今月の推し本|テーマは「春の季節が印象的な本」

高校の図書館から発信するch FILESが、
毎号テーマを決めてご紹介する、推し本5選。

『小説 春待つ僕ら』
著:小島環 原作:あなしん 脚本:おかざきさとこ/講談社


冬から春へと向かう季節を舞台にした
青春ラブストーリー

春の訪れを感じながら新しい出会いに期待し、今度こそ失敗しないように、友だちを作れるようにと願う引っ込み事案な美月とバスケに全力を注ぐ永久、その仲間の竜二、恭介、瑠衣。交わるはずのなかった美月と彼らがバスケを通して出会い、心を通わせていく…。同名漫画を原作に2018年に公開された映画のノベライズです。永久たちとの交流の中で少しずつ変わっていく美月の姿に、新しい環境、新しいクラスメイト、新しいものの中に置かれながらも頑張る高校生ならきっと共感できるはず! 新学期にぜひ読んでほしい一冊です。「まだ冷たい地面を」から始まる美月の作文は、新たな季節に始まりにいる私たちの背中を押してくれるに違いありません。短く読みやすいところも推しポイント! 新しい季節を美月たちと一緒に迎えませんか?(えみり・高3)


『ほどなく、お別れです』
長月天音/小学館


ふたりの葬祭プランナーが目指すのは
最高の “区切りの儀式”

葬儀屋さんを舞台に、さまざまな別れが描かれる中で人と人とは偶然出会い、いつ会えなくなるかわからないと改めて思い知らされ、人との出会いを大切にしようと思える作品です。出会いと別れの季節である春にぴったりだと思います。(ゆうか・高3)


『また次の春へ』
重松清/扶桑社


喪失の悲しみと、再生への祈りを描く
7つの小さな物語

美しい桜の装丁から卒業が題材かと思いましたが、実際は東日本大震災をめぐり、登場人物たちの葛藤や苦悩が描かれた短編集でした。特に高校入試を終えたばかりの子の話が印象的でした。いつ災害に直面するかわからない今こそ読んでほしい本。(なお・高3)


『小説 秒速5センチメートル』
新海誠/角川文庫


桜の木の下で最後の約束を交わしたふたり…
新海誠監督のアニメ映画を監督自ら小説化

貴樹と、小学校卒業とともに転校してしまった明里の大人になるまでが描かれていて、彼らの成長を感じつつも、ちょっと切なく、感動的な恋愛物語です。タイトルの「秒速5センチメートル」は桜の花びらが舞い落ちる速度だそうです。(りん・高3)


『春、戻る』
瀬尾まいこ/集英社


春の陽気のようなほんわかした気分が
味わえる、心温まる物語

結婚式を控えたさくらのもとに、明らかに年下の「兄」を名乗る青年が現れて、結婚に口出しをしてくるようになります。登場人物がみんな優しい人ばかりで、お兄さんの正体が気になるうちに、最後まで一気に読み進めていました!(まい・高2)


推し本コメント大募集

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