食べることが好きだから、“食”で人々を幸せにできるお仕事に就きたい!でも、“食”にまつわるお仕事ってどんなものがあるの?そんな疑問に答えるべく、名古屋学芸大学の管理栄養学部で学び、“食”に関わるお仕事への就職が決まった先輩たちにお話をお聞きしました。
羽柴 拓海さん
卒業後の進路→病院の管理栄養士
どんなお仕事?
病院のNST(栄養サポートチーム)として、患者さんの食事管理や栄養指導を行います。総合病院の場合は幅広い知識が、クリニックや歯科医院などの場合は診療科目にあわせた専門知識が必要となります。
どうして大学で“食”について学ぼうと思ったのですか?
羽柴 食べることが好きで、小学生のころから料理人になりたいと思っていましたが、高校生のころにコロナ禍を経験して、食から人々の健康を支える仕事に就きたいと思うようになりました。管理栄養士の資格を取得できる大学は女子学生が多いことがほとんどなのが心配でしたが、オープンキャンパスに参加したときに、この大学の雰囲気なら大丈夫だと感じて、名古屋学芸大学への進学を決めました。
授業ではどんなことを学んでいますか?
羽柴 科学の基礎から、摂取した栄養素が体の中でどのように代謝されるのか、栄養が足りないとどのような症状が出るのかなどの栄養についての専門的な知識を学んでいます。名古屋学芸大学は特に臨床栄養の領域に強く、栄養の基礎だけでなく医療現場に出たときに必要な知識も身につけることができます。実習に行った病院で、先生方に褒めていただいたときは、この大学で学んでいて良かったなと強く思いました。学ぶ必要がある知識も実習も多いので忙しいですが、先生たちは優しいし、学部のみんなと仲良く楽しい大学生活を送ることができています。
ゼミではどんなことをしているのですか?
羽柴 僕の所属しているゼミは、アンケート結果や統計の解析を行っています。食品画像を無料で提供している「食品画像のそざい屋さん」というWEBサイトを運営して、利用者の方に食に関するアンケートを答えていただいたり、コープあいちや保健所、市役所と合同で冷凍野菜の利用促進イベントを行い、そこで冷凍野菜の利用や野菜摂取の状況の統計をとったり。他のゼミとは少し違った活動でおもしろいですよ!
管理栄養士の他に取得した資格はありますか?
羽柴 「健康食品管理士/食の安全管理士」という資格を取りました。薬と栄養素の関係や健康食品に関する資格なので、病院や福祉施設で管理栄養士として働くなら取得しておいて損はないと思います。
就職活動をするうえで不安はありませんでしたか?
羽柴 学芸大ではキャリアサポートセンターで履歴書をチェックしていただいたり、先輩たちの就活体験記を読んで筆記試験や面接の対策ができるので、心のゆとりをもって就職活動に挑むことができました。もちろん先生方も親身になって相談に乗ってくれて、大学全体で就職活動をサポートしてくれますよ。
読者にメッセージをお願いします。
羽柴 “食”は生きていくうえで必要不可欠なもので、その人の健康状態に大きな影響を与えます。管理栄養士はそんな“食”の面から患者さんを支える、とてもやりがいのある仕事だと思います。最近は病院ごとではなく、病棟ごとに一人以上の管理栄養士を配置しようという動きもあり、管理栄養士の需要はますます高まっています。もし少しでも管理栄養士に興味があるなら、ぜひ名古屋学芸大学で一歩踏み出してみてください!
川崎 祐奈さん
卒業後の進路→食品メーカーの開発研究職
どんなお仕事?
新しい商品の開発、既存商品の味や品質の改良などを行います。食や栄養についての知識だけでなく、市場のニーズを把握したり、企画をプレゼンする能力も求められます。
どうして名古屋学芸大学に進学したのですか?
