすことが大人の条件だと思うので、僕はまだ子どもでいたいな(笑)

ちなみに一番大人だと思うメンバーは誰ですか?

三隅 全員子どもなんですけど、消去法で松岡・中原・佐藤は大人ではないですね(笑)。3人とも素直で全部顔と態度に出るけど、三隅・米谷は感情を自分の中に隠して消化することが多いです。

中原 みかちゃんが大人かな。グループでバランスをとるタイプなので、立ち振る舞いが大人っぽく見えます。

成人前後にやっておいた方がいいことはありますか?

中原 成人に限らず高校生活に関わることですが、アンテナをいっぱい広げて欲しいと思います。僕は社交的ではなくて学校行事を休んでいたので、思い出が欠けているんですよね。この活動で文化祭や体育祭を経験することはあるけど、学校のそれとはまた全然違います。ぜひアンテナを広げて学校行事を積極的に楽しんで欲しいです。

三隅 成人前は良くも悪くも出会う人が両親の意向や住んでいる地域で決まるけど、成人後は選択できる立場になります。どんな人になりたいかを思い描きながら出会う人を選んでいただければと思います。

最後に今後の個人やグループの目標を教えてください!

中原 写真集を作りたいです!クラウドファンディングなどで自分がやりたかったことをファンの方が応援してくれて、みんなで作り上げた記録が生まれたら素敵だよなぁと考えています。

三隅 個人の目標としては、ライブ一つひとつをもっと楽しみたいです!『だって今日まで恋煩い』のリリースイベントが始まってから、ライブがより好きになりました。日によってお客さんのテンションが違うことが面白いんですよね。以前は振付をいただいた時点で魅せ方を決め込んでいたんですけど、最近はお客さんの反応でパフォーマンスが変わってきて、より生感があるなと思っています。これからも楽しいライブを届けることで、多くの方が応援してくれて、もっと有名なグループになって、日本レコード大賞新人賞や大きな会場でのライブを実現させることがグループとしての目標ですね。

BMK

DISC INFO

new single『だって今日まで恋煩い』
デジモンゴーストゲーム盤
¥1,100(tax in)
3/23 on sale

©︎本郷あきよし・フジテレビ・東映アニメーション

TVアニメ「デジモンゴーストゲーム」
毎週日曜あさ9時よりフジテレビほかにて放送中
※地域により放送時間が異なります