オメでたい頭でなにより・ボーカル赤飯に訊く。高校生が夢を叶えるために必要なこと

ラウドロックにコミカルな世界観が合わさった唯一無二のパフォーマンスが注目を集めるオメでたい頭でなにより。“日本一オメでたい人情ラウドロックバンド”というコンセプトが生まれた理由、1月9日リリースの1stフルアルバム『オメでたい頭でなにより1』の聴きどころとは?
高校時代の様子や当時の夢も含めて、ボーカルの赤飯さんに熱く語っていただきました!

“オメでたい”っていう日本人独特の感覚を
みんなで共有したい

まずはじめに、バンド名の由来から教えてください。

赤飯 僕の名前の“赤飯”ってオメでたい時に食べるものだから、バンド名に“オメでたい”っていう単語を使いたいと思ったんですよね。ずっとバンド活動をしてたけど、なかなかうまいこといかなくて。どうしようかなと思いつつ、諦めきれずにやっている自分に対して、“オメでたい頭だなぁ…”っていう皮肉も込めていましてね。このバンド名にする前からメンバーとは一緒に活動していて、ある時、ファンの方から“楽しそうでなによりですね”って言われたことがあったんです。そこから、“オメでたい頭”に“なにより”をくっつけたら、こんな自分のことも肯定的に捉えられて、ポジティブに変換できるなと思って、このバンド名にしました。

“日本一オメでたい人情ラウドロックバンド”というコンセプトにした理由は何ですか?

赤飯 僕がこのバンドを組む前はソロで活動していて、当時はネガティブなことをそのまま吐き出すっていうスタイルでやってました。でも、本当に自分がやりたいことってどういうことかなって、ふと考え直した時にやっぱり聴いてくれる人がポジティブになって、元気になるっていうことがやりたいんやなって気づいて。“オメでたい”っていう日本人独特の感覚をみんなで共有したいっていう気持ちが強くなっていったんです。ある取材で、そういう話をしていたら、インタビュアーさんに、“人情ラウドロックですね”って言われたのがすごい印象に残ってて。それで、“日本一オメでたい人情ラウドロックバンド”と名乗るようになったんですよ。

ただただふざけてるおちゃらけバンドって思われがちなんで。
そうじゃないところも見せていかないと

1月9日にリリースされる1stフルアルバム『オメでたい頭でなにより1』についてお聞きします。『ピ』という曲がありますが、このタイトルにしたのはなぜですか?

赤飯 え? わからへん? でもそこに目をつけたのはなかなかいいと思いますよ(笑)。この曲ってどういう曲やと思います?

えっと…、恋愛ですか?

赤飯 そう、恋愛の曲ですね。ということは…、君ら世代が一番ピンとくると思うけど。

あ! 彼氏の、“カレピ”の“ピ”ですか?

赤飯 そう(笑)

『鯛獲る』はタイ語を使っていますが、これは鯛とタイをかけているのですか?

赤飯 そう、それだけ(笑)。まぁ、もっと音楽的な話をすれば、この曲って夢のことを歌ってて、メッセージが熱い曲になってるんです。ずっとそういうことを歌ってたら押し付けがましいからサビに行く前に、一回リセットしようかってことで、アホみたいなこと言ってます(笑)

『We will luck you』はMVもとても感動的でした! この曲にはどんな思いが込められていますか?

赤飯 それは、去年の7月16日にZeppダイバーシティ東京でワンマンをやった時に、“ここで一回、うちらのことを応援してくれていた人に対してまっすぐなメッセージをぶつけようぜ!”ていうコンセプトで書いたんです。だから歌詞も全然ひねってないし、めちゃくちゃまっすぐになりました。うちらって、ただただふざけてるおちゃらけバンドでしょって思われがちなんで。そうじゃないよっていうところもしっかり見せていかないと、ずっと勘違いされたままになると思って、たまには真面目なことするボケっていう感じの曲になってます(笑)

このアルバムが完成してどんなことを実感していますか?

赤飯 今までは言葉遊びやオマージュを多用していて、作詞をすることにちゃんと向き合えてなかったという自覚があって。今回は自分が本当に伝えたいことを歌詞の中で表現しないといけないと思って、純粋に作詞の勉強をしました。それで、歌詞の物語を通して自分の言いたいことを伝えていくことや、時間の経過をきちんと感じさせられるような表現がやっとできるようになってきた気がします。だから、今回のアルバムが完成したことで成長できたなって、メンバー全員が実感できているんだと思います。

高校生にオススメの曲があれば教えてください!