川崎 小さい頃から料理をするのが好きでした。作る過程はもちろんですが、自分が作ったものを食べて周りの人が笑顔になるのが嬉しくて。だから食品メーカーに就職したいと思い、管理栄養士の資格を取れる大学を探しました。様々な学校がある中で、決め手になったのは、管理栄養士国家資格の合格率が中部地区第1位であることと、オープンキャンパスで感じた先生や先輩方の人柄の良さです。
実際に学芸大学で学んでみていかがですか?
川崎 週2コマ国家試験対策の授業があり、着実に合格へと導いてくれますし、企画書作成やプレゼンテーションの仕方など、食品メーカーでお仕事をするのに必要なスキルを習得できる授業があるのが嬉しいです。オーストラリア研修にも行き、英語力を学ぶとともに、現地の栄養学について学ぶこともできました。人種や生活習慣によって、発症しやすい生活習慣病が異なり、文化や宗教によって食に対して様々な考え方があります。今後、日本でも様々な人種や考え方を持つ人が増えていくので、管理栄養士もグローバルな知識を学んだ人材が社会に求められるようになるのではないかと思います。
ゼミではどんなことをしていますか?
川崎 醤油の状態が液体、泡、ゼリー、とろみを付けたもので、それぞれ味の感じ方に変化があるのか、あんかけの濃度を変えることで塩味の感じ方がどのように変わるのかなど、味覚に関する研究をしています。
ほかに印象に残っている授業はありますか?
川崎 アレルギー対応のお菓子作りをレシピづくりから試作までを行う授業です。私のグループは米粉を作ったタルト生地に豆乳クリームとカボチャクリームを乗せたカボチャのモンブランを作りました。2週間で10回以上試作を行い、納得がいくものを作ることができました。このレシピは日本ハムが開催するコンテストにも出品し、約3000品のうち100位以内に選ばれたんです。もちろん実習は大変ですが、みんなと切磋琢磨して得たものや楽しさのほうが大きいですね。
食品メーカーの開発研究職として、どんなお仕事がしたいですか?
川崎 アレルギーがあってもなくても同じようにおいしく食べられる商品を作りたいです。
食品メーカーの開発研究職に就くにあたり、取得しておいたほうがいい資格はありますか?
川崎 必須というわけではありませんが、私は家庭料理技能検定を取りました。調理ついての知識と技術を持っている証明になります。
学芸大の就職サポートはいかがですか?
川崎 面接の練習やSPI対策を受けることができますし、キャリアサポートセンターには管理栄養士の就職に特化した職員さんもいて、なにかあればその方に相談することができるので、とても充実しているなと感じました。
読者へのメッセージをお願いします。
川崎 名古屋学芸大学には食べることが好き!という理由で入学した学生もたくさんいます。将来に繋がる学びができるので、少しでも“食”に興味があるなら、まずはぜひオープンキャンパスに参加してみてください。きっとここで学びたくなりますよ!
青井 蓮佳さん
卒業後の進路→栄養教諭
どんなお仕事?
学校で提供される給食の献立をつくったり、授業で栄養について教えたり、児童・生徒に合わせた個別指導をしたり。子どもたちが健全に成長できるよう“食”についての教育を行うお仕事です。
栄養教諭を目指すようになったきっかけを教えて下さい。
青井 水泳をしていたのですが、大会のストレスで過食に走ったことがあり、そのときに助けてくれたのが栄養教諭の先生だったんです。でも当時は栄養教諭という職業があると知らず、管理栄養士としてスポーツに関わりたいと思ってこの大学に入学しました。大学で学ぶうちに、あの方は栄養教諭だったことに気づき、子どもたち一人ひとりをよく見て、些細な変化に気づき、苦しんでいる、悩んでいる時は共に悩んで解決を目指し、苦手なものを食べられたなど、小さな成長を共に喜べる教員になりたいと思うようになりました。
大学ではどんな授業を受けていますか?
