崎山蒼志の“カッコいい”の定義|「高校時代にカッコつけてやっていたことはありますか?」

崎山蒼志

直感的に紡ぎ出される音と言葉の世界観にハマる人続出! 『嘘じゃない』、『幽けき』、『風来』などアニメや映画、ドラマのタイアップ曲に新曲を含む12曲を収録した2ndアルバム『Face To Time Case』を2月2日にリリースした崎山蒼志さん。2022年、さらに注目が集まること必至の19歳のシンガーソングライターの才能と人物像に迫ります!

前半はアルバム『Face To Time Case』についてお聞きしていきます。

崎山蒼志の多面性が出た
アルバム『Face To Time Case』

『Face To Time Case』は崎山さんのいろんな面が覗けるとても素敵なアルバムでした! 1枚を通した曲順もすごく良かったです。

崎山 今作は自分の多面性を出そうと思い、タイアップ曲や違う編曲家の方にお願いしたいろんなジャンルの楽曲に流れを作りながら1枚にまとめようと曲順を決めたので、そう言っていただけるのはすごく嬉しいです。5曲目の穏やかな『幽けき』の後にビートの強い『Pale Pink』がくるジェットコースター的な展開は、自分でも好きな部分ですね。

崎山さんの曲って歌詞の世界観も独特ですが、この感覚ってどこから来ているんですか?

崎山 最初、小説とか文学作品のような表現を自分もしたいなと思って歌詞を書き始めたところがあるんです。風景のことを言っているのに、そこに心情が重なっているような描写がいいなと思って。

『幽けき』の「今 心の縁に立って なめらかに風が吹いたよ」なんてまさにそうですよね。歌詞はスルスル出てくるんですか?

崎山 普段から頭の中でぐちゃぐちゃといろんなことを考えていて、アウトプットする時にそれが出てくるという感じです。浮かんできたメロディに歌詞も付いて出てくることもあります。だから考えている面もあるんですが、ある意味直感的で、僕にとっては言葉も“音”な感じなのかもしれないですね。自分でもよくわからないんですけど(笑)

曲にはその時の自分の感情が反映されることもありますか?

崎山 ありますね。やっぱり“この野郎!”という時は“この野郎!”という曲ができます(笑)

石崎ひゅーいさんと共作の『告白』は、こんな爽やかな告白テーマの曲を初めて聴いたという驚きがありました。

崎山 石崎ひゅーいさんはとても尊敬するミュージシャンで、僕がお願いをしました。同じ部屋で一緒にアイデアを出し合いながら、ふたりで作るからこそ愚直な言葉で表していく方がいいんじゃないかということで、「ありがとう」「さよなら」という言葉を使ったりして。一緒に作ると化学反応で相手の方のアイデアが自分を知らないところに運んでくれる感覚がありました。

この先何か新しいことをしてみたいなという思いはありますか?

崎山 いっぱいあるんですが、やり過ぎてしまうと破綻しちゃうかなとか思いながら…もう破壊しちゃってもいいかな、とも思うんですけど(笑)。でも今回、『告白』のような曲が書けたことは、この先を考える上でも大きかったですね。



▶次は崎山蒼志さんに聞く『Face To Time Case』の高校生向けプレイリスト!