テレビがフェスをつくったらどうなっちゃうのか!? 氣志團・綾小路 翔さんに聞きました

SUNNY TRAIN REVUE 氣志團 綾小路 翔

テレビ局が主催してフェスをつくったらどうなっちゃうのか! この夏、STV(札幌テレビ放送)が満を持して開催する「SUNNY TRAIN REVUE」に出演する氣志團のフロントマン、綾小路 翔さんを直撃しました。

静かに燃える青い炎を
リラックスした赤い炎に

「SUNNY TRAIN REVUE」への出演オファーが届いたときはどう思いましたか?

とにかく嬉しかったですね! 僕は子どもの頃から1人ぼっちだったので(笑)誰かに必要とされるのが嬉しくて、しかもこの出演者ですからね! いまから楽しみでしょうがないです。

北海道のお客さんにはどのような印象を持っていますか?

北海道の皆さんはシャイだって言いますけど、内なる情熱は高温で燃えてると感じます。皆さんの距離の捉え方って、僕らと違うんですよね。僕は地元が千葉なんですけど、端から端まで行っても2時間くらい。でも北海道は広すぎるから、皆さん平気で5~6時間かけて移動してくる。気合が違いますよね。その高温で燃えてる青い炎を、少しでもリラックスしてもらえるように赤い炎にしたいなって思っています。

今年の夏はワンマンツアーに「SUNNY TRAINREVUE」への出演と北海道が続きますね。

このフェスとツアー合わせて北海道を1週間で5ヶ所も回るのは、ほとんど武者修行に近い(笑)。でも普段だとせいぜい札幌ともう1ヶ所くらいしか行けないから、久しぶりにいろんな街に行けるのが楽しみです。函館、小樽、旭川、帯広、そして岩見沢。もう北海道に永住するくらいの意気込みですよ(笑)

フェスとツアーではパフォーマンスに違いはありますか?

「SUNNY TRAIN REVUE」は、上は僕らの親の世代から、下は未就学児童まで、年齢層が相当幅広いと思うんです。ロックフェスではなく、いろんなジャンルの出演者がいるから、老若男女みんなが楽しめる内容を考えています。サプライズも仕込んでおこうと思っていますし(笑)、特殊なスタイルになると思いますので期待してください!

「SUNNY TRAIN REVUE」のラインナップで気になっているアーティストはいますか?

実はほとんどのアーティストが、僕らの主催しているフェス「氣志團万博」に出てくれていたり、なんらかの関わりがあったりしてお世話になってるんです。そんな中で超特急さん、けやき坂46(ひらがなけやき)さんは一緒にやるのが初めてだから楽しみですね!

綾小路さんの音楽人生に
北海道のバンドが影響!?

昨年結成20周年を迎えた氣志團として今後の目標はありますか?

僕らは特殊なバンドなので、どこのジャンルにも属さず孤立無援で生きてきたんです。“孤高の存在”としてフォロワーもなく(笑)。でも、そろそろ家族がほしい! 氣志團ファミリーを大募集中です。いまならすぐ二番手になれるから(笑)

綾小路さんは高校時代にどんな音楽を聴いていましたか?

パンクという音楽ジャンルが好きだったんですが、実は北海道のパンクバンドをよく聴いていたんですよ。みんなのお父さんお母さん世代ならわかるかも知れないけど、八田ケンヂさんという、いまも北海道在住の方がやっていたバンド、スマ・ロ子やKENZI & THE TRIPSは、僕の人生にものすごく大きな影響を与えてますね。ほかにも怒髪天、bloodthirsty butchers、eastern youthとか北海道のバンドって独特の歌詞の世界観を持っていて、曲がものすごくメロディアスなんです。高校生の頃、東京で札幌のバンドが出演する「札幌ナイト」っていうイベントをやっていて千葉から何度も通いましたよ。

いまの高校生は綾小路さんのように派手な髪型や格好をする人が少ないと思うんですけど、どう思いますか?

素敵だな!って思います。ヤンキーって、人と違うことをしたいと思いつつ、実は決められた枠の中に属しているんです。私服を着るんじゃなく、あえて制服を改造したり、学校の中で目立ちたがったり、先輩の真似をしたりして、狭い世界でイキがってるんです(笑)。でも大人になってから「この人には適わないな」って思うような才能のある人って、そういう枠にはハマらない人なんですよ。本当に目立つっていうことは、そういうことじゃないんだと。だから、いまの子たちのほうが個性を感じますね。みんな自分の好きなものがあるから、カテゴライズされないし、人と同じである必要がない。いまの高校生には期待と同時に恐怖を感じていますよ(笑)

最後に、綾小路さんから高校生に聞きたいことはありますか?

たくさんあるよ! 質問というか相談がある(笑)。いまの氣志團に足りないものは何? 若者に振り向いてもらうためにはどうしたらいいと思う?

氣志團

北海道版
ゆりのってぃー(高3)・ロッキー(高3)
SUNNY TRAIN REVUE~テレビがフェス作っちゃいました!~

2018.7.28.sat

いわみざわ公園野外音楽堂キタオン

OPEN11:00 / START13:00(予定)
雨天決行・荒天中止

SUNNY TRAIN REVUE ホームページ

氣志團

1997年、千葉県・木更津のスーパースターヤンキー 綾小路“セロニアス”翔を中心に結成された6人組ヤンクロックバンド。その大胆かつ破廉恥な風貌とパフォーマンスで話題沸騰。2012年より、地元千葉県・房総の地で「氣志團万博」を開催。他のフェスとは一線を画する、ありえないメンツを集める続ける前代未聞のフェスは毎年5万人を動員している。

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