青井 基礎的な栄養学だけでなくスポーツ選手や子ども、高齢者など対象者にあわせて献立作成を行い、プレゼンする授業もあります。私は昆虫食の加工性とアレルギー性についての研究するゼミに所属しているので、蚕の蛹とミズアブの幼虫を乾燥させてパウダーにしたものを解析して、メレンゲみたいに泡立つのかやマヨネーズのように乳化させることができるのかなどの実験もしています。勉強は大変ですが、一つひとつの食材が自分の中でどんなふうに作用しているかを知ることはとてもおもしろいですよ。
栄養学を学んで“食”に対するイメージは変わりましたか?
青井 食の偉大さをより実感するようになりました。今は生活習慣病やサルコペニア(筋力の低下)に悩む高齢者の方も多いですが、みんなが食について正しい知識を持って正しい食事を摂ることができれば、もっと健康に過ごすことができるんです。
授業以外の大学生活で印象に残っていることはなんですか?
青井 大学主催のボランティアで小学校に行き、児童の学習サポートを行ったり、栄養についてお話したことで、より栄養教諭になりたいという気持ちが高まりました。
栄養教諭になるために必要な資格はありますか?
青井 栄養教諭の免許状が必要です。これは教職課程を履修することで、卒業と同時に取得することができます。名古屋学芸大学にはヒューマンケア学部という子どものスペシャリストを目指せる学部があり、学部の垣根を超えて栄養教諭になるためのサポートをしてくださいますよ!
栄養教諭を目指す人にオススメの授業は?
青井 さまざまな行事食を作る授業です。たとえばおせち料理などそのメニューに込められた意味を子どもたちに伝えることは、“食”に興味を持ってもらうきっかけになると思います。
読者へのメッセージをお願いします。
青井 私たちが毎日楽しんでいる食を通して、私たちの体は作られています。そんな食についての知識はとてもおもしろく、一生役立つ大切なものです。今はなりたい職業が決まっていなくても、学んでいくうちに夢ができると思います。少しでも食に興味があればぜひ名古屋学芸大学で学んでみてください。
名古屋学芸大学管理栄養学部で“食”を学ぼう!
POINT1
管理栄養士国家試験の合格者数は開学以来20年連続中部地区第1位
名古屋学芸大学では管理栄養士国家試験において、毎年「全員受験・全員合格」を目標に掲げ、高い実績を残しています。国家試験対策講座では、複数の教員によるオムニバス形式で出題範囲となるすべての領域を総合的に学習。模擬試験や個別指導を試験直前まで実施しており、きちんと受講すれば着実に合格を目指せる内容となっています。
POINT2
充実した医療領域の学び
“食”を通して、人の生命や健康を守る管理栄養士には、高度な医療の知識やスキルが求められます。名古屋学芸大学では、充実した医療領域の学びによって管理栄養士の根本を深く学んでいくことで、医療機関はもちろん、あらゆるフィールドで活躍する力を磨くことができるのです。
POINT3
実習施設・実験施設が充実
給食施設を再現した実習室や病院で働く管理栄養士の一連の仕事がすべて実践できる演習室、食品成分の分析や機能に関する実験、細菌検査などの実験を行う食品学実験室など、食と栄養について学ぶために必要な設備が充実しているので、学内で実践的な知識や技能を学ぶことができます。
POINT4
資格取得の受験料全額負担制度
より高い専門性を備えて幅広いフィールドで活躍できるよう、「管理栄養士」の国家資格に加え、健康運動実践指導者などの資格・免許状の取得を推奨しています。名古屋学芸大学では、対象となる60種類以上の資格において、取得(合格)した資格の受験料全額を支給。在学中に1人4回まで利用できます。


管理栄養学部:管理栄養学科
ヒューマンケア学部:子どもケア学科(子どもケア専攻<養護教諭>・幼児保育専攻・児童
発達教育専攻)
メディア造形学部:映像メディア学科 デザイン学科 ファッション造形学科
看護学部:看護学科
大学院:栄養科学研究科(修士前期・後期) 子どもケア研究科(修士) メディア造形研究科(修士) 看護学研究科(修士)
別科:別科助産学専攻
〒470-0196 日進市岩崎町竹ノ山57
受験に関するお問い合わせ:TEL (0561)75-1777











