崎山蒼志の“カッコいい”の定義｜「高校時代にカッコつけてやっていたことはありますか？」 | ページ 3

崎山蒼志さんの考える
「“カッコいい”の定義」とは？

自分のやりたいことを貫いている人

崎山　もちろん俳優さんにも思いますし、一般の方でもこの人渋いな！みたいにも思いますし、周りの意見をよく聞いて柔軟なんだけど、その中でも自分をしっかり持って、自分の姿勢を貫いている人はカッコいいなと思います。ミュージシャンの方でも、自分のやりたいことを貫いている方、それを自分の中で熟練させていっている方は皆さんカッコいいし、憧れますね。僕もそうなりたいなと思います。

高校時代にカッコつけて
やっていたことはある？

ガムを噛んでいる振りをしていた

崎山　カッコいいというのが自分とは程遠いと思っているので、あまりカッコつけない部分が多いんですが…これはめっちゃ恥ずかしい話なんですけど…ガムを噛んでいる振りをしていた時期がありました。噛んでないのに。友だちと喋ってる時に“この人ガム噛んでんのか？”と思わせる、みたいな。ちょっとした余裕を見せる、という（笑）。イギリスのロックスターとかちょっとトガってる人ってよくガムを噛んでいるイメージがあって、その余裕とトガりがカッコいいと思ってたんでしょうね。ほんと恥ずかしいですけど！

崎山さんはどんな高校生だった？

“おとなしいんだけど何か活動してるやつ”

崎山　高校1年生の時に「日村がゆく」というインターネットの番組に出たので、同級生たちが話しかけてくれたりしたんですが、僕はうまく返せずあまり会話ができなくて。仲の良い友だちとはよく話していたんですが、クラスの中ではちょっと不思議な立ち位置だったのかなと思います。番組に出た後くらいに一度文化祭で歌ったことはあったんですが、僕もそんなに激しいタイプではないですし、おとなしいんだけど何か活動しているやつ、みたいに思われていたのかなと思います。

バレンタイン/ホワイトデーの時期ですが、高校時代、お返しってちゃんとできましたか？

崎山　高校生活は、友だちの友だちに「あ、いる？じゃ、あげるよ」って余ったものをもらう程度だったので、ホワイトデーでお返しするという感じではなかったです。でもちゃんともらった人はぜひ返して欲しいですね。

ちゃんともらったら、ちゃんと返せますか？

崎山　どうだろう…返せないかもしれないですね、マジよくないけど。でも、返したい！ですね！（笑）

アーティストとして“今、一番カッコいい！”と思う瞬間は？

バンドにカッコいい音で参加できた時

崎山　バンドの皆さんと演奏している時に、僕もエレキギターのジャリッと歪んだ音を弾いて、バンドが一体となって演奏がハマった瞬間は、“あ、今いいかもな”と思えるかもしれません。バンドが結構好きなので。

独自の世界観はどう作り上げている？

他を真似しようとしても
拭いきれない自分が出てくる

崎山　僕は音楽に関してはめちゃくちゃリスナーだなと思うんです。いろんな音楽が好きでいろんな音楽のファンで、そういった音楽に日々感動して影響を受けていて。音楽をやっている方の中には影響を受けたくないから聴かないという方もいらっしゃいますが、僕の場合は器用ではないので、どんなに真似しようと思ってもどうしても自分の要素が拭いきれないところがあって、声も節回しも、そうした部分が自分の音楽となっているのかなと思います。

崎山さんご自身はマイペースなイメージですが、人に流されたりはしないですか？

崎山　めちゃくちゃ流されます。激流の中の細枝、みたいな感じですよ。なんとか立ってる、っていう。本も好きだし、お笑い芸人さんも好きだし、いろんなカルチャーが好きなので、さまざまな人の発言に敏感に反応して“自分はそうなれていないな”と反省したりして、“でも自分は自分でいいんじゃないか”とか思い直しながら、今の自分にたどり着いている気がします。

もともと細かいことが気になって、考え込んじゃうことが多いんです。でも時間の感じ方に関しては、地元が静岡県浜松市の中でも空がとても広い田舎の自然風景が広がる地域なので、その影響も受けているのかなと思います。

ヘアメイク：福島加奈子、スタイリスト：服部昌孝
撮影：齋藤佳憲

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— ch FILES関東版 (@chFILES) February 21, 2022