株式会社ゴンチャ ジャパン葛目社長|「高校時代はまさか自分が社長になるなんて、考えもしなかった」

Gong cha

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しょうた(高2)・みずき(高3)・さくら(高3)

株式会社ゴンチャ ジャパン 葛目良輔社長

人気の台湾ティーカフェ「ゴンチャ」を日本で展開する
株式会社ゴンチャ ジャパンの葛目社長にインタビュー!
飲食業界に興味がある高校生必読!


どんな会社か教えてください!

台湾ティーカフェ
「ゴンチャ」を日本で展開

「ゴンチャ」を日本で展開している会社です。熱湯を沸かしたお鍋の中に乾燥タピオカを入れてかき混ぜながら煮て、寝かせて、最後にお砂糖を混ぜて…などの調理を約1時間かけて丁寧にお店で行なっています。ただ、私たちは“タピオカ屋”ではなく、台湾発祥のお茶を提供するカフェ=「台湾ティーカフェ」として運営しています。

社長の高校時代は?

部活のラグビーに
明け暮れた真面目な高校時代

真面目でしたね。勉強は普通にやっていたくらいですが、高校からラグビーを始めて、高3の夏くらいまで部活に明け暮れていました。部活が終わったらヘロヘロになって帰りに近くのコンビニで何か買って食べて家に帰って、寝て、みたいな(笑)。休み時間はバカな話をしたり。当時はまさか自分が社長になるなんて考えもしなかったから、高校時代の友だちに言ったら「お前社長やってんの!?」という反応でした(笑)

Gong cha

大学卒業後、20代の
転職は計算の上?

CCC、スタバ、マック…
転職は、何より好奇心が大きかった

大学を卒業する時、僕は特別なスキルや才能を持っているわけでもなく、自分が不器用なことがわかっていたので、20代の間は、いろんな環境で自分の世界を広げたいと思い、3年ごとに他の会社で働いてみました。CCC(TSUTAYA事業などを展開)、スターバックスコーヒー、マクドナルドで働きましたが、その時は好奇心が勝っていて、特に計画を立てていたわけではありませんでした。

社長とタピオカとの出会いは?

誰も期待していなかったから
チャンスだと思った!

もともとタピオカって日本にもある飲み物でしたし、カフェならスターバックスもあるし、アジアの方々は先進国の日本で今さらタピオカミルクティーなんて受け入れられないだろうと誰もが思っていました。そんな時に社長になるお話しをいただきました。この時も好奇心でした。それまでタピオカミルクティーは飲んだこともなく、正直よく分かりませんでしたが、皆が難しいと思っていることを実行するのは、ある意味チャンスが多いということ。世界ですでに流行っているものを日本でやってくださいと言われるより、おもしろいと感じました。当時から韓国ではすでに流行っていたので、すぐに韓国に向かいました。

仕事をする上で大切なことは?

“努力”が一番の変数
一生懸命取り組むことが大事

才能×努力が、「スキル」、スキル×努力が、「成功」。才能というのは、あくまでも努力をした時の覚えが早いか悪いかの勘の良さであって、努力をしなければ才能は何も変化しません。だから一生懸命取り組むことが、成功を大きく左右すると思っています。あとは行動すること。反省はやった後に生まれるものだけど、後悔はやらない時に生まれるものだと思います。

成功の決め手は
何だと思われますか?

憧れや満足感を編集して
ブランドイメージを確立

商品って、誰を対象にして、ブランドをどう見せるかで全然違って見えてきます。例えば皆さんがスターバックスに行くのは、その味以上に、お店の雰囲気だったり立地だったりブランドイメージが大きく左右していると思います。だからゴンチャも、そのブランドをどう作り上げるかにこだわりました。スターバックスがまだ日本に100店舗ほどしかなかった頃、大人の間であのカップを持って歩いていることがカッコいいと思われていたように、憧れや行った時の満足感を編集して、大人の体験ができる場所にしようと。私たちが「台湾ティーカフェ」と言っているのは、そのためです。だから、お茶の種類・甘さ・氷の量・トッピングを伺います。コーヒーチェーンが確立したこのカスタマイズというスタイルがお茶の世界であってもいいじゃないという考えです。みなさんがお茶の美味しさを知ってくれたら嬉しいなと思っています。

    葛目社長が心掛けている3つのこと

  1. チームを良くする

    まずは、個性も才能も違う一人ひとりを活かすことが大切です。僕はこれをラグビーで学びました。ラグビーでは“One for All, All for One.”という言葉があり、15のポジション一人ひとりがチームのために動いてそれぞれの役割を果たすことで、チームを勝利に導くんです。

  2. 明確な目的を持つ

    そしてこれが何のためのチームなのか、その目的を明確にすることが大切です。僕らの場合であれば、“美味しい台湾のお茶を日常的に楽しんでもらう”という目的があります。社員にもその目的を理解してもらえるように努めています。

  3. 基本に忠実である

    例えば時間に遅れない、言ったことは守るとか、嘘はつかない等、誰もが当たり前にやっていることを、当たり前にやること。これをきちんと果たしながら、一人ひとりの個性や考えを尊重し合えるチームは、大きな力を発揮できます。

仕事に欠かせないアイテムは?

青い小物

葛目良輔

葛目社長

青が好きなので、身につけるものは、青色のものがほとんどです。いろいろと決めないといけないことが多くなっていくので、こういった小物に関しては青を選ぶ! と決めていて。スーツもネイビーが多いし、ネクタイも、スケジュール帳も名刺入れも、ほぼほぼブルー。ゴンチャだから赤のカラーを入れなきゃなとは思っているんですけどね(笑)

社長のお気に入りメニューは?

パッションフルーツ阿里山ティーエード
+ナタデココ+アロエ

Gong cha

葛目社長

僕が好きなのは、パッションフルーツ阿里山ティーエードにナタデココとアロエをトッピングしたメニュー。甘さ、氷の量は少なめにします。そう、パール(タピオカ)じゃないんです(笑)
葛目良輔Ryosuke Kuzume
葛目良輔
‘71年、兵庫県神戸市出身。明治大学商学部卒業後、大手電機メーカーに入社。3年で退職し、その後カルチュア・コンビニエンス・クラブ、スターバックスコーヒー、マクドナルドでの経験を経て‘15年に株式会社リヴァンプへ入社。台湾の「ゴンチャ」を日本で展開する株式会社ゴンチャ ジャパンの取締役社長兼COOを務める。