赤飯 『チャバシラタッター』ですね。このアルバムを通して、“生きていたらネガティブなこともあるけど、それをポジティブにしていく”っていうことを伝えてるつもりなんですけど。この曲ってウワーッて激しいところがあって、その後、明るい展開になる。それがそのままうちらがやりたいことで、それが超わかりやすく伝わる曲になったと思います。騒げるし、短いし、覚えやすいし、何より茶柱立つのってオメでたいじゃないですか?

初の全国ワンマンツアー開催!
今までとは違った展開でいろんな仕掛けが

初の全国ワンマンツアー『オメでたい頭でなにより“1”マンツアー 〜今 いくね くるね〜』ツアーへの意気込みをお聞かせください。

赤飯 今までワンマン自体はやったことあるけど、全国ツアーという形でやるのは初めてなんです。今までのオメでたのワンマンというと、ずっと全力疾走してるような曲ばっかりやったから、もうちょっと緩急のリズムを作るためにもゆったり聴ける曲も必要だなと思っていて。今回のアルバムの9曲目(『終わらない恋からの脱出(妄想LIVE Ver.)』)のようなゆったりできる曲も挟みつつ、今までとはまた違ったオメでたのステージが見れるようになってるし、いろんな仕掛けも考えてるので、興味がある人はぜひ一度ライブを観に来てほしいなと思っております。うかうかしてたらチケット売り切れると思うので、お早めに!

2019年はどんな活動をしていきたいと思われていますか?

赤飯 2019年も変わらず、2018年と同じスタンスで一歩一歩、しっかり地面を踏みしめながらやっていこうと思ってます。ライブでも作品作りでも突飛なことばかりやろうっていうつもりはなくて、今までやってきたことをさらに磨いていって、より多くの人に届けるっていうことを続けていきたいですね。

笑ってもらうことに生きがいを感じて
モノマネをしていた高校時代

高校生の頃、クラスの中でどんな存在でしたか?

赤飯 学校ではかなり目立ちたがり屋でしたね。スクールカーストは30%ぐらいで(笑)、上にも下にも笑いを取る、イジる側だったんです。何か芸をして、みんなに喜んでもらって、笑ってもらうことに生きがいを感じてました。当時はアイドルを追っかけながら、楽器もやってたけど、それよりもいろんな人の声をコピーして再現するっていうことに命をかけてて。基本、ずっとモノマばっかりやってましたね。

そんな赤飯さんの学生時代の夢はなんでしたか?

赤飯 高校3年生の頃は、何かしら声を使って人を楽しませる仕事がやりたいと思ってました。お笑いにもすごい興味があったから、そのどっちかかなって。

今の高校生に夢を叶えるためのアドバイスをお願いします!

赤飯 自分が好きなこと、やりたいことがあるなら、それを周りの人にどんどん発信するべき。そして、なぜそれがやりたいのか、その理由も明確に言えるようにするべきですね。そうすると、「この子はこれが好きなんや」って周囲の人も認識してくれて、夢を叶えるチャンスが増えていくと思いますよ。

関西版
白井(高2)

読者プレゼント

オメでたい頭でなによりOmedetaiatamadenaniyori

’16年8月29日始動。赤飯(Vo.)、ぽにきんぐだむ(G.&Vo.)、324(みつよ)(G.)、mao(B.)、ミト充(Dr.)の5人からなる “日本一オメでたい人情ラウドロックバンド”。’19年1月9日、1stフルアルバム『オメでたい頭でなにより1』をリリース。2月9日から初の全国ワンマンツアー『オメでたい頭でなにより“1”マンツアー〜今いくね くるね〜』を開催。

LIVE INFO
〈オメでたい頭でなにより”1″マンツアー 〜今 いくね くるね〜〉
3月21日(木)
梅田CLUB QUATTRO

※その他のライブ情報はOFFICIAL WEBSITEをご確認ください。

DISC INFO

new album
『オメでたい頭でなにより1』
通常盤
¥2,800(tax in)
now on sale

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