東京アイランドで見つける僕たちの冒険の旅 ―大島・利島―

Q&A
島の高校生に聞いてみました!

東京への憧れってある?

おと

島にはスタバはもちろん、プリクラもないし、チェーン店もない。スタバやお菓子の新作とかをすぐに試すみたいなことはできないけど、やっぱり島が好きで、島の生活が楽しいって思ってるかな。

しお

CDショップもないから、音 楽は全部ネットで買ったり聴いたりしてるよ。小さい頃はコンビニとか欲しいなって思ってたけど、今は思わなくなりました。だから内地に遊びに行った時にプリクラを撮るのが楽しみ。部活の試合で 内地に行くこともあるんです。

あき

ドラマみたいに、放課後に友だちとサイゼとかファミレスに行くってのはちょっとしてみたいよね(笑)。テストが終わった後に行くのは、ラーメン屋さんとか焼肉とか。

大島の小学校ならではの給食の献立ってある?

あき

大島牛乳! あと年に一度、大島牛乳で作った牛乳煎餅とアイスが出る日があってみんな大好きです。

おと

「かしゃんば」! あんこが入った、いわゆる柏餅なんですが、春に給食でも出ます。

あき

「あしたば」のごはんや「くさや」も学校の給食で出ますね。
大島牛乳はパッケージも可愛い!

りょうが

大島の郷土料理は?

こと

「べっこう」かな。一家に必ず「島醤油」(島とうがらしを漬けたお醤油)があって、魚の切り身を島醤油に漬けた魚料理。ごはんと一緒に食べると美味しいです。

しお

大島ではわさびがなかなか手に入らなかったので、薬味に青唐辛子を使ったそうです。

おと

私の家は島醤油に青唐辛子を追加して入れて、さらに辛くしてます。

修学旅行はどこに行くの?

しお

学年ごとに違って、自由に選べるんです。私たちの代は大阪か四国です。

おと

行事としては、他にも郷土芸能祭や学校祭があります。ちなみに私は郷土芸能部に入っていて、大島御神火太鼓を練習しています。

バディーズ・ベルはみんなのデートスポット?島の恋愛事情を教えて!

こと

バディーズ・ベルは王道すぎて恥ずかしい!(笑)いつも車で通るから、今回初めて自転車で来たかも。

あき

島ではデートも人目につかないところなんてないから、絶対に誰かに見られるよね(笑)

しお

中学も高校もみんな一緒だから、中学の卒業式で告白するというドキドキはないですね。でもみんな高校卒業後は進学や就職で一度島を出てバラバラになるんです。

「大島あるある」を教えて!

あき

電車がないから、学校には車で送ってもらっている子も多いかな。坂道が多いので自転車はきつくて。バスの子は1時間に1本くらいしかないので、それに乗り遅れると遅刻しちゃう(笑)。 放課後はみんなで一緒に帰ったりしてます。

こと

「お弁当は親がお昼までに届けて下駄箱に入れてくれている」。これってどこもそうなんだと思ってた!

おと

「どこに行っても知り合いに会う」! (この日実際にスーパーで学校の 先生3人と遭遇)

しお

海は気軽に行くよね。学校からも海が見えるし。あとお正月の初日の出 はみんな海に見に行きます。海が近いのは当たり前だと思ってたから、東京の みんなが海に青春を感じているのが新鮮!
スタバとか飲むんじゃなくて自分たちで楽しいこと見つけて放課後過ごしたりしてるのって、自分たちだけの青春って感じでめっちゃ羨ましい!

りな

あき

私たちは体育祭がないから、人数が多い東京の高校の体育祭とか青春だなって思うよ!
通りすがりで知り合いに何人も会って、「お!」みたいに声かけ合ってるのもすごいいいなって思ったよ!

るりか

おと

東京の高校だと人数が多いからみんなの名前と顔を覚えていないってことにびっくり!私たちはずっと小さい頃から一緒だからね。
都立大島高等学校

大島高校には国際ツバキ協会(ICS)によって認定された国際優秀つばき園があり(教育機関としては世界初!)、農林科の学生たちによって、約380種類、1,000本以上の椿が管理されています。「椿まつり」のシーズンには一般開放され、学生たちの手で椿の実から椿油を製造するなど、地域おこしにも取り組んでいます。


今回の旅の感想は?

りょうが

大島は他では見られない自然の宝庫。カメラ好きにも嬉しい!
僕は写真を撮るのが好きなので、三原山の裏砂漠でもサンセットパームラインでも、撮影するのがとても楽しかったです。三原山の展望台から島を一望すると、そこに大島のみんなが暮らす街があって、海に囲まれたこの島でみんなは育ってきたんだなぁと思うととても感慨深かったです。タクシーの運転手さんたちもすごい島が大好きで、気づけば熱いガイドが始まっていたことも思い出の一つです。大島牛乳もすごく美味しくて、あの牛乳が給食で出ているというのは羨ましいです!

りな

波飛沫を上げる海、青い空を望む最高のサイクリング!
海沿いを制服でサイクリングしたいというのが私の夢だったので、本当に最高の旅でした。一番の思い出は、帰りの船に乗る直前、仲良くなった大島のメンバーが、予定にはなかった岡田港の近くの八幡神社に連れて行ってくれたこと。ガタガタの石の階段をのぼりきって振り返ると、鳥居の向こうに海が見えて。東京に戻ってから、スマホのロック画面も島の写真にしているんですが、もう“戻りたい”(笑)。島のメンバーとはこの先も関係が続いてお互いに行き来できたらいいなと思います。

るりか

どの瞬間も絵になりすぎて“これ、映画!?”と錯覚しそうな非日常感
大島の自然は本当に圧倒的でした。三原山は、こもれびトンネル、溶岩が点在す るエリア、裏砂漠とそれぞれに表情が全然違っていて、バームクーヘンの断層は 想像以上にスケールが大きくて本当に感動しました。海沿いをみんなで自転車 で走って、写真を撮ったりしている時は、もう“これ、映画!?”という感じで。それに島丼もあしたばの天ぷらもアイスもお土産の牛乳せんべいも、何を食べても美味しかった!本当に楽しすぎて、何時間歩いても何時間自転車を漕いでも平気で、一瞬で過ぎ去った時間でした!

大島・利島・式根島の冒険の旅はこちら↓

東京アイランドで見つける僕たちの冒険の旅 ―神津島・新島・式根島―

東京11アイランド

取材協力:
東京諸島観光連携推進協議会
(事務局)(一社)東京諸島観光連盟
大島観光協会(04992-2-2117)※8:30〜17:00
利島村勤労福祉会館(04992-9-0046)※9:00〜18:00(月曜休み)